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「ミーティングの場を捌く力と、ミーティングをデザインできる力は、また別物だよね」というお話し~人を巻き込むファシリテーションに必要なスキル

赴任している國學院大學では、授業の他に、1年生23クラスの『基礎演習』というアクティブラーニング型授業をサポートしてくれるFA(Facilitator & Advisor)という役割の、2年生23名の組織化も担当させてもらっています。

そのFAコミュニティの運営は、毎月の定例ミーティング等も含めて、できるだけ彼/ 彼女たちにお任せするようにしています。

先日、ミーティングのファシリテーションの様子を見ていて、自分自身気づきになることがありました。

ファシリテーションをしてくれた学生さんは、とてもファシリテーション力が高くて、学生たちをうまく巻き込みながら、組織としてのこれからの目標設定について対話を進めていました。

彼らがFAという役職に就く1年生の学年末に、ファシリテーションやコーチングの研修もしていますし、毎週の授業の中で『基礎演習』の受講生たちが行うグループワークへの介入もしているので、"場を捌く力"は、びっくりするぐらい高いです!本当に素晴らしい。

ただ、絶対の正解はありませんが、自分から見ていると、

①扱う議題の大きさは適切だったか?(サイズ感)
②必要とされる時間は見積もれていたか?(時間)
③扱うタイミングはここでよかったのか?(時期)
④議題を話すのに必要なメンバーが過不足なく揃っているか?(関与者)

については、もう少し工夫できる余地がある様にも感じました。

ファシリテーションというと、実際のミーティングでの議論や対話を促す面に焦点が当たりがちですが、実際には、そのミーティングが始まる前の準備段階や、アフターフォローも重要になってきます。
定期的に企業さんの中でもファシリテーションの研修をやらせていただくのですが、その際も事前準備やフォローの重要性を強調しています。

単体のミーティングの時間だけでなく、少し長い時間軸の中でのそのミーティングの位置づけを意識したり、準備・フォローも含めて"デザイン"できると、広い意味でのより"よい場"が生まれてくるなと感じました。

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小言が多くなりましたが(笑)、学生たちのミーティングを見ていていて、一番学びとなったのは、ファシリテーションをしてくれた彼が、その扱うテーマが本当に重要だと思っていて、しっかりと自分の言葉でその必要性を訴え、問いかけ、みんなの意見に耳を傾けていた点です。

「これを話してどんな意味があるんだろう?」とか、「話しても活かされないんだろうな」という様な、議題設定だと、参加者は熱をおびてきません。

場をオーガナイズする人の"熱い想い"こそが、どんなスキルにも増して重要だよなと感じられた時間でした。


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