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#36 指をとなりの鍵盤にすべらせるテクニックの利点と注意点、実例

こんにちは、さいりえです。

今日のオンラインレッスンサロンnote では、「指をすべらせるテクニック」について書いていきます。

ここではとくに、黒鍵からすぐ隣の白鍵に「同じ指」をスッとすべらせて弾くことを取り上げています。

かなりピンポイントなお話になりますが、意外といろいろな曲で登場しますし、この弾き方を取り入れると弾きやすくなる部分もありますので、ご参加にしていただければと思います!

(この note は、テキストと4本の動画で構成されています)

指をすべらせるテクニックって?

一つの音を弾いた後、同じ指をとなりの鍵盤にススッとすべらせて弾く奏法。

多くの場合、黒鍵からとなりの白鍵にすべらせて弾きます。

このとき、黒鍵と次の白鍵は、同じ指で打鍵することになります。

どの指でもできますが、「1」の指をすべらせる機会がとても多いです。


指をすべらせる奏法の3つのメリット

① 指づかいの応用がききやすくなる

指をすべらせることで、指づかいの可能性が広がり、応用がききやすくなります。

別の指で弾くとややこしくなる部分でも、指をすべらせて同じ指番号を使うことでスムーズになることがあります。

また、

・多声的に動く曲
・重音でレガートにしたい部分

などで指づかいの選択肢が限られるときに活躍します。


② ポジションを安定させることができる

指をすべらせて弾くことで、手の形やポジションを大きく変えずに次の音に移行することができるので、音や表現を安定して求めやすくなります。


③  音がそろえやすい(条件によります)

別の指で弾くよりも、手を落ち着けてスッとすべらせるほうが美しく弾けることもあります。

得意不得意や、その部分の要素にもよりますので、いろいろな目線から

・ここは指をすべらせて同じ指で弾くか?
・それとも別の指に替えるか?

を試しながら判断してみてください。

動画でも解説しています。

動画① 指をすべらせる奏法を使うメリット(約5分)


指をすべらせるテクニックの注意点、実践講座

では実際に、指をすべらせる奏法の実践です。

注意点、ポイントは次のことです。

① 自然な重みを移行させてすべらせる

「エイッ」と作為的に下向きの力を加えると、良い音になりませんし、前後がガタガタしてしまいます。

腕と手首から先の重みを、必要なだけ乗せていきます。

(この後の動画で具体的に解説しています)

② すべらせた後、打鍵する

すべらせたまま次の音の鍵盤に入るのではなく、一瞬、意識して指を鍵盤にアプローチさせます。

ここで、出したい音色や音量、伸びている間の響きや離鍵のイメージを明確にして、指に伝えます(一瞬の出来事ですが)

指をもう一度使わない場合、弾けないこともないのですが、ちょっと音が抜けたり、逆にガンと出過ぎてしまったりします。偶発的な音になってしまうんですね。

すべらせたところだけ不自然にならず、前後と同じように血の通った音楽的な音になるように微調整します。

③ 少しスキマがあいても大丈夫

「②」のつづきですが、弾き直すことで少し音と音のあいだにスキマができても、音楽がつながっていれば大丈夫です。

頭に描いた、音のラインに沿った音を出すことが重要です。

むしろ、繋げなきゃと思って不自然な動きになるほうが問題です。

これは指をすべらせるとき以外でも、レガートのときに頭に入れておくと良いことです。

ここまでを動画②と動画③で解説、実践します(このnoteは動画④まであります)。

動画② 指をすべらせるテクニックの注意点と練習方法〜単音〜(約6分)

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