【研修を通じた組織変革の後押し!】

今期も立教大学 中原先生の大学院ゼミにお世話になっています。
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2021年度のゼミ初回、自分の研究領域の中から、実証的な英語論文をピックアップして、発表させてもらいました。
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組織開発に関する論文が投稿されているThe Journal of Applied Behavioral Scienceという学会誌の中から選んだのは、
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Kim, Rousseau, and Tomprou(2019)_Training and Diffusion of Change_The Impact of Training and Proactivity on Change Related Advice Giving
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という論文。
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2019年の優秀論文にも選ばれているものです。
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端的に言うと、
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組織的な変革(特にDXとか技術的な変化が大きいケース)を進める際、変革後に求められる知識やスキルを研修を通じてメンバーに伝えることで、そのメンバーが、研修に参加していない同僚にも、アドバイスをしたりするようになる。
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その際、研修参加者の積極性(Proactivity)が高いほど、より積極的に変革に関するアドバイス行動を同僚にするようになり、組織の変革に向けた動きを強めてくれる
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という示唆。
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中原先生がいつも言われている、人材開発と組織開発を分けるのは意味がない!ということを、実証的に明らかにした様な内容でした。
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・現場に丸投げするのではなく、変革を後押しする知識やスキルを伝える研修をしっかりと実施する。
・その場に、チェンジ・エージェントになってくれるような積極性が高い人材に参加してもらう。
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研修も含めた組織開発のプロジェクトをデザインする際に示唆の多い論文でした。
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発表へのコメント・質問、ありがとうございました!

理解が深まりました^^

追記

中原先生もブログに論文の内容をまとめてくださっています!

「よき学び」は組織に「感染」する!? : 感染力を高めて組織を変える!?

http://www.nakahara-lab.net/blog/archive/12910?fbclid=IwAR1uxIwadDfYiamzIOBPd_6MqXrxg9SopHd7tVprp3ucYAe8QqE4i__8aSc

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