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【HITO MIGAKI】プロジェクト最終話

弊社note記事をご覧になっている皆様、お世話になっております。
斉藤光学製作所の齊藤大樹です。
季節は3月となり遠くに桃色の花が見えてくるような時期となりました。
弊社のある秋田県ではここ数年では類を見ないほど暖冬となり、街中にはほとんど雪がありません。
雪は秋田の名産である日本酒の元となったり、各種雪まつりなどには必須であり、また町行く人々の足を煩わせたりもしますが、やはり少し寂しいと感じる今日この頃であります。

さて本日の記事は弊社の【HITO MIGAKI】プロジェクトです。
これまでも複数回記事にしておりますが、先日本年度のプロジェクトが終了しましたので、今回を最終話として綴っていきたいと思います。

秋田魁新報の記事より

先に共有ですが、弊社「HITO MIGAKI」プロジェクトの取り組みは、先日県内の新聞に取り上げていただきました!弊社の取り組みをより多くの方に知ってもらう良いきっかけになったと思います。
弊社としてもそれだけ濃い内容のプロジェクトができたと感じており、今回の記事も、リアルな社員の声も多く参照していますので、非常に濃い内容になっていますが、最後までお読みいただけますと有難いです。

「HITO MIGAKI」プロジェクト成果発表 前編 ~受講者の声~

2月28日に「HITO MIGAKI」プロジェクト成果発表会を行いましたので、本記事はその発表会の流れに沿って書いていきたいと思います。

今回は今までこのプロジェクトを伴走してくださった株式会社Pallet様株式会社なんで・なんで様だけでなく、秋田県庁からも関わってくださった方々をお招きし、発表会に臨みました。
当日の流れに沿うと、まずは改めて「HITO MIGAKI」プロジェクトのゴールについて振り返りました。

発表会資料より

HITO MIGAKIプロジェクトは、主に管理職向けの研修と位置づけてスタートしていますが、メンバーとのコミュニケーションの体得、その上でのメンバーの成長も視野に入れた内容にしてきていましたので、
下記の具体的な目標にもありますとおり、管理職としてありたい姿にとどまらず「チームとしてありたい姿」という観点をふんだんに取り入れた内容で進めてきました。

発表資料より

当初から、このゴールや目標を達成しているかどうかが重要なのではなく、このプロジェクトを経て、私も含めて斉藤光学の社員全員がこういった目標を”自分事として意識的に考える”ことが重要であると考えてきました。
実際にこのような目標を掲げ意識的にメンバーが取り組んできた甲斐があってか、個々人の自己評価の面では、「周囲とのコミュニケーションが増えた」や「会社の目指すものを理解し、何のために働くのかという意識をするようになった」など良い声が上がるようになってきました。

次に、受講者であった管理職メンバーにこれまでのプロジェクトについて発表をしていただきました。

発表資料より

「ポジティブフィードバック」とは、相手の良い変化に注目し、それを肯定するようなフィードバックを送ることを目的とし、発表に入れ込んでいきました。
ここからは実際に管理職メンバーの発表資料から3名に絞って(本来は全員分を掲載したいのですが)、抜粋して紹介していきたいと思います。

【現場で行った取り組み】
チーム内でのコミュニケーションの場を作り、チーム内での問題点、課題点の取り組みなどについて話し合いを行った。
【現場での実践により、自分やメンバー、チームにどんな変化が起きましたか?】
自分も含め、チームメンバーも言葉使いや接し方、行動が変わってきたように思う。以前よりもコミュニケーションが増え良好な関係を築くことができた。
【今後も活かしたいこと】
相手の意見を尊重し尚且つ話を最後まで聞く耳を持ち、相手が何を伝えたいかしっかり聴くことと、それに対して適切なアドバイスを伝えること。

管理職Tの発表より

【現場で行った取り組み】
週に一度、チームメンバーに現状のフィードバックを行うことから始めて、掲げた目標に対してのチーム内での変化、私の言動に対するチームメンバーの評価も含めて情報を共有するようにしました。
【現場での実践により、自分やメンバー、チームにどんな変化が起きましたか?】
自身としては、やると決めたことを最後までやりきると強く意識するようになり、コーチングを日々自然にできるようにと意識してメンバーに接するようになりました。また、意見の出なかったメンバーから意見が出たときにはチームの意識の波及が形になったと思えました。
【今後も活かしたいこと】
より心理的安全性の高い事業部、例えば「こんな事案がありミーティングをしませんか?」など管理職からではなく、部下から積極的に声が上がるような事業部にしていきたいと思います。

管理職Kの発表より

【現場で行った取り組み】
部下とのコミュニケーションを積極的取り、話しやすい環境づくりに取り組んだ。例えば仕事のお願いに対しての話し方を穏やかな言葉を選んだり、「ありがとう」と伝えることなど。
【現場での実践により、自分やメンバー、チームにどんな変化が起きましたか?】
部下がより積極的に意見を出すようになったり、手が空いた時に仕事に携わってくれるようになった。また話しかけやすく、話しかけられやすくなったと思う。
【今後も活かしたいこと】
相手が作業や行動が不安になるような事がおきないよう情報を事前に声掛けをしていく。またその際には的確な言葉を選びコミュニケーションを図っていくこと。

