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神は細部に宿る。


「神は細部に宿る」「ディティールに神が宿る」

という言葉があります。


哲学者のニーチェや、物理学者のアインシュタイン、建築家のルートヴィヒなどが好んで使っていたと考えられる言葉で、一般的に、

「細かな部分まで、手を抜かないからこそ、素晴らしい作品が完成される」

というような意味合いで使われていると思います。


神が宿る。
というニュアンスが個人的に好きで(私自身は特別ひいきにしている神さまはいないのですが)、

なぜこのニュアンスが好きかというと、オステオパシー自体、実は「オステオパシーの施術で身体を治している」わけではなくて、

「自分自身ではうまく機能させられなくなった身体のシステムを正常方向へ導き、自らの持っている自然治癒力を機能させ、自分で自分の身体を治すスイッチを入れる」

というものだからです。
(基本的に「整体」にカテゴライズされるものは大なり小なりこのニュアンスがあるのだと思います)


そのスイッチが入るためには、時には筋線維の一部位や、特定の筋膜の線維、あるいは微細なリンパの動き、小さな関節の靭帯の線維の硬さなど、そういった非常に微細なものへアプローチする必要があります。

つまりオステオパシーは、細部までの微細な調整も行うんですね。


このことと「細部に神が宿る」ということが私の中でリンクしている感じが深く、ニュアンス的な意味合いですが、

「細部までの微細な調整をすることで、そこに神が宿り、自己治癒のシステムが機能を取り戻し、その瞬間と、その後も時間をかけて身体が改善していく」

というイメージがあり、それを一言で表すと「神は細部に宿る」となる、というところでしょうか。


もちろん、施術は一気にがんがんやればやるほど良い、というものではないので、それも含めて神が細部に宿るか?自然治癒力が活性化されるか?ということを考えながら行っています。




染谷 清行

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