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子どもの主体性を引き出す質問力を身に付ける

【今回の質問】
「勉強しなさい」と言えば、しぶしぶ勉強をする我が子。自分から勉強するようになってほしいのですが…。

子どもの主体性を育てたい…、こう願う親御さんは多いはず。
「これからの時代を生きる」という観点で、改めて主体性への注目度が増しているように感じます。そして、主体性を育むためには、「(子どもにあれこれ)言わないようにする」と理解している方も多いように見受けられます。親の意見を押し付けることは、確かに子どもの主体性の尊重とは真逆の行為…、「言わないようにしよう」とするお気持ちもよくわかります。

しかし、何も言わなければ子どもの主体性は育つのか…と考えてみれば、そうとも言えない場合(現実)もあります。「何も言わなければ、子どもは何もしない。楽しそうでもない…」、もしもこのようなジレンマをを感じている場合には、「子どもの主体性を引き出す働きかけをする」、こんなイメージでお子さんに関わってみてはいかがでしょう。

例えば、「勉強しなさい」と指示をするのではなく、質問を投げかけてみます。「どうなりたいの?」「夏までにやることを決めようか」等は目標設定につながる質問です。しかし、子どもの心が「動きたくない!」という状況では、「別に…」という返事しか返って来ないかもしれません。

そんな時には、今の自分を客観視するための質問が、心を動かすために効果的です。「友達から何て言われると一番うれしい?」「今、持っている力の何%出している?」など、改めて自分を見つめるきっかけとなり、自己理解に繋がります。

また、子どもなりに目標はあるものの、なかなか進めない場合には、「富士山で言うと、今何合目にいる?」等、自分の現在地を把握する質問は、少しでもゴールに向かって進んでいる自分を認識することができるため、前向きな気持ちになるかもしれません。

自分から勉強する子になってほしいものの、何も言わずに待つ姿勢がどうも機能していないな…と感じたら、放置するのではなく「主体性を引き出す質問」をしてみてくださいね。

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