孤立・孤独を抜け出るには〜非正規労働者、孤独孤立問題について語る会に参加して〜
どうも、サイトウマサキです。先日やま、さんが主催した「非正規労働者、孤独孤立問題について語る会」に参加しました。主催したやまさん、参加者の皆さんに感謝申し上げます。
今回の内容についてはやま、さんがnoteに議事録を載せていますので、そちらの方も是非読んで頂ければ幸いです。
今回の参加してみて様々な価値観や経験を聞くことは大事で、自分が見ている範囲では見れないものも相手の話で垣間見ることもできると改めて感じました。あと顔を合わせて対話するのはコロナ禍を経た中で尊いもので、文章やSNSの短文、zoomの画面では伝わらない熱量や雰囲気を体感するには、やはりリアルスペースの「場」しかないなと感じました。
さて今回の会が終わった後に思うこと、考えたことがありました。それについて書いていこうと思います。
孤独を解消するためにコミュニティを作ろうとしても・・・
自由討論をした際に参加者のうさぎの登り坂さん(@Rabbit_Uphill)が投げかけていた問題が意外な障壁になっているのでは感じました。
孤独孤立と言っても感じているものは同じようなものではないという現実が大きく立ちはだかっていて、そこに対して分けたりすると余計本人が孤立孤独感を際立たせてしまう部分がまさにジレンマだと思いました。
ここでこの問題は「孤独」だけでしか繋がっていなかった点です。他の共通点を出して繋がることも必要で、その際に孤独という大きな分類に非正規や未婚、恋人がいなくて寂しいとか小分類を作り、参加者には複数の小分類のコミュニティに属するという形が良かったのではと思いました。
これは「社会」というカテゴリーに広げて考えてみると例えば会社以外のコミュニティ(サークル活動・宗教・地域・推し活・政党支持など)に一つでも属せれば孤独孤立という部分から離れられるのではと思います。
そもそも日本の労働形態が「正規重視」になっている
今回の日本の労働形態自体がどうなのかも論点に入ってきました。勤めている会社で人事の仕事をしているTJKさん(@TJK07370425)がこのようなことを提起しました。
海外では個人の力量、実力をちゃんと認めているからこそジョブ型が回り、一方日本社会は「内」と「外」を分けて、個人重視ではなく組織重視で労働を見ているのではないかと思いました。やま、さんの「日本の文化を変える」という部分にすべてが凝縮しているのではと感じます。
孤立・孤独問題をミクロとマクロに分けて考えてみると
今回主催したやま、さんがこんな思いでこの会を立ち上げました。
それに続けて地元の福島に戻り働いている市井ちまたさん(@tabatasiseifri1)がこんなこと仰ってたんですが、
恐ろしい話でもありますが、現実に最悪な形つまり無敵の人になって退場したいと考えている人たちも出てきています。ここで考えなければならないのは「孤独・孤立問題」は様々なものが複雑に絡み合っている問題だと思います。
マクロ視点で考えれば、「労働・経済問題」です。さらには歴史的・社会的な経緯も考えなければなりません。バブル崩壊後、適切な処置を打つことができなかった政治の責任だと思います。ここに関しては国会議員の皆さんには真摯に向き合ってほしいです。そして社会的な観点で見ればどのように非正規労働している方を会社で受け入れるか、また希薄になっているコミュニティをどう社会としてどう再構築していくか考える必要があると思います。
ミクロいわば個人という視点で考えてみましょう。私自身の考えでは「自己肯定感」や「自尊心」を高めることが必要ではと思います。というのも先程の複数のコミュニティに属することを勧めるような書き方をしましたが、そもそも孤独や孤立を感じている人は心が弱っており、ダメになってしまったら他人と関わることもできないです。
その状態になる前に、自分が居てもOKだと思えるような環境や組織を複数持つことも大事です。その中で自分が何を持っていて、何が好きで、何を大事にするかを把握し、他人との共通点を理解してコミュニティに属したり、余裕を持つ人であれば立ち上げることも良いと思います。
共通点をある程度持っていれば、他者とのコミュニケーションも共通言語を持って接することもできるので、孤立孤独感も軽減できると考えられます。
まとめ
今回の会に参加して思ったのはこれです。
孤独や孤立を感じる前にいかにして網の目から落ちないようにするか、これが一番だと思います。ただ考えなければならないのは孤独というものにつけ込み、むしり取るような存在に関しては気をつけなければなりません。
今回の会で様々な問題点があぶり出されていましたが、いい形で変化に繋がっていくことを望んでいます。
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