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消費されるだけの人材開発研修をどう乗り越えるか?~ミナ ペルホネン 皆川さん「つづく」展からの学び

ミナ ペルホネン 皆川さんの「つづく」展に伺ってきました。
<https://www.mot-art-museum.jp/exhib…/minagawa-akira-tsuzuku/>

とてもすてきな展示でした!!

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皆川さんの生地や服だけでなく、紡ぎ出す言葉がしみてきます。

「一つのものを作ることで、次の可能性を知ることが多い」

最後のインタビュー映像からの言葉。展示の名称に込められた想い。

新しいチャレンジを続けることが、また新しい、ワクワクするチャレンジを生んでいく。

スパイラルの輪が広がりながら成長していくイメージを感じました!

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フィールドは違うけど、時折り、人や組織の成長に関わらせていただく場面を思い浮かべながら、展示を楽しませてもらいました。

「服やプロダクトを購入する時、私たちは何年先の未来を想像するのでしょうか。ミナ ペルホネンは時の経過によって色褪せることのない服を追求してきました。何年にもわたり、その人の人生に寄り添い、ともに成長変化し、その人の一部になっていく服」(展示説明資料より)

時代の流行に流されずに、その人の中で、大切にされ、生き続けるもの。

ちょうど、新しくお手伝いする重めの人材育成の研修アイディアを考えていたので、そこへのインスピレーションになった気がします。

自分が取り組みたいのは、単に知識やスキルをお伝えして、その時はなんとなくわかった気になる、”ただ消費される”ようなファストな研修ではなく、その人自身が内面に向き合い、研修以前と以後での不可逆な変化につながるものなんだよな〜という想いが浮かんできました。

もちろん、ティーチングの要素も重要なのは間違いありませんが、研修コンテンツの全体的なバランスとして、教えることと内省を促すこと、短期と中長期に役立てることが、どんな風に配置されているのかについては、気に掛ける必要があるのだと思います(特に、リーダー研修とか、階層別研修の場合は)。

その他にも、外から内へ移動していく螺旋(フィボナッチ数列)をモチーフにした、「shell house」という家の提案もありました。"外から内に螺旋的に進んで行く"というアイディアも、ケン・ウィルバーのインテグラル理論の4象限とかと重ねると、面白そう! 研修を形作る、骨格になりますね。

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組織が置かれている市場環境(Its)、可視化して伝えられるスキルや知識(It)、自分の内面にある想いや価値観(I)と組織カルチャー(We)、の4つの領域をめぐる研修というのも面白いかも知れません。

展示からいただいたアイディアをどんな風に形にできるか楽しみです!

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