圧力鍋の選び方(その1・圧力値で選ぶ)
圧力鍋研究家として活動を始めて6年。
圧力鍋についていろいろご質問いただくことがあります。
特によく聞かれるのが、「圧力鍋の選び方」
・家族の人数に合わせた「大きさ」
・キッチンの雰囲気に合わせた「デザイン」
・予算に合わせた「金額」
この3つを重視して選ぶ方が多いようですが、
圧力鍋で一番気にして欲しいところ、
それは、
「作動圧力」なんです
何じゃそりゃ????
と思った方も多いかもしれません。
小さくしか記されてないから、気にしてない人が多いけど、
この作動圧力が違うと、
・加圧時間、
・料理の仕上がり
・味
・食感
など、いろいろ変わってくるのです。
作動圧力はどこを見ればわかる?
作動圧力は、どこに書いてあるのか。
それは、圧力鍋によって違います。
・蓋の上に貼ってあるシールに記載されているもの
・底に刻印されているもの、取説に表記されているもの、
・圧力値(kpa)ではなく、温度で書かれているもの、
・どこにも書いてないもの(!)
などいろいろです。
わかりにくいですよね(汗)
気になるあの圧力鍋はどのくらい?
作動圧力って、大まかに分けるとこんな感じ。
☆70kpa前後のもの…今話題の電気圧力鍋の多くはこのくらい
☆80kpa前後のもの…量販店で売られている切り替えがないタイプ
また、CMで有名なティファールさんもこのくらいが多い。
☆100kpa~130kpa前後のもの…ステンレス多層鍋で有名なビタクラフトさんや、フィスラーさん、WMFさんなど、海外有名メーカーのものが多い。
※作動圧力(kpa)表記ではなく、調理温度で書かれているものもあります
☆140kpa~146kpaのもの…ワンダーシェフさんの「魔法のクイック料理」「マクサス」「オース」など。
アサヒ軽金属工業さんの「ゼロ活力なべ」
圧力が違うと、何が違うの?
じゃあ、圧力が違うと、何が違うかと言うと
実は、
作動圧力の違い=調理温度の違い
なんです。
物理の時間に習いませんでしたか?
圧力が上がると、水の沸点が上がるって。
ボイルシャルルの法則だったっけ?
(違ったらごめん)
だいたいの目安で言うと、
☆80kpaの場合、115℃前後
☆100kpaの場合、120℃前後
☆146kpaの場合、126℃まで上昇します。
食材は高温で調理すると、早く火が通るため、
作動圧力が高い圧力鍋は
加圧時間が短くなるのです。
その一方で、作動圧力が高い圧力鍋はパワーがあるため、
ちょっと加圧時間が長すぎると、
煮えすぎて形がなくなったり、
溶けてしまったりという失敗もあります。
作動圧力が低めの圧力鍋は、
高圧のお鍋に比べると、火の通りが穏やかなので、
煮崩れなどの失敗のリスクは少ないです。
あなたにぴったりの圧力鍋は?
圧力鍋を選ぶポイントとして
今、普通のお鍋で作っているお料理が、
少しでも時短になればうれしい。
でも煮崩れたり、食感が大きく違っちゃうのは嫌!
というあなたには、
80kpa~100kpa前後の穏やかな圧力で調理できる圧力鍋がおすすめ!
とにかく少しでも早く調理したい!しっかり省エネしたい!
少々の煮崩れなどには目をつぶるよー!!!
というあなたには、
作動圧力が高い100kpa〜146kpaの圧力鍋がおすすめです。
私自身は、と言うと
とにかく早く!煮崩れなんか気にしなーい!というタイプなので、
作動圧力が高い圧力鍋(ゼロ活力なべ、オース)を愛用しています。
でも、圧力が低めで調理する方がいい食材の時は、
低圧のものを選んだり、圧力を切り替えたりしています。
(圧力鍋、10台以上持ってるので 笑)
圧力鍋って、
「圧力鍋だから、これは5分ね」
って感じで、どれも同じと思われているけど、
実は個性豊かだし、
その個性を活かせば、もっともっと
便利で、美味しくて、時短になって、手軽で、ヘルシーで、
それはもう、語りつくせないくらいスンバラシイのですが、
それはおいおい、語らせてもらいますね。
ひとまず、圧力鍋はどれも同じじゃない!
圧力鍋はメーカーや商品によって、実は違いがあるってこと、
少しでもお伝えできたかしら?
ぜひ、検討材料の一つにして、
お気に入りの圧力鍋を見つけてくださいね!
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