メンタル面と筋膜と【続】
先日、不安感と情緒不安定の主訴を持つクライアントへ施術を行いました。
身体の特に背部の筋膜のねじれが顕著なのと、今回も左の距腿関節の内反病変が存在しました。
『メンタル面と筋膜と 1〜3』では、アナトミートレインのスパイラルラインをベースにして考察しましたが、
そこでは、” 内反病変の対側の肩甲骨に浮腫感やねじれなどの異常が出るのでは? ” という結果に辿り着きました。
しかし今回は、内反病変のある距腿関節と “ 同側 ” の肩甲骨のほうに、より強いねじれがありました。
頸部にもねじれがありましたがいうほどではなく、軸骨格や硬膜にそこまでの変調は感じられませんでした。しかし吸気異常発火は確認できました。
施術は、背面全体の筋膜のバランスをとり、頸部はストレッチ、距腿関節は靭帯性関節ストレインで調整。
オプションで軸骨格もバランスを取りました。
脳は身体があるべきところにあるべきものがないと不安を感じると言われています。
筋膜のねじれが恒常化していると、不安への抵抗域値が下がり、ストレスなどの負荷や疲労の蓄積などの要因で、
自律神経系やホルモン系が乱れた時に、不安感へのトリガーを引きやすくなることもあるのかもしれません。
今回は1ヶ月ほど様子を見てもらい、予後が良ければメンテナンスとしてのオステオパシーと、セルフケアとしての正しい運動やストレッチを処方できればと思います。
染谷 清行
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