2022/05/29(日)

今日は暑かった(きっと、日本中のみんなもそう思っただろう)。何もかもが熱せられ、ほだされ、そして溶けていた(ような気がする)。

割と早起きをした僕らは積極的に朝食を食べ、洗濯機を回した。そして、先週買った土と昨日買った鉢をベランダへと持ち込み、植物たちのメンテナンスを実施することにした。

朝の日差しはまだ朝だというのにもう昼みたいで、いくら5月が終わるとはい言え、その暑さはもう夏のようだった。

「これはみんな喜ぶね。」

と、彼女はつぶやきながら新聞紙を広げてくれた。

僕らにとっては厳しい暑さも、彼らにとってはやっぱりハッピーな要素なのだろう。

「そういうの、他の人の靴を履く、と言いますよ。」

海外にいた頃、そう言われたことがある。他者を慮ること、当事者意識、共感、みたいなことをテーマにディスカッションをしていた時だったと思う。

とは言え、僕は植物たちの靴を履くことはできないし、そもそも彼らは靴を履いていない。

「鉢に植えられる、という方法はあるかもな。」

口には出さないけど、僕は頭の中でボソボソと呟いた。

ランチはパスタ。

美味しいツナ缶があったので、彼女が友人からもらって来たズッキーニとトマトを加える。植物に触れて心が穏やかになった僕は、ちょっとだけ、いつもより優しく乳化させることがきた。抜群だった。

その後、短い昼寝を享受した。ほんのり、微細な風がベランダから入ってきてくれた。30分ほど。短く、そして夢のない眠り。

夕方、どうしてもアイスコーヒーが飲みたくて近くの喫茶店へ。

なんか勢い余ってフレンチトーストまで食べてしまった。メープルシロップをかけたら、もう今週僕らを待ち構えている色々なことがどうでもよくなって来た。

が、明日からまた駆け抜けるような日々が始まる。

「いつだって、本当にいつだって、気がついた時には、もう。」

時の流れは残酷だ。鈍感になりながら僕らは大人へと近付いていく。優しさは自分にのみ向けられ、他人へは向けられない。

が、少しでもそれに抗えたら。

夜ご飯はお弁当と水曜日辺りまでの食料貯金も兼ねて、色々作り置きしたものをちょっとずつ。

よし、寝よう。明日、いい月曜日にしよう。

その前に、ちょっとだけ本を読んでから。

・・・

今日も夜が来ました。

Good night.

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