管理職Iの発表より

「HITO MIGAKI」プロジェクト成果発表 後編 ~私の所感~

当社の歴史の中で、組織の成長や人材育成を目標に長きに亘るプロジェクトを行ったことはなかったと思います。
管理職や社員の皆さんも聞きなれない言葉や外部トレーナーとの1on1でオンライン面談を行った体験、また部下と1on1面談を実際にやってみるなど、様々な抵抗感はあったかもしれませんが、最後まで粘り強く取り組んでくれたと思っています。本当にありがとう、とこの場を借りて社員の皆さんに伝えたいです。

今までの当社の大きな課題は、人が育つ土壌に欠けていたということであり、経営陣としてこの点を反省した結果、「社員同士のコミュニケーションの変容を生み出す」ことが必要であると感じ、今回のHITO MIGAKIプロジェクトを導入した経緯があります。

社内の働き方改革、会社の広報発信等の成果も上がり、離職率の低下、人材採用力の向上など、間違いなく働く環境は良くなってきたと思っています。
しかし、ただ入社し、辞めずに変わらない仕事を続けていくだけでは会社は成長しません。我々の日常が変わっていくこともありません。

そこには「現状を少しでも良くしたい」という、社員一人一人の覚悟や想い、そして何かひとつずつでも動き出す工夫が不可欠なのです。
ですから、この発表会もただの結果発表で終わらせず、今後も自らに自分や会社の在り方を問いかけ続けるきっかけにしてほしいなと思っています。

成果発表会の様子

また、プロジェクト内では「社会人基礎力研修」も行っているのですが、その際に管理職メンバーだけでなく、社員のメンバーとも面談をし、各々ワークシートを書いてくれました。
その内容で一番強く感じたことは、「自己の強みや弱みを分析し、次のアクションまでしっかりと記載できている人は、社内でも信頼され仕事で成果を上げている人だった」点です。

こちらに該当する方は、
①自分の強み/弱みを理解し、どうすれば自分が周りのメンバーに貢献できて評価されるのか?をよく考えられている
何事にもきちんと向き合い取り組むことができている
という点が共通していると感じています。
こういった社員をこれからも増やせるような機会を作っていきたいと考えています。

さらに、受講者の何名かは、このプロジェクト後には、自分の頑張ったことやまだ出来ていないことを、しっかりと「自分の言葉で私に伝えてくれる人」に変化していました。面談で直接訴えかけてきてくれたのです。
これは非常に嬉しかったです。個人単位でコミュニケーションに対する意識や質が変わっていないと、このように「自分の言葉で伝える」ということはなかなか生まれなかったかもしれないからです。
私も含めて社員の皆さんは、ぜひメンバーとの対話の中で「〇〇さんの良い所はこれだから伸ばそう」とか、「△△をもっと改善したらチームとして嬉しい」というような、ポジティブな言葉をかける習慣をつけていきたいものです。

最後に ~これからがHITO MIGAKIの本番~

この1年間で進めてきたHITO MIGAKIプロジェクトは、弊社が社員第一主義を掲げ、働く社員の生活の質の向上や顧客への付加価値向上を目指し会社を成長させていくためには、間違いなく、今後に繋がる取り組みであったと感じています。
もちろん試作や技術開発、研究開発など技術力の向上には精進していくのですが、それに加えて社員同士のコミュニケーションの向上を通じて、今までより新しい技術を作り上げ、更に付加価値が高い仕事を獲得しながら、会社の利益をあげて、皆さんの生活の質を向上できる会社にしていきたいと考えています。

そのため、決して管理職の方だけがコミュニケーションを向上することが真のゴールではないと考えています。
現場で加工に従事しているメンバー、技術開発に関わるメンバー、事務や総務メンバー、役員のすべてがそれぞれ変化していかなければならないと強く思っています。そのためのきっかけ・通過点が「HITO MIGAKI」プロジェクトであったと思っています。

まとめ

いつもの記事よりも盛り沢山な記事でしたが、いかがでしたでしょうか。
1年間を通してやってきたこの「HITO MIGAKI」プロジェクト。成果の有無は人それぞれではありますが、社員の幸せを考えこれからも尽力してまいります。読者の皆様も弊社を温かく見守っていただければ幸いです。
また今までの「HITO MIGAKI」プロジェクトの軌跡は過去のnote記事よりご覧いただけますので、ぜひご覧ください!

ここまで記事を読んでいただきありがとうございます。
引き続き弊社note記事を更新していきたいと思います。
次回の記事をお楽しみに!

斉藤光学製作所 齊藤大樹






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