8/12秋葉原開催「第1回非正規労働者、孤独孤立問題について語る会」(前篇)

8/12「非正規労働者、孤独孤立問題について語る会」を開催。
年齢もバラバラな10人もの方にご参加いただき、無事に終え、有意義な会になりました。
 
思いがけないことに国民民主党の玉木代表にzoomで挨拶を頂き、さとう由美東京第24区総支部長、うすき ひでたけ北海道連代表には直接参加をいただきました
 
結論が纏まったりしたわけではありませんが、議事録的なものを書いてみたので、公開します。
これによって、非正規労働や孤独孤立の問題が少しでも良くなることを期待したいです。
また、個人が主催で動き、都連などと繋がりがある党員サポータの方の支援で開催できたので、こういう試みが続くことも期待したいと考えております。
私も次回また開催をしたいと思っています。
 
 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
参加者
さとう由美さん(国民民主党東京第24区総支部長)
元都議。日本司法支援センター(法テラス)で個別支援と司法制度改革に取組10年「一人ひとりの声を形に」を掲げ都議初当選。社会課題・構造変化に応じ政策を転換「一人ひとりの政治参画」「多様性ある社会」「開かれた外交・平和」が柱。次世代に希望ある社会を。都立戸山高、京都大法卒。英国ブリストル大学院公共政策修士。母としても奮闘中。

うすき ひでたけさん(国民民主党北海道連代表)
元衆議院議員政策担当秘書 。
変化に強く、やさしい国づくりを目指します!
「新しい社会にアップデート」

TJKさん
最近、自民党支持→国民民主党支持へ。激推し中。
フリータ→アルバイト→契約社員→正社員。
全部署を回って、人事課の課長を経験し採用業務に従事。
非正規雇用の登用制度や評価制度を構築。
 
