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#75 【ほとんどの曲にあるはず!】複数の和音がポンポンポン…と続く形を自然に美しく弾くには?

こんにちは!さいりえです。

第75回オンラインレッスンサロンnoteは、「連なった和音を自然に美しく・豊かに弾くには?」というテーマです。

今回はとくに、同じ種類の和音がポン、ポン、ポン…と連なっていく形

たとえばこういう形です。

スクリーンショット 2020-11-29 2.07.01

(モシュコフスキー/15の練習曲集より 第11番 楽譜はIMSLPより引用)

ショパンのバラード1番の左手など、曲の中でも何気なく出てきますね。

スクリーンショット 2020-11-29 2.09.29

※わかりやすい形のためこの部分を挙げましたが、ここ以外にも同じ要素をもつ場所はたくさんあります。

これらの形は、幅広さや豊かさ、動き、いろいろなものが表れていることが多いのですが、実際に弾いてみると

・固まってしまったり
・平面的になったり
・音楽が動かなかったり

という感じになりやすかったりもします。

そこで今回は、うまくいかない原因と気をつけたいポイントをお話しながら

・基本編
・実践編
・応用編

の3つの動画に分けて実演していきたいと思います!

あなたの弾かれている曲にもきっと出てきますので、お役に立ちましたら幸いです。


【このnoteのポイント】
・同じ種類の和音がポン、ポン、ポンと連なっていく形を自然に美しく、豊かに弾くには?
・いろんな曲でしょっちゅう出てくる形です

【こんなお悩みに】
・和音が連続するとき、硬くなる
・音楽が平面的になってしまう
・和声感がないと言われる
・どう弾けばいいかわからない、分析が苦手

【このnoteの構成】
・テキスト
・動画解説(計20分の動画)
  ※動画は vimeo のプライベートリンクを共有しています。

【例に取り上げている曲】
モシュコフスキー/15の練習曲Op.72より 第11番
ベートーヴェン/ピアノソナタ 第3番 Op.2-3 第1楽章(少しだけ)
ショパン/バラード第1番、ノクターン第2番、エチュードOp.10-4(少しだけ)
※一例ですので、他のさまざまな曲に応用いただけます。


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基本編〜うまくいかない原因と気をつけたいポイントって?〜

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まずは基本編です。

先ほどにも譜例を挙げました、モシュコフスキーの15の練習曲集より 第11番の最後の部分を主に取り上げています。

スクリーンショット 2020-11-29 2.07.01

うまくいかない原因として、大きく次のようなことが挙げられます。

・身体や腕が硬くなる、止まってしまう
・手の中が固定されてしまう=結果音が硬くなったり、各音の変化がつけられなくなったりする
・複数の音を同じようにとらえて弾いてしまう
・複数の音がどのように連なっていくか?というイメージが少ない
・拍子感が薄い

これらに対して、気をつけたいポイントは以下のようなことですね。

・一つ一つの音が良い響きで弾けるように
・身体の状態を確認して
・複数の和音は、一つずつ別々に弾くのではなく、大きなまとまりで
・そのためのイメージを描く
・拍感をもって弾く
・一つ一つの音の微妙な響きや個性の違いを感じて、丁寧に弾き分けていく


実践編〜実際の練習方法や確認方法の一例〜

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実践編では、実際に自分の音を出しながら確認して、いろいろなアプローチをして自然な演奏・素敵な表現を見つけていきます。

具体的な練習方法や確認方法ですが、今回はこのようなポイントをご紹介しています。

曲によって、またあなたの状態や実際の演奏について、「どんなふうに練習していけば良いか?」は異なりますので、あくまで一つのご参考になさってください。

・音を出さないで動きだけを確認してみる
・一つの音をポ〜ンと出してみて確認する
・複数の音の模様をイメージしてみる
・拍感をいつもよりも意識する、感じて弾いてみる
・4コ、5コと連なっている和音も、まずは2コで和音ごとスラーがかかっているようなイメージでやってみる

また、これは今回に限らず和音を弾くときにいつも行いたいことですが、

・各指、各音が全く同じではないという意識をもって
・一つ一つの音を美しく出して、響きを聴いて
・2つ、3つと音を重ねながらその場所に合う音を探していく

応用編〜和音が分散和音になっても考え方は同じ!〜

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この応用編が身について、いつでも意識できるようになると演奏がガラッと変わるはずです。

ここまでは和音の連続についてお話してきましたが、これは分散和音(アルペジオ)になっても同じです。

動画の中では

・ベートーヴェン ピアノソナタ第3番 Op.2-3
・ショパン エチュード Op.10-4

の一部をご紹介して実演していますが、どんな曲でも頻繁に出てきますので、ぜひこれからの演奏に役立てていただければと思います。

ここまでの内容を動画でご紹介!(計20分)

それでは、ここまでの内容を3つの動画に分けてご紹介します。

・基本編
・実践編
・応用編

です。

それではどうぞ!

・基本編(8分)


・実践編(7分半)

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