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5月チェロレッスン:新作イタリアチェロを先生に弾いてもらう。

5月最初で最後のレッスン。
2週間前の出来事のせいで、まだ少し先生と私の間にわだかまりがあり…1か月以上振りに顔を合わせました。
時間が経ったため、私も少し冷静になれました。

レッスン時間がもったいないので、早速工房のお兄さんから借りた個人製作イタリアチェロの音を先生に聴いてもらうことにしました。

ケースから出すと、ニスの色を見た先生、
「あー、イタリアの明るいオレンジだねー」
「イタリアそのものですよねー」
しばし、二人で昔行ったイタリアに思いを馳せる。

最初にいつものウオーミングアップのボウイングと、今日はハ長調スケール。
先生、うんうんとうなずきます。

次に何か曲弾いてみて、と言われました。
「じゃ、モンゴル騎馬民族と青海湖のを😆」
「『バッハ無伴奏3番プレリュード』のことか、😑」
「ですです😆😆」
<イキサツ👇🏻>

で、最後まで弾ききって、先生から一言、
「確かによく響く楽器だね。でもなぁ、こう、音に厚みが足りないんだなー。」
厚み、ですか…
私には今使っている楽器より良いことくらいしかわかりません。
根本的に耳が違うのか…

「貸してみて。」と言われ、今度は先生が弾きます。
音が甘いー、滑らかー💕
「あー、分かった。エンドピンがカーボン製だからだ。このいいチェロにカーボンエンドピンはないよ。音が軽くなって、重厚感がなくなる。」

チェロの音は床に刺したエンドピンを通して床にまで広がります。
だからエンドピンは大事なんだ、と聞いたことがあります。

「あとね、テールピースも変えるといい。今はプラスチック素材付いてるだろ?(うんうん、)ここも音に影響するから。イタリアの明るい色に合わせて明るい柘植にするとか。ペグも色合わせるとオシャレかも。」
オシャレ…さすがステージでバラ背負う先生の言うことは違う🌹😅

「それから、駒の位置。調整が必要。5ミリ上げたほうがいい。6ポジ7ポジおさえるの、遠くて辛いだろ。」
あー、たしかに少し遠い…

「夜の新しくした弓、たしかに今使っているチェロにはピッタリだけど、このチェロには少し硬いかもな…」
「だって私のチェロ、弦が重いから、強めに弓当てないと鳴らないんだもん。」
「そうだねぇ。まあ、このチェロはそんなにボウイングがんばらなくても鳴るはずだよ。チェロ自体発音がいいから。」
ほほう✨

私の弾いている姿はどうですか?弾きにくそうとか、弾かれちゃってるとかないですか?
「うん、問題なさそう。キミのチェロ、キミの体格にはデカすぎだから、細身のイタリアチェロのほうが合ってる。弾く姿勢が楽なんじゃない?」
「チェロ胴体が細身だから響かないってことはないですか?」
「ないない。これは大丈夫。」

このチェロ、ドイツの新作個人製作チェロより80万安いんです。工房のKさんは値段の違いは材だから、バランスのいいこのイタリアチェロのほうがいいって。
「たしかにねー。この表板見るとちょっと荒れてるところあるしね。でも気になるほどではない。キレイに作られているよ。もちろんバランス重視でいい。
さすがKさん、目利きだなー。このチェロ、もう100万高くても通用するよ。
それにしても、弦楽器って高いなー‼︎」

数千万するチェロ持ってる先生がそれ言うかね…
「このチェロ持ったら、もうチェロ辞められないね。」
と先生ニヤリ😏
「…あの、先生、お兄さんと同じこと言ってるんですけど、何か打ち合わせました?(-"-)」
「…いいや、何も。」
…なんか隠してるなー(-"-)

「次いつ工房行くつもり?」
「センセに楽器みてもらってから連絡しようと思ってました。これから電話です。」
「じゃあ、エンドピンのこととかも話しておいて。あと、僕も来週行くからって。」
「ラジャ、です。」
「来週末空いてるけど、来週もレッスン入れる?」
「うん、入れたい。セントポールのJig、弾き方難しいから。」
「今日楽譜持ってきたけどな。じゃ、来週。」

本日のレッスン終了。


夕方、ダンナと晩酌しました。
「この間から何かブツブツ言ってるよね。何かあったの?」
ダンナに聞かれました。
「チェロセンセとひと悶着あったんだよ。今日話できたけど。師弟関係が長過ぎなのもどうなのかねーと考えちゃった。」
「ははぁ。キミたち見てて思うんだけど、関係が『オビ=ワンとアナキン』にソックリだよねー!😆」

スターウォーズ大ファンのダンナ、いいこと言った、まさにそれだよ(笑)。アナキン、私と境遇が似ていて他人の気がしないもん😅

となると、私がダークサイドに堕ちるのは既定路線で、最終的には宇宙ごと巻き込んで、センセが率いる楽団と私が率いる楽団とが戦うのか。
オモシロそうじゃないか。