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リンゴ・林檎についてのあれこれ

今日はリンゴについて。

毒リンゴ、ニュートンのリンゴ、青森県、

歌でも「赤いリンゴに~」「ペンとリンゴ」
そしてPC、スマホメーカー。

こちらで全文公開しています:https://sairyu-sensei.com/ringoapple/

リンゴについて考える

日本に限らず、複数の国で年間通して食べられる「リンゴ」。北東北に住んでいると、リンゴの品種にも詳しくなります。

リンゴの登場する物語

リンゴは西洋でも物語に多く登場します。搭乗する果物の中では一番多いのではないでしょうか?

旧約聖書。アダムとイヴ(イブ)。ヘビにそそのかされて、イヴは知恵のリンゴをかじり、そしてアダムにも。ヘビは手足を取られて忌み嫌われる存在に。そしてアダムとイヴは、知恵と恥ずかしさを与えられる…(諸説・解釈有)

白雪姫。魔女から毒入りリンゴを食べさせられます。白雪姫は仮死状態になりますが、白馬に乗った王子様のキス(人工呼吸?)によって目を醒まします。何の毒だったんだろう…のどに詰まらせただけなら数分でアウトのはず。

万有引力のニュートン。木から落ちたリンゴを見て、物体が引き合う力の存在にひらめいた。枝葉や石などではなく、リンゴ!

リンゴが赤くなれば医者が青くなる。(ほかに柿、トマトなど使われることも)

世界で知らない人は少なくなったコンピュータ会社の名前。最近は「アイ」をつけるデバイスが多くなりました。私のスマホにも果物のマークがついています。

リンゴは「誰でも知っている果物」と言う条件を満たす果物なのでしょう。

ただ、ふしぎと「日本昔はなし」では「リンゴ」が出てきません。これは後述します。

漢方薬では使われない

昔から世界的に使われているリンゴ、ところが国内の漢方薬(日本国内に限ります)には使われていません。

漢方薬に使われている果物は「みかん」「なつめ」「もも」「あんず」などがあります。

漢方に使われる生薬は「効果」「保存」「輸送」の条件が必要で、その条件に満たさなかった、もしくは安定して入手できなかったのかもしれません。

リンゴの歴史

バラ科のリンゴ自体は中国発祥ですが、その後西洋にわたります。日本では平安時代。

ところが、日本で最近のリンゴが本格的に生産、流通し始めたのは明治になってから。

まだ歴史が浅いリンゴです。

そのため、日本昔話には登場しないのもうなずけます

青森県弘前市のりんご公園は様々なイベントがあり、弘前城を見学した後、リンゴ公園にも足を延ばしてみてください。

このりんご公園で、リンゴについての歴史や品種について色々学べます。

http://www.city.hirosaki.aomori.jp/ringopark/

岩手県にも江刺リンゴという美味しいリンゴがあります。

リンゴに期待される効果

リンゴの成分としてペクチン。整腸作用、鎮静作用が謳われています。

熱冷分類上は「平」ですが、冷えによる下痢などでの良い効果は期待できます。

その他にもビタミンCをはじめとする抗酸化作用、カリウム、リンゴ酸、食物繊維など良い成分がたっぷりです。

とくにリンゴに含まれるポリフェノール(プロシアニジン)は皮や実に含まれています。皮が苦手という方でも大丈夫。もちろんリンゴの皮に食物繊維が多くあるので、ダイエット目的や腸の状態を良くしたい方は、皮ごと食べましょう。

リンゴ販売方法・売り方は国それぞれ

日本では品種により一個いくら、一袋いくらで販売されます。
年末年始の東北では、箱で販売が当たり前にされています。

オーストラリアやアメリカなどでは㎏単位で。

台湾や東南アジアのナイトマーケット(夜市)では、串に刺した切り身リンゴが販売されています。

リンゴ豆知識

すこしリンゴについて、役に立たないかもしれない豆知識です。

日本のリンゴ生産。一位はやはり青森県

2022年5月農水省発表の統計では

1位:青森県(415,700t)
2位:長野県(110,300t)
3位:岩手県(42,400t)
4位:山形県(32,300t)
5位:福島県(18,600t)

6位に秋田県、そして以外に北海道は7位でした。

全国で661,900t生産されています。青森県だけで63%近く生産しているんですね。

世界で日本は18位

世界に目を向けると、一位は中国、次いでアメリカです

1位:中国 40,500,000t
2位:アメリカ 4,650,684t
3位:トルコ 4,300,486t
4位:ポーランド 3,554,300t
5位:インド 2,734,000t

と続きます。

意外だったのは、
・アメリカとトルコがほぼ同数。
・インドの5位。
・日本18位に対して、16位に北朝鮮、17位にモロッコがランクイン。

フルーツの美味しいオセアニア。リンゴだけ見ると、
ニュージーランドは23位の562,058t。
オーストラリアは262,966tで39位でした。青森県より生産量少いです。

(FAOSTAT参照)


まとめ

今回は年間通して入手できる果物、リンゴについて書かせていただきました。

西洋の物語には多く登場する割に、漢方薬や日本の歴史にはあまり登場しません。明治に入ってから生産本格化。

入手しやすく体にも良い食べ物。保存もある程度きく果物なので、食卓に並べて置く食品の一つにオススメです。

関連・参考Note

真面目にリンゴ生産だけでなく、食料や利権についても考えさせられました。宅配クリーニングOnemoreさんのインタビュー記事です。


禁断のリンゴ、無知と無垢。考えさせられました。たぬきのポッさんさんの記事です。


ローソンスイーツ「アップルパイシュー」のレビュー。リンゴと言えばやはりスイーツ。私のお友達Echoさんの記事です。後半のEchoさんの言葉が面白いです。

私も好きな弘前市の魅力について書かれています。洋菓子洋食の歴史を紐解いていて、興味深く拝読しました。かなざわさんの記事


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