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初心者向け🔰ボードゲームの作り方 後編

一週間ぶりですね。
ボードゲーム作りのことを考えないようにしていましたか?

もうボードゲームのこと考えて大丈夫です。
ちなみにトップ画は私の作ったボードゲームで、『CIFRA』と言います。

この記事は以下の記事を前提に書いています。

ボードゲーム作りのロードマップ

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今回もこの順番どおりに進めます。
前回はひらめき→アイディアの途中までお話ししました。

真の答えを見つけると人は自然に歩き始める

ひらめくための方法はひらめこうとしないことです。
ここではなぜ1週間もゲーム作りをやめるように言ったのか解説します。

アイディアは人を動かす

アイディアとは解決方法です。
ひらめきは考えを行動に移すためのスイッチになっています。

早く次に行きたいと感じているなら、その気持ちに従いましょう。
もしそうでないなら、脳内のアイディアめいたものはボツです。

突き動かされないアイディアは真の答えではありません。
真の答えは深い理解と共に、情熱を生みます。

ひらめくためにはいつでも突き動かされる状態にする

ひらめきに必要なのはひらめきに突き動かされる余裕を持つことです。
寝床に入った時、トイレやシャワー、運転中にひらめきが起こります。

問題解決になりそうもない気まぐれな考えが浮かぶこともあるでしょう。
それが真の答えかどうかはあなたの心に問いかけてみてください。

アイディアは思いも寄らないところに隠れています。
それを見つけるための準備が経験、企画書、知識、1週間の余暇でした。

不安が情熱を上回る時はアイディアの価値を知る

アイディアをひらめき情熱を抱いても、不安で動けない時があります。
不安の原因は自信を持てず、決断できないからです。

あなたが元々持つ自信の有無に関らず、アイディアの価値を知りましょう。
アイディアの価値を知るにはテストプレイをするしかありません。

次の項目ではアイディアを形にするための手段をお話します。

ボドゲ作りロードマップ06

パソコンを使って工作するための基礎知識

家にパソコンが無い人はコワーキングスペースへ行ってください。
ここではボードゲーム作りにあると便利なものを紹介します。

スペックの低いパソコンなら使わない方が効率的

パソコンのスペックを話しても意味不明だと思います。
ざっくり言うと「6万円以上のパソコン」が最低限のスペックです。

ただ、買ってから3年以上使ったパソコンはオススメしません。
寿命で壊れてデータの取り出しや修理に余計なコストが掛かります。

低スペック、古いパソコンは動作が遅いです。
非効率的な作業はあなたの限りある時間と創造性を奪います。

代用できるものは代用し、足りないものを工作する

おはじき、コイン、駒、ダイスなどは市販品で代用しましょう。
カードやボードなど、紙に印刷できるものは工作した方が早いです。

印刷は自宅で印刷するよりセブンプリントをオススメします。
安上がりですし、家庭用プリンターよりキレイに印刷できるからです。

この時点で説明書は印刷しません。
ルールを自分で説明するためのカンペを用意する程度で大丈夫でしょう。

印刷用データはA4サイズに収めて作る

A4サイズにしておけば印刷代が安く済みます。
カードなど切り取りが必要なものは実寸サイズで個別に作りましょう。

実寸サイズの解像度を300dpiにしておけば、実寸サイズのデータを300dpiのA4白紙に貼り付けするだけで印刷用データが完成します。

デザインがチャチなのは目を瞑りましょう。
ただ、文字だけは読めるように作ってください。

・黒地に白文字
・極端に文字が小さい
・目がチカチカする背景色
・カードの端まで文字が入っている

上に書いたことはやってはいけないデザインです。
印刷して、文字や数字が識別できればテストプレイに移りましょう。

Q.印刷用データを作るソフトは何を使えばいいの?
A.Adobe社の『Illustrator』かフリーソフトの『Inkscape』です。

ボドゲ作りロードマップ07

テスト版の試遊は人、場所、休日を確保する

テスト版が出来上がったら誰かに遊んでもらいます。
