新しいパラグライダーの機体♪
「頼んでた機体、届いたよ。週末飛びに来ない?」
パラグライダークラブ代表(スクール校長)から連絡が入った。
それは行かねば!
しばらく振りに美容院を予約していたが、キャンセル(髪は結んでおけばいいので優先度がとても低い…)。
エリアに到着して、早速新しいグライダーを受け取った。
手触りがパリパリだ。
今まで使っていたのはもうクタクタだもんなぁ。
白がちゃんと白い!今までのはもう白くはなかった…。
ハーネスとヘリメットと機材を一緒に持って、テイクオフへ向かった。
山の上は風速4mくらいでちょうどいいが、風向きがサイド(横風)ぎみだった。
正面からの風でないと、テイクオフしにくい。
私が機体を広げようとすると、みんな手伝ってくれる…というか、興味津々で触りたがる。
構造を確認する人、手触りを楽しむ人、製造ラベルを読む人…(笑)。
「あ、機体立ち上げる(テイクオフ)とき声かけて。それまで触ってるから。」
と言われる…。
「風がサイドで出にくいです。」
と私。
「何言ってるかなー。夜ならコレくらい出られるでしょ。立ち上げたらちゃんと修正(翼を安定させること)しなー。」
とパラ仲間。
なんか悔しい。
私はちょっと不貞腐れ気味に「じゃあ、テイクオフします。」と言った。
みんな離れる。
機体を立ち上げてみると、とても軽い。
前の古い機体は左右のバランスが悪くなっていて、操作がしにくかった。なので、上手く立ち上がらないイメージが強すぎた。
コレは修正もとても楽だ。
機体を風に合わせて修正できると、仲間から「OK、GO!」のサインが出る。
助走をつけてテイクオフした。
出てすぐに良いサーマル(上昇気流)にヒットした。
「今高く飛んでるの、だれ?」
ランディングにいる校長から無線が入った。
私は操作が忙しくて無線に出られない。
「夜ですよ。」
代わりに仲間が返事してくれる。
翼がすんなりサーマルを捉えてくれる。
今までのは劣化からくるラインの縮みで、弾かれ気味だった。それで、アクセルを踏みながらサーマルに入っていた。
先日朝霧でも、現地の仲間に「アクセル踏みっぱなしで飛んでるの?!」と笑われた。
冬の強いサーマルに右翼端1/3潰されもしたけれど、ニューグライダーはコントロールしやすく抜群の安定感だった。回復もスムーズ。
結局、誰よりも長く飛んでいた。
「機体との相性、いいみたいだね。」
ランディングした私に校長が言った。
「おかげさまで。操作も楽でした。」
と私。
「じゃあ、コレ請求書。」
見たくない金額が書かれた紙を渡された(汗)。
「初潰されの感想は?!」
いつも私をイジるKさん…。
「機体の安定感が抜群だから、全然怖くなかったですよ。Kさんもコンペ機からハイエンドBクラスに替えたらどうですか?」
と返す。
「オレにアドバイスするとは、10年早いな。」
「インタビューのお礼に請求書あげます。」
「いいよ。10倍にして夜に返すから。」
…いつもこんな調子。
その後、もう1本飛んだ。
良いグライダーを手に入れて、飛びたい気持ちが一気にUPした。天気ばかり気になってしまう。
でも、所属するオーケストラとの兼ね合いが悩ましいんだなぁ…。