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日常雑記:GW3日目

お休み3日目。

朝5時起きして、まず息子を大会会場へ送る。
本日息子は1500m走で自己ベスト、100人中16位だったとのこと。
我が息子にしては上出来だ。

私はというと、午前中は早起きした分、ひたすらチェロ練。
ブラームス弦楽六重奏1番、1st練習がまだまだ続いている。

1ヶ月半弾いていて、こんなに弾けた感のない曲は初めてだと思う。

登山に例えると(自分が登った山限定)。
初っ端から穂高岳に登り、降りたら剱岳、もう無理だ〜と思っているところを富士山に登るような曲だ(あくまで自分比)。
いかに自分の腕が未熟か思い知らされる。

めくってもめくっても終わらない譜面…。
連休でようやくあと1ページというところまで来た。
それでも、“何とか曲に乗って弾ける”程度の出来である。お話にならないレベル。

弦六、とてもカッコいい曲だ。
今まで自分の中の「コレ弾けたらカッコいい!」と思っていた曲は、バッハの無伴奏チェロ組曲。
その次くらいにランクインした。
何としても弾けるようになりたい。

★★

午後。
裏山は今日も飛べているそうだ。
チェロ練も煮詰まったので、“気晴らしに1本飛んでくるか”という気持ちで出かけた。

曇っていたのが、晴れてきた。

テイクオフに強めの風が入ってきた。
もしやサーマル?
“お先に飛びますよ〜”と声をかけて飛び出した。

機体を立ち上げて、正面を振り返った途端、体が浮く。
リフト降り場そばのこのテイクオフは観光客が多い。歓声が聴こえた。

あっという間にトップアウト。

翼が左手東方向に反応したので、左に寄ってみると、どうもサーマル(上昇気流)にヒットしたようだ。

旋回すると、ゆっくり高度が上がっていく。

私が上昇するのを見ていたパイロット達が次々テイクオフしていくのを、眼下に眺める。
私の上昇は続く。
私の後続の人達は、どうもサーマルを捉えきれないようだった。
もしかして、私専用のサーマルだった?

右下の広場がランディング場。サーマルに乗り切れなかった機体が次々ランディングしている。

私は三つ四つサーマルを乗り継ぐ。
テイクオフ10分で山頂に取りついた。
高度1,300m。

手前の茶色の山が山頂。山頂でお弁当を食べている登山者が8人いるのが見えた。この山への登山は山頂まで2時間半の行程。
高さがあるので、山頂の西側へ向かう。遠くに山脈を臨む。
私を追いかけてきたパイロットがいた。
東側は街の中心街。その向こうは海。大型船の姿が見えた。
まだ高さが1,000mある。南東のダム湖まで足を延ばした。
無事ランディング。写真左上がテイクオフ。

上空は一昨日と違って非常に穏やか。1時間半の空中散歩を楽しんだ。

「夜さん、どこまで行ってきたの?」
コチラのクラブチームのIさんに話しかけられた。
「山頂と、西の山と、ダム湖です。」
「すごい!フルコースじゃない。」
このエリアでは、ワンフライトでこの三つが行ければ最高だ。
「はい、お腹いっぱいです♪」
「僕は上がりきれなかったよ。やっぱり夜さんは上手いな〜。」
「ありがとうございます!」
明日のチェロレッスンではいつものように師匠にこっぴどくやられるだろうから、ここで自尊心の強化を図れてよかった。
“チェロは上手く弾けなくても、空は飛べるもん!”と謎の虚勢を張れる。

★★

帰宅後は夕飯を作りながらまたチェロ練。
フライトはこの連休中で満足度をストックできた。
連休最後の2日間は雨の予報だし、あとはこのどうにも上手くならない曲を何とかしようではないか。






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