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圧力鍋の選び方(サイズで選ぶ)

圧力鍋研究家が考える、圧力鍋の選び方。


今回は「サイズ」についてお伝えします。


圧力鍋の大きさは、『リットル』であらわされます。

家庭用として販売されているものは、

小さいものだと、2.5リットルから、大きいもので、6リットル。

(業務用などになると、30リットルなどというものもありますが…
それは管轄外ということで…)


では、この2.5リットルとか、6リットルってどうやって計ってるの?

この絵を見てください(画力のなさは、ご愛敬…笑)

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圧力鍋の大きさの表記に使われるのは、

一番上のライン「満水容量」のリットル数です。
これが、2.5リットルだったり、3リットルだったり。
4リットルだったり、6リットルだったりするわけです。


圧力鍋に限らず、鍋の容量は「満水容量」で表示されます。
これは、「家庭用品品質表示法」で定められているのです。

(消費者庁のHPより)
縁までの容量(本体に水を入れて、水が溢れた際に残った量)を
リットル単位で表示する
(許容範囲は、容量を表す数値の±5%以内)。


しかーし!

圧力鍋の場合、実際に調理できる量は、この満水容量ではありません!

実際に調理できる量は、その下のライン「2/3」のところまで。

現在販売中の圧力鍋は、必ず鍋の側面に印がありますよ。
(印がないと、製品審査に合格しないので)
書き方は、「最大調理量」だったり「MAX」だったり「2/3」だったりいろいろですけどね。

ということは、実際に調理できる量となると、

・2.5リットルの圧力鍋の場合   1.66666…リットル
・3.0リットルの圧力鍋の場合   2.0リットル
・6.0リットルの圧力鍋の場合   4.0リットル

となります。

では、一番下のライン「1/3」は何かというと、
お豆を調理するときの最大調理量です。
こちらも鍋の側面に印がありますが、
「1/3」だったり「まめ最大」だったり、
「Beans level」だったりいろいろです。

圧力鍋なら、お豆が早く茹でられるから、一度にたくさん!
と思っても、
この1/3のラインを越えての調理はできません!!!

これは、お豆だけじゃなく、
煮汁やそのほかの食材を加えての最大量なので、
ご注意くださいね。


ここまで書いてくると、

「じゃあ、大きい方がたくさん作れて便利よねー」

と思ったかもしれません。

注!
ここからは個人的見解がかなり入ります。
私が圧力鍋を20年以上使い続けてきた実感です。

世の中では、「大は小を兼ねる」って言いますけど、
圧力鍋に関しては、「大は小を兼ねない」って断言してます。

大きい圧力鍋は、確かに一度にたくさん作れるのですが、
その分、

・中身が入ると、重い
・かといって、少ない量だけ作ると、なんとなく損した気分になる(笑)
・後片付けの洗うのが大変、一度片付けると出すのが億劫になる

こんなお悩みが出てきてしまいます。

しかも、たくさん入れると、時間がかかる!!!!

圧力鍋で作る意味ねーじゃん

ってなることも。

私のおすすめのサイズは、
3.0リットル~3.5リットルくらいのサイズです。

このくらいのサイズだと、浅型が多いので、調理中の鍋の中が見やすくて、
中のものも取り出しやすく、洗うのも楽々。

我が家は4人家族ですが、ほとんどの料理がこの大きさで大丈夫です。
(足りないのは、おでんの時と、作り置き用のカレーやシチューの時、
そして大きなたけのこを茹でるときくらいかな)

圧力鍋講座は、6名満席ですが、ほとんど3リットルサイズで大丈夫ですよ。
時々「超ギリギリ(;´・ω・)」ってこともありますが、安全には万全の注意を払ってます。

だから、よほどたくさん召し上がるとか、
一度に10人前作るとか、大家族ですって事情がなければ、
3リットルをおすすめしています。


まずは小回りが利くタイプのものを使ってみて、
使いこなせるようになって「もっとたくさん作りたいー」って思ったら、
その時に大きいお鍋を買い足しても、間に合いますからね。


最初に大きい圧力鍋を買った人は、2台目は小さ目サイズを選ぶことが多いんです。
反対に最初に小さい圧力鍋を買った人は、2台目も同じサイズを選ぶことが多いんですよ。

とりあえず、デビューの1台を選ぼう!という時は、
3リットル程度のお鍋がおすすめです。

圧力鍋の選び方として、一般的には
「家族の人数+1」のリットル数などと言われてますが、
それだと大きめサイズになっちゃうんですよねー。
だって、4人家族だと、5リットルってことでしょ?


今まで20台以上の圧力鍋を実際に使い比べてきたけれど、
いろいろな大きさがある中で、やっぱり3リットル前後って、かなり使いやすいです。


これから圧力鍋デビューを考えている方、もう一台を選びたい方、
何かの参考になればうれしいです。

YouTubeでも、圧力鍋の選び方について、10分間編集なしで語っております。
よろしければ、ご覧くださいね。

形についても、話しております。

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