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先日フィジカルトレーニングをみている選手に、ひょんなことから「ブレイクスルーした時はいつか?」という話をした。

その選手は、ある誰かの言うことを素直に聞けた時、というようなことを答えた。

これに関してはこれといった正解があるものではないだろうし、人それぞれ違うと思う。

必ずどういう形であれ、その人の思考パターンや反応パターンは形成される。
聞き慣れた言葉で言えば “日々の習慣” といえるだろう。

大切なのは、その習慣ができるだけ自分の目的や目標に近づいていくものであるということだ。

つまり習慣が自分のレベルを上げていく。
私はこの話でいつも思い浮かぶイメージがある。

ある一つの惑星の中に自分がいる。
自分のレベルが上がると惑星の重力を振り切れるようになり、重力を振り切り宇宙へ飛び立つ。
宇宙へは行くが、まだ外の宇宙に行くほどのレベルはないから、まず衛星軌道に乗る。
今度は惑星をぐるぐる回るうちにまただんだんレベルが上がっていき、この衛生軌道を振り切る力を得る。
そして衛星軌道を振り切って、次の惑星に降り立つ。この繰り返しだ。

この話には一つポイントがある。
衛星軌道から次の惑星に飛ぶ時、大きな変化と勇気がいるということだ。

どれだけレベルが上がっても、同じ惑星の衛星軌道にいる限りは次の世界にはいけない。

レンガで頭を叩かれるような出来事でも、ただのノリでもなんでも良いが、とにかくどこかで完全に重力を振り切る必要がある。

これは「既成概念の崩壊 = 今までの習慣の破壊」とも言い換えられるだろう。

運命がそうさせることもあれば、意識的にすべきときもあると思うが、これがブレイクスルー、殻を破るということの本質だと考えている。

自分が今まで考えていた概念を壊すことは勇気のいることだし、実際に正解かどうかははっきりと分かりづらい。

正解かどうかを知るためには、自分の感覚と客観的に数値化したものの両方を使うのが良いと思う。信頼できる人との対話もあると良い。

そして得たい結果が進歩し進化し、良くなっているかを振り返る。

もし固執して自分の得たい正解を探し続けてしまっている時は注意信号だろう。
(これはおみくじで良い結果が出るまで引きつづける感じに近いものがあると思う。大吉を引いても抜本的な解決にはなかなかならない。)

さて、こういう話をしていてふと自分はと考えてみた。

私の場合は何かがあった時にグンと伸びたという記憶はあまりない。

キャリアや年齢的なこともあるかもしれないが、日々の習慣がコツコツと実力を伸ばしてくれているのだと思う。

しかしコツコツと実力を伸ばすことになるきっかけがある。それは見切り発車だ。

見切り発車で何か新たなことを始めた時、そこからスタートして少しずつレベルが上がっていると思う。

惑星の重力の振り切り方が私の場合は見切り発車なのかもしれない。

私のケースはあまりブレイクスルーする瞬間、という感じではないが、20歳くらいからはきっと誰しも伸びる時に何らかの共通点があると思うから、伸びた時のことを思い出して共通点を探してみるのも良いと思う。



パーソナルトレーナー
オステオパス
染谷 清行

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習慣にしていること

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