市井ちまたさん
福島→東京→福島。
現在、契約社員。
 
うさぎの登り坂さん
国民民主党の切抜き動画を作成。
休学や浪人をして現在大学生。
派遣社員も少し経験。
孤独孤立も体験。
 
サイトウマサキさん
工場勤務。新卒から正規雇用。
非正規の方と働くことも多い。
 
チジョウさん
玉木代表のフォロワー。
最近生活保護の申請。以前は非正規労働。
都の就労支援を受けていた。
 
SHIROCKさん
制作会社経営。
派遣社員を正規雇用した実績あり。
 
Samiさん
「コクミンテキギロン☆しよう」DTPオペレータ。
スーパーボランティア。

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
主催者(やま、)の思い挨拶
皆様、ご参加ありがとうございます。
本日主催をさせていただいています。
やま、と申すものです。
こういうのは不慣れなので、皆様に御迷惑をおかけするかもしれませんが宜しくおねがいします。
挨拶がてら私の体験もお話させていただきたいと思います。
本日は国民民主党からうすきひでたけ国民民主党北海道連代表、さとう由美東京24区総支部長、そして後ほどになりますが、玉木代表にもご挨拶いただきます。正直こういうことになるとは思ってもいませんでした。
私が最初にnoteで上げた声、語る会を開催して踏み出した足が少しずつ大きくなっているのをヒシヒシと感じております。
さて、今回「非正規労働者、孤独孤立問題について語る会」を開催したのは、私が10年近く非正規労働者として働いてきました。その中での理不尽、そして孤独孤立を感じてきたものが、本当に私だけの視点だけなのかということを確かめたかったからであったりします。そして今回の参議院選挙で派遣時代の仲間に「国民民主党に入れてくれ」とお願いした以上、派遣時代の仲間を救うべきじゃないかという使命感を持ってしまった故に踏みだしたわけです。
3年半の事務派遣で生産管理をしていた時代と6年半近く生産技術の派遣をやってきた時代と計10年近く派遣をしてきました。両方大手の会社及びその子会社で業務を行ってきました。
両方ですね、正社員と全く同じ業務です。生管の時も生技の時も生産ラインの担当をやりましたが、正社員さんと全く変わりません。
違うのは給与とボーナス。これが大きく違いました。
これが悔しくて悔しくて堪りませんでした。
私の性格的に誰もやらないならやるわとトラブルが起きたり、トラブルの予兆があると旗振り役をしていたんですが、その中では正社員さんを使う場面もあったわけです。
そういう役割をしても正社員になれないっておかしいと思いました。
また現場レベルでは、「やま、君、正社員になれないのかな?」とか「やま、君がいなくなるとラインお丈夫かな?何とかならないの?」という温かい声も頂きました。
私以外の派遣に対してもそうでしたが、正社員並に働ける派遣に対しては正社員としてずっといてほしいという要望があるように感じました。現場現場では正社員と非正規労働者共に違和感を持っているところがあるように感じています。
なので、私は正社員と非正規労働者を対立関係に持ち込む必要性をあまり感じておらず、お互い協力しながら「改善」をしていければと考えています。
また、非正規労働者の時代に女性とお付き合いをさせていただいていた時もあったんですが、女性からは「親が派遣の人と結婚を考えるのはやめとけと言われた」という悲しいことを言われたこともありました。また、派遣社員であると自分にあまり自信がないし、正社員=普通という価値観もどうしてもあって、社会との接点も希薄になっていきました。私の場合は、そういう社会的な階層とは別のカテゴリーで捉えてくれるネットコミュニティーに救われていたので孤独孤立が深刻になりませんでしたが、心のどこかには社会に属せていないのではないかという寂しさを抱えていました。
さて私が言いたいことは3つ。
①正社員と同じ業務内容を振りそれをこなせる派遣社員は何故正社員になれないのですか?
②同じ業務内容をこなせるのに、何故正社員より給料もボーナスも低いのですか?
③派遣先の現場は常に人が足りてないのに、何故補助要員でしかない派遣で誤魔化すのですか?
この3つです。
これをなんとかしてほしいと感じていました。
今回は採用側の方も来ておられるので、社会保険料の問題など正社員化することの企業側のリスクやコストの話もしていただけると思いますが、そういう話を踏まえた上で、ディスカッションもできたらと思っています。
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
玉木雄一郎 国民民主党代表 挨拶(ZOOM)
皆さんこんにちは。国民民主党の玉木雄一郎です。
今日はですね、非正規や孤立孤独の問題を中心にミーティングということなんですが、大変意義があることだと思っています。というのは、選挙中も色々なご意見やご批判を頂いたのですが、国民民主党の政策は、若者、子供のいる世帯中心ではないのかというご批判も頂きました。必ずしもそうではなくて、あらゆる全世帯型を意識して政策を作ってきたのですが、そう言ったご批判にはしっかり耳を傾けなければいけないなと思いました。特に正規ではなく非正規の方、或いは就職氷河期の世代の方、望まず非正規になってそこから10年、15年経っている方。色んな理由で結婚しないできない方がいらっしゃって、子育て支援と言っても税金ばっかり払っている自分には何があるの?っていうのは当然思う思いだと思いますので、そういった所にも我々はもう少し丁寧にスコープを広げて政策的な対応をしていかなきゃいけないと思っておりますので、今日の皆さんのインプットをしっかり受け止めて、これからの政策に生かしていきたいと思いますし、当面地方自治体選挙が来年春の控えていますから、特に身近な範囲での政策が大事だと思っていますので、今日は有意義な会になることを期待したいと思います。我々もしっかり、皆さんの声を受け止めてこれからの党運営に生かしていきたいと思います宜しくおねがいします。
 
 
 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
以下、主催者挨拶、玉木代表の挨拶の後、皆さんの体験談のお話を聞かせていただいた。メモ的にですが各人毎に書き出してみました。
 
SHIROCKさんのお話。
立ち上げ時は、SHIROCKさんともう1人女性でやっていた。
その女性が産休に入るので、派遣会社数社に声をかけて、ピンチヒッターとして派遣として採用。その後、正規雇用として採用。
社会保険料、給与等をざっくり計算して大差がないと判断。
時給ベースの場合、稼働日が少ない月は給与が減るなど給与の変動が大きい。
勤務地に縛りがあるので、在宅業務ができない。
正規採用すればモチベーションも上がるのであればいい。
常勤の正規雇用のほうが融通も効く。
その後、その人も産休もした。
制作業界はスキルが高ければ派遣でもマージンが上がっていく傾向にある。
恒常的に必要であれば正規にしたほうが相互メリットが有る。
最初から紹介予定派遣だと紹介料が高く、制度として使いにくい。
雇用者側が採用しない理由は、労働力調整に柔軟性をもたせたい。
必要がなくなれば切れるというのがある。
零細企業では自分の判断でできるが、会社の規模が大きくなるとその補との評価も含めて、高度になっているので、現場の声がそのまま通らなくなるではないか?
 
