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3CASTS Vol19を観てきました。

去る2月20日のこと。UrBANGUIDで3CASTS観てきました。
まあ、よくもこんな取り合わせにしたなぁと思います。
まるで、カステラの間にあんこを挟んだお菓子シベリアのようだと、和田ながらさんにはお伝えしましたが、ロシフォール姉妹が見事にあんこの役割を担っておりました。

・松田早穂(dracom)
「オートマティスム」と題しているだけあって、憑依状態の自動筆記で書かれた言葉の羅列と身体の動きは、気持ちいいくらい意味不明だった。面白かったけど、できれば、構図を見てくれる演出がついた方がもっと面白くなるのではないかと思います。
・ロシュフォール姉妹
さすがだった。一気に場の雰囲気を変え、お客の心を掴んでゆく様は、「芸達者」の一言に尽きます。
そして選んだ題材が浜田廣介の「泣いた赤おに」。生きづらさを感じている人への心優しい姉妹のメッセージ。剽げた姉妹が、剽げながらもしっかりと心にメッセージを残してくれました。
・近藤和見(VOGA)
「肢体の記憶」と題したこの作品。VOGAの近藤氏があえてVOGAの役者を使わず、衒学的形式実験を試みると言っていたこの作品は、いい意味でも悪い意味でもやはりVOGAでした。よく纏まった美しい作品でしたが、これまでの表現形式を壊してはいませんでした。僕自身が「実験」に過剰に期待していたのかもしれませんが、できれば作品を汚すくらいのことをして欲しかった。

とはいえ、どの作品もそれぞれ質の高いもので、とても満足な一夜でした。



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