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第1回_まちを再編集する_レポート

こんにちは!
7月20日(木)19:00~21:00に開催した、第1回 まちづくり会議の内容を綴ったnoteです。


まちづくり会議の導入

1. まちづくり会議で目指す目標

さいと未来のまちづくり会議は、昨年度2022年からスタートし、今年で2年目。
昨年度のまちづくり会議で学んだ、西都市の現状や課題、まちづくりに必要なロジカルシンキングやデザイン思考の知識を活かしたまちづくりを実践するに当たり、県内外の持続的なまちづくり先進事例を学ぶことで、見地を広げ、アクションに活かすことを目的として、7月20日からスタート。

まちづくり会議の目標

第1回目は、西都市の隣に位置する新富町の一般財団法人こゆ地域づくり推進機構の理事 高橋邦男氏を講師に招き、「アントレプレナーシップ」を学びました。

2. まちづくり会議のグランドルール

これから全6回の会議が行われ、それぞれ様々な先進事例を築いた方々が講師として招いています。しかし、西都市とそれぞれの地域は親和性が高くても文化や歴史的背景が違う別の地域。講師が今までの実践を通して築いた事例や考え方は学びつつ、「まちづくり会議にこれが正解はない」ことを頭に置いて、まちづくり会議の2時間は、様々な肩書を持っている方も肩書を外してフラットな立場で、正解はないからこそ、自由に会話・議論ができる場を参加者みんなで作っていきましょう。

講師紹介

一般財団法人こゆ地域づくり推進機構 理事 高橋邦男氏
宮崎市出身 / 1999メジャーデビュー
【経歴】
2002年から編集者歴20年以上
2017年 地域商社こゆ財団 設立に参画
2018年 国の地方創生優良事例選出
2020年 グッドデザイン賞受賞
2021年 総務省ふるさとづくり大賞 ほか

一般財団法人こゆ地域づくり推進機構 理事 高橋邦男氏

講演内容

1. 「まちを再編集する」とは?

まちを再編集するとは、思い込みや偏見、無知なことから起こる「ここにはなにもない」「あの人(まち)はAだ」という見方に対して、まちを多面的に捉えることで、新たな魅力に気付いたり、一面的に見ていては気付かない価値を見つけることに繋がります。この、まちを多面的に捉えて価値を創る人を増やすことが「まちの再編集」と学びました。

2. 再編集から創る強い地域経済

このまちを再編集できる人=新たな価値を創る人が増えることで、まちの価値の発掘が進みます。
こゆ財団の「強い地域経済をつくる」というミッションの下、まちを再編集する人を増やすことで、地域の価値を発掘し、価値を発信して稼いだ地域外貨をまちに再投資することで、新たなまちを再編集できる人の育成(起業家育成)に繋げるモデルを確立しています。
主な外需獲得施策である、ふるさと納税や農産物のブランド化、農で獲得した地域外貨を次の外需獲得に向けて、空き家を改修した宿の運営や地域の体験学習開発、企業マッチング等に再投資するという循環ができています。
そして、様々な施策も知ってもらわなければ始まらない。。。というところで、広報の重要性についてもお話しされました。

3. 強い地域経済を創るための起業家育成

強い地域経済を創るために、地域の価値を創造できる人を増やすため、こゆ財団は「世界一チャレンジしやすいまち」をビジョンに掲げています。
このビジョンによって、新たな価値を創る「人」が集まる町にして企業支援をすることで、ますますチャレンジしたい人が集まり、チャレンジしやすい土俵になる=様々なチャレンジャーがまちの価値を発掘し、地域経済が強くなっていくという好循環を生んでいます。
では、起業家精神は起業する人だけに必要なものなのか?というとそうではありません。町に渦巻く「〇〇がどうにかして」「自分たちは関係ない」などのネガティブな意見は、「自分がどうにかしよう!」という起業家精神の不足から来ているもの。みんなが町を自分事に捉えて「何かをやってみよう!」という起業家精神を持つことで、挑戦者を一緒に応援したり、チャレンジできるポジティブな町に代わり、前述の強い地域経済やチャレンジしやすい町にどんどん生まれ変わっていきます。
この起業家精神を醸成するには、チャレンジの連鎖を生むこと。
このチャレンジの連鎖となるために、こゆ財団は様々な事業を試行錯誤して、成功したり、成功とはいえない事業もとにかくチャレンジを続けてきました。

4. 起業家精神と幸福度の関係

起業家精神を持っている人は一人ひとりの幸福度が高いということが研究されており、これは、自主性や社会への帰属意識など持続性の高い幸福に繋がる項目が起業家精神と結びついているからです。また、幸福度が高い人ほどパフォーマンスも向上していることも証明されています。
最後のワークでは、幸せの4つの因子「やってみよう」「なんとかなる」「ありのままに」「ありがとう」からそれぞれの幸福度を測ってみるワークをしました。
結果は結果として、良い悪いではなく、「今の自分はこんな感じなんだな」と受け止めて、自ら幸せであろうと行動するマインドを大事にしていきたいですね。

5. 高橋氏からみなさんへのバトン

ある引用を用いて、高橋氏からまちづくり会議に集まった私たちに大事な問いかけがありました。

アクションを起こせば 解決の一部になる。
何もしないと 問題の一部であり続ける。

イヴァン・シュイナード(パタゴニア創業者)

「あなたは どちらを選びますか?」
まちづくり会議の参加者は、少なからず西都市は変わらないといけないと感じている、自分は何か変わりたい部分があって参加されていると思います。
勉強になったけど、問題は残し続けるのか。
学びを活かしてアクションを1つでも起こしてみるのか。
まちづくり会議では、これから全6回を通して、アクションに活かせる会議を続けていきます。
ちょっと一人では。。。と感じても大丈夫。西都でまちづくりのアクションを起こしているまちづくりサークル「SAITOBASE」は随時メンバー募集中です。

学びのレポート

地域の中に入ると、ついつい「ここには〇〇がない」「ここはこうだ。」という一面的な捉え方をしてしまいがちですが、まちも人も様々な面を持っている多面体だと常に意識することは、まちに対する解像度が上がるだけではなく、暮らしや仕事、人間関係の構築にも活かしたい考え方だと思いました。
「先進事例」と言っても、常に成功しているわけではなく、うまくいかないこともある。失敗が悪いことではなく、それでもアクションし続けることの重要さ、「それでもいいんだ」と気付けたことは、これからアクションを起こすうえで、勇気を貰えた気がしました。
そして、最後に投げかけられた「あなたは どちらを選びますか?」という問い。私は常にアクションし続ける人で居たい!と改めて胸に刻んだと共に、残り5回のまちづくり会議を全力で吸収してアクションに還元したいと思いました!

(文責:さいと未来のまちづくり会議2023運営事務局 田上沙慧美)


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