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好きなミステリー小説の紹介

どうも、初投稿につき読みづらい文章だったら申し訳ありません。さて、僕は一年ほど前からミステリー小説にハマっているのですが、ここまで読んだミステリーの中で特に面白かったものを紹介したいと思います。定番作品ばかりですが、選書の参考になれば幸いです。

①仮面山荘殺人事件 東野圭吾

僕がミステリー小説にハマるきっかけとなった本。本を読んで衝撃を受けるという体験が初めてだったので、強烈に心に残っています。この本に関しては事前情報ゼロで本でほしいので内容についてはあえて触れませんが、真相が明らかになった瞬間あまりの衝撃で笑いが止まらなくなったのを覚えています。ページ数も少なめなので自分のようなミステリー初心者に特におすすめしたい作品。

②容疑者Xの献身 東野圭吾

言わずと知れた東野圭吾の代表作であり、直木賞受賞作。非モテ天才数学者の石神という男が、殺人を犯してしまった隣人の親子を助ける話なんですがラストがとにかく切なくて泣けます。冴えない男性が読んだら石神にめちゃくちゃ感情移入すると思います。自分はしました。ガリレオシリーズなんですが、ぶっちゃけ科学の要素はなく、完全に人間ドラマです。ミステリーとしてもトリックがなかなか衝撃的で面白いんですが、それだけで終わらずにストーリー性も素晴らしいのでさすが東野圭吾だなぁと思わされます。映画化もしてるんですが、堤真一の演技がとにかく凄いので、こっちも見ることをおすすめします。

③白夜行 東野圭吾

ある事件の被害者の息子と容疑者の娘の19年間を追っていく話。主人公の2人が終始第三者目線で描かれるという変わった作品なんですが、とにかく引き込まれてスラスラ読めます。主人公2人の周りでいくつもの事件が起きるのですが、物語が進んでいくにつれて少しずつそれらの真相がわかってくる感覚が不気味で良いんですよね。分厚い本なんですが、東野圭吾の本というだけあって読みやすいので初心者でも大丈夫だと思います。

④悪意 東野圭吾

東野圭吾の作品の中に加賀恭一郎シリーズというものがあるんですが、これはその4作目の本です。ちなみにこのシリーズは順番に読む必要はないのでこの本から手にとっても大丈夫です。
ある殺人事件が起きて、犯人はすぐに逮捕されるのですが、犯行の動機がわからずに捜査が行き詰まってしまう。その動機を刑事である加賀恭一郎が調べていくという話なんですが、これはとにかく話の展開と衝撃が凄まじかったです。犯人が分かってるのになんでこんな面白い話が書けるんだ、、と感心してしまいます。 

⑤むかし僕が死んだ家 東野圭吾

東野圭吾本人が隠れた自信作と言っている作品。これは主人公の男がある日、昔付き合っていた元カノに呼び出されて、一緒に山奥のとある白い家に行き、過去にその家であった出来事などを推理していく話です。何それと思うかもしれませんが、これがとにかく怖くて謎だらけで面白いんです。散りばめられた伏線が終盤にかけて一気に回収されていくのが気持ちいい。今まで読んだ本の中でも一番一気読みした本かもしれません。もっと有名になってもいい作品だと思っています。 

⑥秘密 東野圭吾 

僕が東野圭吾で一番好きな本。主人公の男の妻と娘を乗せたバスが崖から転落して、娘は助かるのですが妻は亡くなってしまう。しかし目を覚ました娘の中には妻の魂が宿っていて、体は娘なのに、心は妻というファンタジーな設定で物語が進んでいくのですが、これはもうラストがとにかくエグい、エグすぎる。衝撃やら感動やら切なさやら色んな感情がぐちゃぐちゃになってとにかく忘れられない読書体験になりました。よくこんな話が思いつくなぁと笑。これは読んだら絶対感想を共有したくなると思います。とにかく読んでほしい作品。

⑦殺戮にいたる病 我孫子武丸

色んな意味ですごい本。主人公の蒲生稔という男が逮捕されるシーンから始まり、そこに至るまでに何があったのかを追っていく話。これも先ほど紹介した『悪意』と同様に犯人がわかっているタイプのミステリーですね。グロいシーンもあって読むのがしんどいんですが、我慢して読む価値はありますね。ミステリー好きの試練だと思って読んでください笑。この本はとにかくトリックが凄くて、おそらく騙されない人はいないのではないかと思います。読み終えたら必ず冒頭から読み返してしまうでしょう。

⑧七回死んだ男 西澤保彦

ある一日を9回繰り返すという特殊な体質を持った高校生の主人公が、正月に親戚一堂が集まった中で殺されてしまった祖父を生き返らせようと試行錯誤する話。ライトで読みやすい上に、トリックが秀逸で、SFと本格ミステリーを上手く融合していて凄く面白い。そんなのありかよ、、っていうオチではなく、ちゃんと伏線もあって頑張れば気づけたかもしれないという絶妙なラインなんですよね。個人的に座布団投げ合うシーンがめちゃくちゃ好きです。 

⑨十角館の殺人 綾辻行人

かなり有名な本なので、ミステリーに興味無くても知ってる人もたくさんいるかと思いますが、これを紹介しないわけにはいきません。この本は一行の文で物語の真相が明らかになるんですが、その衝撃のレベルが尋常じゃないんですよね。井上尚弥に顔面を殴打されるのと同等の衝撃だと思います。ベタな作品は読みたくないというひねくれた人もこれだけは必ず読まなければいけない。破格の衝撃を約束します。

⑩星降り山荘の殺人 倉知淳

この本は吹雪の中の山荘で殺人事件が起きるという、ミステリーでは定番の設定の話。あまり内容については触れませんが、この本に仕掛けられたトリックが斬新で凄く衝撃を受けましたね。こんなやり方があるのかぁと、思わず唸ってしまいます。ミステリー好きなら読んで損はない作品だと思うんで、是非読んでください。

⑪満願 米澤穂信 

全く違う物語が6つ収録されたミステリー短編集。 
一つ一つの短編の内容がとにかく濃くて、ただただ面白い。一冊の本から得られる満足感としてはトップクラスだと思いますし、短時間でミステリーが読みたい人にもオススメですね。僕は万灯という話が一番好きです。

⑫クドリャフカの順番 米澤穂信

省エネ主義をモットーとする高校一年生の主人公、折木奉太郎が古典部という廃部寸前の部活に入ってそこで出会った仲間と様々な謎解きをしていく、「古典部シリーズ」の一作です。正直このシリーズ全部大好きなんですが、その中でも一番好きなのがこれですね。文化祭の中で十文字という怪盗が現れて、出し物をしている様々な部活から、物を盗んでいく。十文字とは誰なのか、なぜ盗みをするのかを古典部が推理していく話。
このシリーズは部分的に内容が繋がっているので、第一作の「氷菓」から順番に読むことを強くおすすめします。古典部の全員のキャラが魅力的で謎も面白くほんの少し恋愛要素もあり、青春ミステリーとして最高の完成度です。アニメ化もしているのでこっちも是非見てください。僕は今まで色んなアニメを見てきましたが、その中でもトップクラスに好きな作品なので。


最後に

初めてnoteを書いてみて改めて小説家の凄さがわかりましたね。読みやすい文章って読むのは簡単だけど書くのは難しいんだなぁと。
もっと紹介したい本はあるんですが、今回はこの辺で終わろうと思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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