マガジンのカバー画像

近世・近代の天皇・皇室 by 阪本是丸

5
平成29年9月22日に埼玉県神社庁で開かれた明治天皇御親祭150年記念研修会の発表用レジュメです。ご本人の了解を得て転載しました
運営しているクリエイター

#禁中並公家諸法度

近世における皇室と幕府と神社の制度 by 阪本是丸──氷川神社御親祭150年記念講演の資料から 4(2018年7月14日)

近世における皇室と幕府と神社の制度 by 阪本是丸──氷川神社御親祭150年記念講演の資料から 4(2018年7月14日)

▽1 信長・秀吉・家康と神社

 織田信長、そして豊臣秀吉の出現によって、ようやく長い戦乱の時代にも「天下統一」による平和な社会への兆しが見え、日本の歴史は確実に新しい時代へと動きつつあった。いわゆる織豊時代は短期間ではあったが、それまでの中世的社会を大きく変換させ、約二百年にも亘る「封建時代」の幕開けを準備した時代であった。

 神道と神社の歴史も、織豊時代の到来によって一大画期を迎えた。

 

もっとみる