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再生医療の効果(実体験を聞いた話)

私は、再生医療の悩み相談をお答えする活動をしております。

その中で、再生医療を行なった当事者からも相談を受ける事があり、その中でとても考え深い話を聞いたためお伝えしようと思います。

Aさんが、ある再生医療を行なっている病院に入院している時の話です。
状況として
・Aさんより、一週間早く入院しているBさんという方がいました。
・Aさん・Bさん共に脊髄損傷で損傷部位や手術方法などは、偶然同じとのことでした。
・年齢は、Aさん20代・Bさん30代です。

Bさんの方が早く入院しているため、最初に再生医療を受けることとなりました。
再生医療を受けた(細胞投与して)2~3時間後ぐらいから、「今までは首から下は感覚がまったくなかったのに時間と共に胸→腕→お腹とジワジワと虫が身体を這うような変な感覚が出現しました。」とおっしゃっていました。

それから、Bさんは虫が這うような感覚が収まり徐々に感覚が正常に近い状態に戻りはじめ、虫が這うように感じた部分から動かせるようになり、リハビリを経て最終的は、クラッチ杖で一人で歩けるようになった。とのことでした。

Aさんは、Bさんの状態を見て「治ったら何しよう」「リハビリは頑張るぞ!!」と強い希望を持ちやる気に満ちあふれていました。
そして、とうとう再生医療が開始されました。
しかし、6時間経っても変化なし。
1日経っても変化なし。虫が這う感じも何もなし。
リハビリを行なっても効果はそれほど、変化がみられず・・・
絶望して何に対しても無気力になってしまった。

それでも、諦めきれないとのことで家族と共に私のもとに相談に来られました。そこでいろいろと可能性や現状をお話させて頂き。
今は、一生懸命頑張ってリハビリ・トレーニングを行なっております。

以上が私が聞いた、再生医療の一症例です。
再生医療は、その効果が出た人は大々的に新聞やニュースに取り上げられますが必ずその裏には、効果が出なかった方々がいらっしゃると思います。

何が要因で効果が出て、何が原因で効果が出てないのか。わかっておりません。
そのため、再生医療に携わる研究者は、現在必死にどうしたら効果がしっかり出せるのか研究を進めております。

そのため、私の記事を読んで頂いている当事者の方々には、再生医療のプラス面だけでなくマイナス面もしっかりと認識して正しい選択をして頂きたいと思います。

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