イチジョウさんの話
働く側の立場からすると非正規というのは働きやすくもあるし、辞めやすくもある。
東京都等だと夢があって出てきた人にとっては働きやすい。地方だとそもそも正規雇用での働き口がないので非正規しかないので働いている人が多い。
孤独の問題や孤独死の問題とも地続きであり、そう感じる。これからも増えていく。
自分よりも上の世代、特に就職氷河期世代は社会に対する不満がある。高齢者になって社会問題化する前に何があるのかなという課題意識がある。
Tweeterのフォロワーには山奥ニート、地方の空き家やマンションを買い上げるか、借りるかして非正規とか働くのが苦しいとかを受け入れているようなところもある。過疎とか、結婚できないとかのそういうのを解決するきっかけにならないかなと感じる。
非正規、正規社員の相互に良く思わなかったり、経営者側も資金繰りが厳しいかったりする。中々混じり合わなくなっている。
何かのきっかけになればなと参加した。
 
サイトウマサキさんの話
食品の宅配業者の物流部門で勤務。
色んな作業を分割して、派遣やパート、障害者雇用、外国人労働者もいる。
一種の多様性の坩堝にもなっている。
それぞれの部署が目標設定をして一丸としていると正規も非正規も関係がなくなる。
たまに考えられないことも起こる。商品を盗んだり、それを堂々と食っている人もいる。
様々な年齢の人が居て、若い人は実家から通っているが、中年以降になると派遣会社が借りた寮から通い、結婚もしていない人が多い。
語弊がある言い方になるが、もしこの仕事をしてなければ、ホームレスや生活保護になっていたのではないか?という人もいる。
非正規で働いている人も別の会社で正規雇用で採用されたのに戻ってきた人がいる。
その人が転職先の若い正社員から「お前は元派遣だから学歴が低いから俺の言うことを聞け」というようなことを言われて、派遣として戻ってきた事例がある。
そういう人がいるんだということを知った。
自分が働いている環境と他との違いが知りたくて参加した
 
うさぎの登り坂さんの話。
人とは気づけば孤独になりうる。 
20歳を超えた辺りから人生が難しくなると感じている。
 自分は普通の家庭で育ち孤独とは無縁に育ったが、2年前ほどから昔の友人達と軽く絶縁状態になっている。 
なぜなら、休学や浪人でライフステージが変わり、話が合わなったからだ。 時間がなかなか合わず、無理に合わせても、仕事の話、結婚の話などばかりになるので、話が合わない。
これの積み重ねで、会うのが嫌になってしまった。
 社会全体において、こういうのは少なくないって思うし、そこを自己責任と言っても良いのか?自己責任だとしてもどうやって救っていけるんだろうな?と考ればと参加した。
 
市井ちまたさんの話。
山形から大学で福島。そして仕事で仙台。転職で東京。再度転職で福島へ。
地元に帰っても帰る場所が無くなっていた。
地元に帰っても公務員などで働けている人が多い。
自己責任を感じる中で親を恨んだり就職先を恨んだりせずそのはけ口が社会になり、変に染まれば変な方向に向かっていたかも知れないと思う。
国民民主党のボランティア(東京)が一種のコミュニティになった。
地方になると老人のためのコミュニティーか、ファミリー向けのコミュニティーしかない。
実際にそういう人ばかりなので仕方ない側面がある。
日本全国津々浦々に住んでいるようなことを理想としている。
プライベートのコミュニティーを政策でできるとは思っていないが、地方でコミュニティーを作っていかなければ、東京一極集中や農村も成り立たなくなるのではないか?
 
