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ハサミの導入〜正司昌子先生から〜

レクタス教育研究所の正司昌子先生から、このようにして、お子さんにハサミを教えてあげてくださいねと、原稿をいただきました!


ハサミが使えるようになるのは、何歳からですか? と、よく聞かれますが、ハサミは何歳からと分けなくていいと思います。
 
幼児にハサミなんて、とんでもないと思って、子どもに使わせないお母さんもおられますが、きちんと教えてあげれば、一歳すぎからでも使えますよ。
 
最初は、お母さんが
「パーチョキ、パーチョキ」
と言いながら、ハサミを開閉する様子を見せます。
 
しばらく続けていると、パーでハサミを開き、チョキで閉じることを覚えます。
 
これと同時に、1センチ幅に細長く切った紙を「パーチョキ、パーチョキ」と言いながら、1センチ角くらいに切っていくと、紙吹雪のようにパラパラと飛び散るので、子どもは大喜び、「ボクもやりたーい!」と、ハサミが大好きになります。
 
さあ、いよいよ実際に。ハサミの練習のスタートです。
まず、親がうしろから子どもを抱いて、一緒にハサミを持ち、「パーチョキ、パーチョキ」と言いながら、開閉の練習をします。
この動作になれたら、お父さんや、他の人に、セン1センチ幅の細長い紙をぶら下げてもらい、「パーチョキ」と言いながら、下から切っていきます。
これに慣れたら、片手で切れるようになります。
 
切った紙吹雪を集めて、ままごと遊びをしたり、楽しく練習ができる工夫をしてあげてください。
 
これでハサミ切りの基本は卒業です。
 
最後に、人に刃物を渡す時は、「相手に刃先を向けない」ということを、教えてあげてくださいね。
 
【注意事項】
◆子ども用のハサミは、要のところがゆるく、2つの刃がしっかりかみ合わないものが多いです。切れ味のわるいものを渡すと、怪我のもとになったりしますし、うまく切れないので、ハサミ嫌いになったりしますので、買う時は、実際に手にとって、ためしてから買ってください。
◆切る紙は、カレンダーの厚さ位のものを使ってください。薄いと刃にまき込まれ、うまく切れません。カレンダーの紙は、教材として役立つので、キープしておくと便利です。
 
◆何でも新しいことを導入する時は、最初が大切です。興味を持ち「ワタシもやりたーい!」と思わせることが第一です。お母さんの工夫力の発揮のしどころです。
 
◆0歳7~8カ月でハサミを導入する時は、「見せる」ことに半年くらいかけてください。「やりたーい!」となった以降の道筋は同じですが、子どもにあわせて進んでください。先を急いで、ハサミ嫌いにならないように、気をつけてくださいね。
 
レクタス教育研究所
理事長 正司昌子
 
 

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