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米澤穂信の出身地「飛騨高山」が良すぎた話


僕は基本インドア派の人間だけど、たまには旅行にでも行くかぁと思い、有給を取って以前から気になっていた飛騨高山に一泊二日のひとり旅をすることにした。
飛騨高山といえば人気推理作家、米澤穂信の地元であり、『古典部シリーズ』のアニメ化作品『氷菓』の舞台となった場所である。僕はいつかこのアニメの聖地巡礼をしたいと思っていた。

旅行1日目、前日の夜に楽しみすぎて眠れずに寝不足の頭を抱えながら(子どもか?)大宮駅から新幹線に乗って富山駅に向かった。そこから「特急ひだ」に乗って目的地、高山駅に到着。所要時間約5時間。移動中ずっと米澤穂信の『春期限定いちごタルト事件』を読んでいた。これがまたライトで面白いミステリーだったのでいつか紹介したい。

高山駅を降りた瞬間、目に飛び込んできた景色を見てすぐに「あぁ来てよかった、、」と思った。
駅前の街並みからすでに風情を感じてワクワクが止まらない。
到着したのが昼だったため、どこでお昼ご飯を食べようかと街を散策をしていると、あまりの街並みの良さに僕のテンションはフルマックス状態へ突入。


風情しかない古い街並み
控えめに言って最高


景観クラッシュ防止仕様のファミマ
こういうの好き


散策していて街中がとにかく飛騨牛料理のお店だらけなことに驚いた。飛騨牛は知っていたけど、まさかここまで街全体で推されているものだとは知らなかった。僕はその中でも特に美味しそうだった飛騨牛ラーメンを食べることにした。

飛騨牛ラーメン

麺は細めで、醤油ベースのややあっさりしたスープにさっぱりしたレモンが良く合っていた。肝心の飛騨牛も柔らかく、美味すぎて大満足。


食後のデザートを探しにまた街を歩いていると、なんだか見覚えのある喫茶店を発見した。

聖地①喫茶店「バグ・パイプ」

ここはアニメ『氷菓』に登場する喫茶店のモデルになった店。ここで主人公の折木奉太郎が同じ古典部員の千反田えるからある頼みをされるんですよね。
というかこんな美しい街であんな可愛い女子と青春を過ごせる奉太郎が羨ましすぎる。僕の場合そもそも高校が男子校だった時点で青春もクソもなかったからね。


コーヒーとレアチーズケーキ


コーヒーと好物のレアチーズケーキを食べ、最高のひとときを過ごした。店の外観も中もアニメで観たのとそっくりで、京アニさんが実物を忠実に再現していたことがわかった。
あと全く関係ないが、ウインナーコーヒーのウインナーの意味が未だに分かっていない。調べる気も起きないので死ぬまで謎のままかもしれない。


このまま一気に聖地巡礼がしたくなり、岐阜県立斐太高校へと向かった。

聖地②岐阜県立斐太高校


ここは米澤穂信の出身校であり、奉太郎たちが通っている神山高校のモデルになった高校。これもアニメで観たまんまの見た目で感動した。


聖地③高山市図書館 煥章館(本館)

18話に登場する神山図書館のモデル。奉太郎が中学時代のある謎を解き明かすべく、千反田とともに訪れた場所。途中でほぼデートみたいな雰囲気のシーンがある。でも恋愛的な描写があまり露骨過ぎないところがこの作品の良いところ。
てか高校生で図書館デートとか渋くて最高すぎるだろ。頼むからそこ代わってくれよ奉太郎。


夜になると僕はまた散歩に出かけた。夜の街並みはどんな感じなんだろう?とワクワクしていたら言葉では表現しきれない最高な景色を目の当たりにした。

夜の街並み


あまりにも良すぎる。あーもうダメだ。すべてが良すぎて脳みそが溶ける。一生ここに居たい気分。脳内快楽物質の分泌が止まらない。

全自動脳汁垂れ流し機と化した僕は興奮状態のまま夕飯も兼ねて居酒屋へと向かった。
そこで飛騨高山の郷土料理のほう葉焼きを注文。

飛騨牛のほう葉味噌焼き


びゃあ゛ぁ゛゛ぁうまひぃ゛ぃぃ゛ぃ゛


味噌の味が濃く、飛騨牛のほかにキノコやネギなどの野菜が入っていて美味すぎた。白飯とハイボールが止まらない。ハイボール最高。ハイボールより美味しい飲み物がこの世にないことを再認識した。
他にも刺身と鶏の唐揚げを食べた。普段はわりと節約志向だけど、旅行だと何も考えずに食べたいものを食べられるからストレス解消になる。そんなストレスないけど。

昼間からすでにテンションはMAX、その上風情のある美しい夜の街並みを見て、ほう葉焼きを食べ、ハイボールを飲み、かつてないほど興奮状態に陥った僕は








旅行2日目、街を流れる宮川沿いで朝市がやっていたので行ってみた。

宮川沿いの朝市

写真だと見えないけど、奥にかなり多くのお店があって、お土産を買うのにはちょうどいい場所だった。


お土産を買った後、高山駅からバスで飛騨の里へと向かった。バス代は片道たったの100円。

飛騨の里

雪化粧が綺麗すぎた。今の時期だと雪が積もっていて入れるエリアが制限されていたのが少し残念ではあったけど、合掌造りの家の中まで入って色々見学することができた。

この後名古屋へ行き、人生初のひつまぶしを堪能して帰宅。

また明日から頑張ろうと思えた旅だった。飛騨高山、マジでおすすめです。

おしまい。


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