この項目は人集めの方法についてのお話です。

テストプレイ会に参加するor主催する

まず、未完成のゲームを遊びたがらない人が普通です。
テスト版の試遊をメインとしたテストプレイ会があります。

なければ主催しましょう。
主催するなら貸し会議室や市民館を利用すると安く済みます。

開催日を休日にしておくと参加者が集まりやすいです。
そんなに人が集まるわけではないので、個別にお誘いしましょう。

感想用紙を用意しておく

感想を口頭にすると同じ意見に偏りがちです。
感想用紙を個別に配り、書き込んでもらうと色んな意見をもらえます。

何気ない一言で落ち込むこともあるでしょう。
中には、常に上から目線の人や文句を言いたいだけの人もいます。

大事なのはおもしろいと言ってくれた人です。
また、賛否両論ある人の意見も耳を傾けておいて損はないと思います。

ボドゲ作りロードマップ08

フィードバックと試遊を繰り返す

ボードゲーム作りはトライ・アンド・エラーの連続です。
ここでは、より効率的なトライ・アンド・エラーの方法を話します。

課題を消しても魅力は消さない

テスト版試遊で得た知見や感想用紙を元にフィードバックします。
フィードバックは魅力と課題を明らかにする行為です。

長所と短所は紙一重であることを忘れないでください。
課題をクリアするために魅力を消しては意味がありません。

魅力を消さない課題だけ修正しましょう。
課題と魅力はワンセットです。

足りないルールを別のルールで補わない

足りないルールは片っぽだけの靴下みたいなものです。
それは足りないのではなく、余っていると考えます。

あらゆるメカニクスは問題と解決方法の組み合わせです。
別のメカニクスと問題か解決方法が被っているからルールが余ります。

いったい何が足りないのか、問題を明らかにしましょう。
自ずと答えが見つかるはずです。

Q.でも答えが見つかりません
A.アイディアが真の答えではなかったのでしょう。戻ります。

ボドゲ作りロードマップ09

アートワークを作るか依頼する

テスト版で仕様が固まったら、いよいよアートワークを作ります。
アートワークは自分で作る方法と依頼する方法の2通りです。

アートワークを自分で作るには

あなたにアートワークの知識や経験が無い前提でお話します。
アートワークは基礎知識とパソコンがあれば可能です。

売るコツは宣伝とルックと世界観

これは極論ですが、中身がひどくても宣伝と見た目が良ければ売れます。
おもしろくなくて良いんです。
アートワークに大切なのはおもしろそうな感触を持たせること。

これが自分で出来ないなら潔く依頼した方が良いです。

説明書作りのテクニックはゲーム作りの技術とは別にあります。
これも依頼した方が客観的な説明書が出来るのでオススメです。

製品版とほぼ同じ状態のもので試遊する

作者がルールを説明するのではなく、説明書だけ読んで遊んでもらいます。
ここで問題なく遊べそうならベータ版が完成し、いよいよ入稿です。

ボドゲ作りロードマップ10

入稿してからゲームマーケットに申し込もう

初心者がいきなりゲームマーケットに申し込むのはやめましょう。
何も頒布しないとペナルティを受けます。

入稿を済ませてからでも遅くありません。
印刷所によっては早割と言って安く印刷してくれるところもあります。

下記は主な印刷所のリンクです。

ボドゲ作りロードマップ11

宣伝することは恥ずかしくない

宣伝をしなければほとんどのゲームは売れません。
PR広告を依頼しても元が返ってきます。

ボードゲームの店舗によってポスターを掲示してくれるところもあります。
フリペ、オフ会、ボドゲカフェでも宣伝できます。

ボドゲ作りロードマップ12

まとめ

・真の答えは深い理解と共に、情熱を生む
・アイディアの価値を知るにはテストプレイをするしかない
・スペックの低いパソコンは使わない方が効率的
・代用できるものは代用する
・印刷用データはA4で作る
・テストプレイ会に参加し、フィードバックを得る
・アートワークに力を入れた分だけ売れやすくなる
・入稿してからゲームマーケットに申し込む
・どんどん宣伝する

最後に

ボードゲーム作りの手助けを目的に、2つの会を主催しています。
良ければご参加ください。

フォローいただけるとうれしいです!
これからも物書きVtuber如何屋サイとをよろしくお願いします!!