24.5月オケ練習①
定期演奏会が二週間後に迫った。
ここからの練習は、エキストラの方々も都合が合えば参加してくださる。
私たち楽団員も、今まで以上に気合が入ってくる。
今回の練習は、初参加のエキストラさんが多かったので、全体の合わせ方を微調整する感じだった。
私、緊張気味。
練習不足だからだ。
それでも、やれるだけのことはやった。
アマオケは私にとってあくまで趣味なのだ。
割り切って、できる範囲で参加する。
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ピアノソリストさんも参加くださったので、ピアノコンチェルトから合わせ練習。
ピアコン、前回の練習会で私はブラ3ばかり練習していたせいで、入りそびれが多数発生。
大いに反省し、できるだけ練習してきた。
「練習したから大丈夫!」
と自分自身を鼓舞した。
結果、前回よりはだいぶマシについて行ったと思う。
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ブラームス交響曲第3番。
「最初のほう、ボウイングが合っていない」
と、以前ベテランチェリストRさんに注意されていた。曲の速さに右手が追いついていないのが主な原因と、自己分析した。
私の場合、拍を正確に数えるようにすると良いことが自己練習でわかった。
なので、金管の爆音に隠れて、小さく「いち、にい、さん」と口ずさむ…結果、大丈夫になったと思う。
「ブラ3のテンポなんですけれど。若干落とします。」
と指揮のH先生。
何ですと?!
「ちょっと曲の表現を変えてみたくなりまして。ドッシリと、大人の演奏にしたいと思います。」
テンポについて行けなかった私にはありがたい。
「3楽章の冒頭、チェロソロですが。1拍目を溜めるように弾いてください。ただし、そうすると2拍目が遅れやすいので、注意です。」
そのほうが慌てず弾けるので、私には良かった。
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練習会後、定演準備の係分担をするため、チェロパートで少し集まった。
決めることが割とたくさんあり、時間がかかった。
途中、Aさんが声を上げた。
「夜さん、明日仕事で4時起きで新幹線なんですって。先に帰ってもらっていいよね?」
練習会前の雑談でAさんと喋った際、世間話的に私がそう話した。Aさん、それを覚えていて、気遣ってくださったのだ。
「ええー、早く言ってよ。もちろん帰っていいよ!お疲れ様!」
皆さん快く言ってくださる。
時刻は23時を回っていた。
私はAさんの申し出に感謝して帰路に着いた。
この日は午後からずっとチェロ漬けだった。
もう腹一杯。
・・・と言いつつ、明日からの2週間の仕事はもっと過酷なのであった。
その話は、また後日。