僕が文字を書く上で大事にしていること。

どうも皆さんこんにちは。
サイトウナツキです。

今日は僕が文字を書く上で大事だと思っていることをつらつらと書き記してみたいと思います。
これは、所謂、「君たちには無い完成だから啓蒙してあげよう」みたいな上から目線的なやつでもないし「最近のやつはこうで古いやつはこうなんだからああしなくてはいけないのだ!」みたいな比較研究的なものでも無いです。

単純に僕が何回か『文字』を書き連ねてみて、
「こうだろうな」「こう考えて書いた方がいいのかな」って思ったことを客観的に整理するために書いています。
だから、全くもって間違っていることもあると思います。
なんかこういう意見なんだなーと思ってくれれば幸いです。



1.どんなことについて書くのか

実際に戯曲や小説等を書く前に頭の中で色んな妄想を働かせます。
こういう話を書いてみたいなーという漠然とした何かです。

例えば、どうしても気持ちを伝えられない男女が恋愛を経験する。とか
自分の気持ちや考えがまとまってない人が色んな体験をする。とか
みたいな、『”誰か”が○○をする。』という形を保ったまま、色んな妄想をしてみます。
この形に拘る理由としては、物語としての軸をぶらさないためです。
この軸がぶれてしまうと最終的に物語として書き起こした時、
「あれ、僕は何が書きたかったんだっけ」となってしまうので、
この形は崩さないようにしています。

そうして考えた後、その軸から考えられるテーマを考えてみます。
このテーマは、『平和』や『自由』のよう広大で抽象的なザ・テーマみたいな物や、逆に『現代におけるいじめ解決策』とか『明日から元気に生きるため』みたいな具体的で独創性あるもの。

ひとまず思いつく限りたくさん書き出してみます。
もうでないかもなーと思ったら止めても大丈夫です。
でも大体そういう時ほど、一日寝ると全く別の感性になってどんどんあふれてきます。
そうすると、気づいたときには全く持って関係ないものまで書き出しているので、大体A4 1ページ表が埋まるくらいまで書くようにしています。

大体、僕はこの辺りでいったん力尽きます。
なので、頭の中で、その軸やテーマから派生して考えられるシーンを考えてみます。
登場人物、場所、環境、心境、言わせたい台詞とか、
なんとなーく、ぼやぼやと考えます。

あれもいいなあこれもいいなあとか考えて、考えて、考えて、
ふと、ピンッとくるものがあります。

それを感じたら、一言一句忘れないように書き起こします。

これをあとはひたすら続けます。
僕は大体、メモ帳とか束ねて保管できるものに書いています。

2.繋げる

ある程度、シーンを書くことが出来たら、それを部類に分けて並べてみます。

このシーンだとこの繋がりの方がいいかなとか、
この流れにこのシーンを足すと面白いかなとか、
パズルの要領でどんどん組み立てていきます。

ただ、この要領で全てが完成するわけではありません。
設定の微妙な違いとか、状況の差異とか、
所謂、『粗』が色々見つけられます。

3.足りないピースを考える 

多分、1と2をした後の原稿は、つぎはぎの物ができているはずです。
今度は起承転結を意識して足りないピースを考えてみます。
個人的に『面白い話』は面白いほどに起承転結がたくさん詰め込まれています。具体的には、起の部分に起承転結があり、承の部分にも起承転結がある、みたいな。

それを意識しながら、この部分は起だなとかここは結だなとか考え、
繋げるためにたりない部分を書きだします。

4.査読

このあたりから大体完成してきました。
ここで一通り読んでみます。意識することは1で考えたテーマに即しているかです。

テーマを一つに絞っていないがゆえに、結局完成したものが何を示しているのかはわかりません。
だからこそここで一度読み、何を表すのかを意識して読みます。
1で考えたものからずれていれば、何が間違っていたのかを探すこと
1で考えたものに即しているものがあれば、それが今、自分が表したいものだったということ、だと考えています。

そうしてもう一度読むことで小さな粗も見つけることができます。

ここで注意したいのは、それぞれのシーンや起承転結にもテーマが即しているかということ。
読んだ結果、こういうことを表したかったんだろうとは思うけど、
このシーンだけは違うことを表しているとなると、作ったものの精度が変わります。

違うなと感じたら、再考します。
そうして僕の作品は完成します。

5.意見を聞く

この1~4を行い、自分の中では完成しました。
ただ、この状態では、自分の中だけです。
僕は、作品は他者との共有をもって作品と言えると考えています。
なので、創ったのであれば、どこかに露出します。
上演するとか、販売するとかよりも前に。

そこで、SNSに投稿したり身近な人に意見、感想をもらい、
自分の価値観や考えとの差異をなくします。
大事にしたいものは無くさなくても大丈夫ですが、
他人の意見を取り入れられないのであれば、自分の作品が面白いものでなくてもいいという判断になってしまい、それは僕としてはいやなので、取り入れるようにしています。
まあ、自分を貫くということも大事なのかなとは思うんですが、
それをするにはまだまだ知識不足なので人の意見を聞くようにしています。

終わり

僕はこうして文字を書いています。
これを書きながらわかったことですが、
僕は文字を書くのがあまり得意ではないのかもしれません。
でも、文字を書くのは好きなので、唯一見つけた好きなことなので、
これからもちょっとずつ続けていきたいと思います。




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