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#126 【知っていると変わる!】要約弾きは超重要、というお話。

こんにちは!さいりえです。

今日は、要約弾きは超重要!というお話です。

要約弾きとは、

・長い曲、音が多い曲でも、大まかに弾いて曲の地図を作れる

ということです。

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・自分で弾いていて、何をしたいのかよくわからない…
・まとまらない演奏、と言われることがある
・あの人の演奏を聴いているとすごく曲のことが伝わってくる。でも、どうすればそんなふうに弾けるんだろう?

とお悩みになったことがある方は、ぜひ今回のnoteをご参考に、練習に生かしていただければ幸いです。

このような音の多い曲も、見え方が変わってくる…かと思います!

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(スクリャービン/ソナタ第2番 『幻想ソナタ』より)

要約弾きのメリット

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要約弾きをすることで、次のような良いことがあります。

まず曲全体として、

・曲の全体像がわかる
・この曲、この場面は何を言いたい、何を伝えたいのか?がとらえられる
・場面と場面の対比や関係性が見えてくる

という点。また4小節、8小節などの比較的短い単位では

・フレーズの山や形がわかる
・主要なラインと、それをとりまく背景など、複数の音の役割の違いがわかる
・和声の進行の形や方向性が見える

などの点があります。

結果、全体的に

・すっきり心を決めて演奏できる
・弾いていて迷子になりにくい
・自分が道をわかって弾くため、人にも伝わりやすい

と、メリットがたくさんあります(もちろん、他の要素も必要ですので、そうスンナリいかないことも多々ありますが…!)。

と言っても、要約弾きをある程度的確にできてこそ、のお話ですので、慣れていない方にとっては「??」と思われるかもしれません。

今日の動画では、実際に要約弾きしているプロセスをご紹介しますので、ぜひあなたの練習にも取り入れていただければ幸いです!

(ひとこと…)★要約弾きはレッスンするときにも必須なんです。生徒さんが曲の全体像をつかめていないときに、要約弾きで伝えることができます。細かい指導ももちろん大切ですが、ざっくり伝えるということもとても大事なんです。

要約弾きの方法、手順

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方法、手順…と書きましたが、明確な決まりはありません。

実際には

・細かく1音ずつ譜読みしていく
・1ページ目からきっちり読んでいく

のと真逆で、

・とりあえず大まかに、かいつまんで弾く

ということです。

具体的には

・メロディとバスだけを弾いていく
・主要な音や和音を選んでいく
・主要な音と、その周辺の音を整理する

などの作業が必要になりますが、あまり考え込んで楽譜の音符とにらめっこしていくと、とても時間がかかりますし、その作業に時間とエネルギーをたくさんかけている時点で、いつの間にか視野も狭くなってしまい要約弾きの効果が薄れてしまいます。

そこで今回は、

・ざっくり
・適当に、適切に

という感じで大まかに地図を作っていく過程をシェアします。

あまり考え込まずに、気軽に試してみていただければと思います!

要約弾きの実践動画はこちら!

それでは動画でシェアしていきます。

今回の曲は

・スクリャービン/ソナタ第2番「幻想ソナタ」 第1楽章より
・シューマン/ウィーンの謝肉祭の道化 より 第4楽章

の2曲を例にとりあげています。

スクリャービンは主に第2主題のあたり。

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シューマンは第4楽章の冒頭から数十小節をざっくり紹介しています。

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※ピンマイクの雑音が多く、編集時にOFFにしました。そのため、トークの声がやや遠くなってしまっています。申し訳ありませんが、ご了承の上ご覧くださいませ。

それではどうぞ!

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