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Team Geakを読んで「謙虚、尊敬、信頼」の気持ちが欠けていたことに気づいた

前の会社の話である。

僕はスクラムマスターとしてプロジェクトに参加し、協力会社の方のコードをレビューすることになった。
ひどいコードだった。
まったくRails Wayではなく、さらには前オブジェクト志向的、それどころか、同じコードがメソッドに切り出されず何箇所も存在していた。
ある日、とうとう僕はその方に声を荒げてつめより、部長に呼び出され注意された。声を荒げたのは、このコードが負債化して将来メンテするエンジニアに迷惑を掛けたくないという正義心(?)と、今思えば、自分の方が実力が上だと見せつけたいという気持ちもどこかにあったのだろう。

そうしてコードがよくなったか?
とりたててよくはならなかった。
協力会社の人が僕におびえるようになっただけだった。
正しいことを伝えたはずなのに、なぜだ?
結果を出せなかった僕は、自分なりに考えて反省した。
「言った内容は正しかったけど、怒鳴るのはよくなかった。伝え方を工夫すればよかった」と。

しかし、今回、『Team Geak』を読んで思ったのは、「伝え方を工夫すればよかった」という反省自体が大間違いだったことだ。
反省すべきは「伝え方」などという表面的なことではなく、言葉以前の、根底にある気持ちに問題があった。
つまり、相手に対する「謙虚、尊敬、信頼」の気持ちが欠けていた。

すこしでも謙虚さがあれば、あんなにエラそうにつめよれなかったはず。
尊敬の気持ちが少しでもあれば、コードの背景を探ろうとしたはず(その方はRailsの初心者でRailsっぽいコードが書けるわけないし、もしかしたら家庭でうまくいってなかったのかも...)。
そして謙虚さと尊敬があれば、結果伝え方も変わっていたはずなのだ。

反省が表面的ということは、同じ問題をまた起こすということを意味する。

先週、声を荒げることはなかったがメンバーと一触即発という場面があった。あの時と同じだ。また同じ間違いをしている。それでようやく手に取ったのが『Team Geak』だ。

あらゆる人間関係の衝突は、謙虚・尊敬・信頼の欠如によるもの

この言葉を胸に、今度こそ!

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