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私と圧力鍋の30年

圧力鍋研究家のさいとうあきこと申します。

note初心者ですが、よろしくお願いします。


圧力鍋研究家として活動を始めて、6年になります。

そもそも、なぜこんなにも圧力鍋に魅了されたのか。

今日はそんなお話をさせてください。


・圧力鍋との出会い

圧力鍋との最初の出会い。きっかけは母でした。

健康には人一倍気を使う母は、「時々」玄米菜食にしていて

無水鍋でコトコト、コトコト6時間かけて玄米を炊いてました。

小学6年生の時、母が出勤中に交通事故に遭い、前歯を損傷。
食べ物が噛めなくなった時に、
母から「玄米を炊いて、ミキサーで流動食にしてほしい」と言われ、

当時小学6年生の私は、6時間かけて玄米を炊き、ミキサーで潰して、
母に食べさせました。

だから、玄米がすごーく時間がかかるものだということは知ってました。

その数年後。

生協のカタログで見つけた圧力鍋を買った母。

「アッコちゃん(私のことです)!
このお鍋すごいのよー。玄米が30分で炊けるの!」

そういって、味見させてくれた炊き上がった玄米の美味しさといったら!

それ以来、母は、鶏ガラを買ってきて、ガラスープを取ったり、
イワシをたいたり、あとは、、、(思い出せない)

まあ、時々圧力鍋を使ってました。

圧力鍋があれば、いろんなことが時短でできるんだ!

そう思って、結婚が決まった時には、圧力鍋も買ってもらいました。

圧力鍋があれば、毎日のごはんが楽に作れる!
そう思って、圧力鍋を買ってもらったのに、実際は、

カレー、カレー、シチュー、たまにおでん。以上。

付属のレシピ集を見たら、加圧◯分。余熱◯分。って、
いちいちタイマーかけるのめんどくさいし、

材料が揃わない時とか、勝手にアレンジするのも怖いし。
そもそも、付属のレシピ集の内容しょぼいし、レパートリー増えへんし。

年に2〜3回、登場するかどうか。

そんな状況でした。

この時の私の実感が、のちに仕事に役立つとは、知る由も無く。

・圧力鍋との2度目の出会い

年に数回、使うかどうか。

そんな状況だけど、圧力鍋はたまーに使うために、棚の奥に入ってました。

母になり、家族が増えても、圧力鍋が活躍することは、なかった。
(離乳食にももっと使えたはずだけど)

その後、縁あって調理器具メーカーに勤めることになった。

後から聞くと、1人の募集に対して、100人くらいの応募があったらしいけど
なぜだか、採用されたのは、私。
きっと圧力鍋の神様に見初められたんだと思う(笑)

新人なのに、社長直轄の部署で、新人の教育係は、部長。

「とにかく、社内で一番圧力鍋を使う人、
社内で一番圧力なべに詳しい人になれ」と言うこと。

その言葉に応えなくちゃ、会社に居場所がない。
とにかく、毎日料理を作り、レシピ集の料理は、コンプリートして、
お客様の声に耳を傾け(圧力鍋の使い方のヒントをいただくことも多く)、
とにかく使い倒しました。

・お客様が、何を喜んでいるのか

・どんな時に、便利さを感じているのか。

・圧力鍋があれば、なにができるのか?

・他の圧力鍋と、自社の鍋はどこが違うのか。

そんなことばかり考えてました。

「圧力鍋をうまく使いこなすには、は余熱の使い方がポイント!」

「圧力鍋の加圧時間で、好みの仕上がりにできる!」

「圧力鍋で、時短を実感するためには、水分量が大事!」

などなど、経験からわかってくると

こんなに便利だったんだー!!!!!と実感。

2人の保育園児を抱え、
ほぼワンオペのワーキングマザーだったけど、

定時で帰って、バタバタと用意しても、
煮物や、野菜がゴロゴロ入った汁物や、
野菜たっぷりのシチューやカレーが食べられるのは、

間違いなく圧力鍋のおかげ。

野菜が美味しくなるから、うちの子達は野菜が大好き!
魚は骨まで柔らかく煮えるから、骨ごとパクパク食べてくれる!
とにかく、切って入れて、煮るだけで美味しくなる!

結婚する時に夢見た

「圧力鍋を使いこなして、毎日の料理が楽になる!時短になる!」を
実感している私がいました。

・圧力鍋への恩返し

メーカーに勤めて、10年近く経った頃。

急に夫に東京転勤の話が持ち上がり、会社を辞めて家族で転居することに。

それまで、会社で結果を出し、認められてきた自分が、

会社を辞めて、知らない土地に来た時、

何者でもない、誰も知らない、価値のない私になった気がして、
かなり落ち込みました。

そんな時、東京に来て初めてできた友達と話していて、

「圧力鍋って、そんなに使えるの?」

「それ、知りたい人、いっぱいいると思うよ!」

そんな言葉をかけられ、起業することを決めました。
(そこにはまた紆余曲折はあるんだけど)

圧力鍋研究家と名乗り、圧力鍋の料理教室を始めました。

活動を始めたら、お仕事を通じて、
いろいろな圧力鍋を使う機会に恵まれ、

いろいろな圧力鍋を使っていくと、

本当に個性豊かで、出来上がるお料理の味も違う!ということがわかり、

ますます圧力鍋が面白くてたまらなくなりました。

中学生の頃は、漠然と「すごい鍋なんだなー」と思ったけど、

メーカーに勤めて、「本当に便利な鍋だ!」と惚れ直し、

今は、「圧力鍋の素晴らしさを、もっと伝えたい!」と
使命感に燃えてます。

出会ってから30年以上。
間違いなく言えるのは、出会った頃よりも大好きだということ。


自分で読み返したら、なんだかずいぶん暑苦しいけど

圧力鍋への愛、伝わりましたか?

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