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#29【インターン生が斬る】言いたいことが言えない環境に違和感を

こんにちは!斉藤光学製作所でインターンをして感じたことを、徒然なるままに記す【インターン生が会社を斬る】第29弾です!

新年おめでとうございます。2021年も引き続き、斉藤光学製作所でインターンをさせていただく、荒武です。今年は昨年と関わり方が多少変化するとは思いますが、このブログを通して、斉藤光学製作所で気づいたことや学んだことを、変わらずシェアしていけたらと思います。今後ともよろしくお願いします。

さて、最近たくさんの人から、「いやーあの人は上司だから、社長だから、私は何にも言えないよ」ってよく聞きます。すごくよく分かる。目上の人に反対意見を出しにくいのは、当たり前の感覚だったので、「なんで?」って考えてきませんでした。だからといって「言いたいことを言えない」のはストレスですよね。その文化を、会社という組織の中でどう扱っていけばいいのか、考えてみました。

1. 目上の人には逆らわない

目上の人には意見”しない”、いや”できない”と思って(諦めて)意見しないのは、日本に根付く文化です。このブログを書いている私も、ある程度自分の意見に自信がない限りは、積極的に目上の人の意見に噛みつこうとは思えません。しかし、言いたいことがあってそれを相手に言えないのは、ストレスになりませんか?逆にそれをストレスに感じていないのは、正直重症だと思いますが、それは長くなるのでまた違う回のブログにて...。

では、なぜ相手がたかが目上ってだけで意見をするのに躊躇してしまうのでしょうか?何が自分と相手の間に違いを生み出しているのでしょうか?年齢?立場?能力の差?

おそらく多くの人が立場の違いだと信じ込んでいるのではないでしょうか?立場が上の人には、極力逆らわず従っておけば特に問題は起こらない。だからストレスを感じてでも、基本的には意見を言わない。こう思う人が多いのでしょう。しかし本当は、立場の違いを言い訳に、自分の意見に自信が持てていないだけなのではないでしょうか?むしろ自信を持てるまで、自分の意見をしっかり考えられていない人が多いのだと思います。

2. 教育に原因あり?

私は、この文化は子供の時の教育ですでに完成されてしまうものだと思います。家庭内で親に逆らってはいけない、小学校で先生に反抗してはいけない。逆らえば罰が与えられる。こういう環境がその文化を醸成し、それと違う環境に身を置かない限り、疑問を覚えることなく、その文化が根付いていくのだと思います(例外はたくさんあります)。

だからといって、日本教育を変える必要がある!と主張するつもりはありません。そうではなく、社会人が属する会社という組織の中で、特に自信がつきにくい製造業という業種の中で、どうその文化と向き合っていけばいいのか考えていきたいと思います。

3. 違和感の醸成、そして歩み寄り

そもそも誰に対しても意見が言えるようになるのは、非常に大切なことです。自分が何か意見をしない限り、現状が変化したり改善したりすることはない。ストレスは溜まるだけだし、良いことはありません。意見を言うことの大切さは以下のブログに書いてあるので、ぜひ。

だからこそまずは、「言いたいことが言えない」ことに違和感を感じて欲しい。斉藤光学製作所の中の従業員には、そこに違和感を感じていない人も少なからずいると思います。それが当たり前になりすぎて、別に従っておけば問題は起きないから、違和感を持たないのかもしれません。でもまずは違和感を感じて、「言いたいことが言えない」のは、マイナスなことだと気づいて欲しいなと思います。

個人的には、違和感を持ってもらうためにできることには、正攻法はないんじゃないかと思います(コーチングをするとか?)。でも一番は、その人が不満を感じている時がチャンスではないかなと思っていて、「じゃあその不満を伝えればいいじゃん!」とかって言ってあげると、「あ、今の自分は目上の人に意見を言えないんだ、嫌だな」と気づける。もしくは、ただ不満を言うことが目的になっていたとかただストレス発散になっていたとか、はたまた自分を守るための文句だったって気づけるかもしれません。

そしてあとは正直、「上司が歩み寄る」しか方法はない。すでに根付いてしまっている文化だから、その意識を取り除く、無くすというのは非常に難しいです。だから社内で変化させる手段としては、本人からではなく、目上の人に当たる”上司”しかないのです。上司が自ら、部下が意見を言っても大丈夫な環境を作ってあげる。ただ「何言ってもいいよー」って言ってあげるだけでは何も変わらなくて、「意見を言っても大丈夫なんだ」と部下が感じられる小さな実績を作ってあげる。さらには部下の意見を引き出す、単純に部下を直接導くのではなくて、部下が自分自身で一歩成長できたと感じられるような、そういう経験を与えられるコーチングのスキルが必要です。

というわけで今回のブログでは、社内で目上の人には逆らえないという文化をどう改善していけるかと考えてみました。私は、「目上の人には積極的に逆らえ!」と言いたいのではなくて、「言いたいことが言えない」環境は何も生み出さない、誰でも自分の意見を言える環境を作るべきだと思います。ではどうやって自分の意見をうまく伝えられるの?とか、そもそも自分の意見なんてないという意見が聞こえてきそうですね。いつかそこらへんも考えていけたらと思います。
(文責:荒武)

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