SAMIさんの話。
娘がパワハラで悩んで病んでいた。
富山の会社で30年働いた。
自分はラッキーだった。
当時は女性が男性のトイレを掃除するというようになっていたが、会長や社長に訴えて変えてもらった。お茶くみも灰皿掃除もしなくて良くなった。話せばわかる会長や社長さんだった。
今の時代に娘の会社がそうだった。
病んでいた娘が改善したきっかけが玉木さん。
イベントで玉木さんが敵意満々の人がいる中、丁度裏切り者とされていたときにSPを連れて来ていた。攻撃するような質問に冷静に返答していた。
こういう会社があるのは世の中が悪い政治家が悪いと思っていたが、でもこういう政治家がいるのを知って元気になったとのこと。
政治家に頼らずにこういうイベントをしていけば皆
1年ぐらい前に派遣で冷凍食品のところで働いていて、パワハラが合った。
パワハラを合っていた人を庇ったり救ったりしていたが、辞められない人が居た。
自分が恵まれていると改めて思った。
 
TJKさんの話。
採用をやってきた。
8年ぐらい前、担当の役員と飲んでいた。
そのときに役員がまた民主党政権になれば言っていた。
「民主党政権は入れ食いだった。紹介手数料もあまり払わなくてよかった。ちょっと気に食わない人であれば切ればよかった。広告を出せば人が来た。安倍(元総理)が余計なことをしたせいで募集を出しても非正規だと来てくれない、正規でも待遇が良くないと来てくれなくなった。なんてことをしてくれたんだ」と言っていた。安倍さんになってから会社としては好景気で調子もよかったにもかかわらずこういう認識の人がいる。
向かい合わなきゃならないのはならないのはこういう人。
彼から見ると一人あたりの採用コストが増える。社員からは労働条件に関するクレームの件数も増えた。担当役員として自分の成績が悪く見える。彼も一生懸命働いている。
一箇所一箇所で最適を考えており、場所が変わると最適が変わる。
その人も悪い人ではない。良いことをしようとしている。コストを下げようとしている。
全体の流れを良くするのが政治。
現在採用に関するコンサルもしているが、冷徹にコストを下げることなどを考えながらしている。
落ちそうな人を救うと同時に引っ張り上げるのも必要。
若い人は民主党政権を知らないだろうが、自分たちの世代は民主党政権に期待した。
雇用問題について良い結果を残せなかった。今の40代50代には凄まじい印象として残っている。その役員も冗談で言っており、また民主党政権になれば景気が悪くなり失業があふれるという前提で話をしている。
略歴を話すとアルバイトしながら大学に通っていた。
卒業しても就職先がなく、フリーターをしていて彼女(今の奥様)に食わせてもらっていた。結婚もできないなと考えているときに、東京に本社がある会社にバイト入り、そこで社員になればと考えてそのようにした。本当にアルバイトから契約社員それから正社員となった。人脈が大事で、役員と積極的に飲みに行たり、他の会社の役員とも交流して、人脈を作っていたのが効いた。周りにはずっと契約社員のままの人が居た。
色んな部署を自ら経験していき、各々の課長も経験した。
自分は幸運で自分よりも優秀な非正規の人も居た。
人事の配属の時にそういう人を評価して採用する制度を作ろうとして動いた。
裏でコネを作る人ばかりでは会社が活性化しない。
人事考課は考課をするマネージャーで差がある。
平均の考課点を出して差を出す仕組みに変更。
一定の基準を超えたら採用するという形にした。
しかし先程の人事担当役員に反対された。
この仕組みを作ると一定基準を満たした人を採用しなければならなくなる。
どんなに不況になったとしてもそうなってしまう。
一定の基準をクリアしたら採用するということはポッシャリ。
残ったのは評価制度だけ残り、何の意味もないものになった。
精々時給が上げられるぐらいしかない。
色々なことを考えるとドラスティックにするのは難しいし言いづらくなる。
今回来たのはそれぞれの真実を政治がフォローアップしないとならない。どれかに軸足をおいた政策をしたとしてもそれによる反発も知って貰う必要がある。採用の裏にはそういうのが合ったと話せるかも知れないから来た。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

以下、中編


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?