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#214 【半音階】について考える!特徴、演奏のポイントを具体的にお話します

皆さん、こんにちは!

今日のレッスンnoteは

半音階(はんおんかい)

についてお話します。

半音階はいろいろな曲に出てきますよね。

また、現れ方も、ポロポロンという速いスケールの形だったり、重苦しかったり、オクターブや重音で現れることもあります。

・この半音階、どんな意味や特徴があるのでしょうか?
・また、演奏する時に、どのようなことに気を配っていけば良いのでしょうか?

今日は、この「半音階」についてくわしくお話していきます。

ぜひ、演奏にお役立てください。

半音階って?その特徴は?

よく知っているつもりの半音階だけど・・・?

動画内で詳しくお話していますが、

半音階は、1オクターブを12の音程に等分した音階です。

そのため、次のような特徴があります。

・音程が等間隔であるため、(全音階にくらべて)調性感がぼかされる、曖昧になる
・狭い音程のため、緊張感や動きづらさ(のようなもの)が生まれる

言葉だけだと「ん?どういう意味?」と思われるかもしれません。

動画の中で全音階(一般的な長音階・短音階)と比べながらお話していますので、そちらもぜひご確認ください。

以下、少しだけ要点をまとめておきます。

特徴①調性感が曖昧になる

等間隔で進行しているため、音程の違いによる緊張感や方向性が生まれにくいです。

そのため、どの調にも進めるような、どの調にも進めないような曖昧さが生まれます。

・曖昧さ、浮遊感
・色彩感
・行くべき場所がわからないという不安

などが表現されるのです。

※ただし、ハーモニーや拍節の上に半音階を置くことで、調性感や和声感を感じることはできる。その都度、楽譜を見て聴いて判断します。

特徴②音程が狭い

「狭さ」を意識することで、表現が深まります。

・緊張感、気軽に次の音にいけない
・解放感が少ない

このような特徴から、表現の特徴や弾き方のポイントを考えてみることができます。

また、半音階の仲間(?)である、全音音階についても動画の後半で少しご紹介しています。

では、半音階の演奏のポイントは?


とても魅力的な、半音階。

ここまでお話しました「半音階の特徴」をふまえて、どのように演奏するか、いろいろと考えていきます。

今回、主に題材に挙げている曲は以下の通りです。

・バッハ シンフォニア 第9番
・バッハ 平均律クラヴィーア曲集 第2巻より 第17番
・ショパン 前奏曲集 Op.28より 第12番

その他、リストの曲やドビュッシーの曲を一部引用してお話しています。

それぞれ、半音階という共通点はありますが、現れ方や役割が異なるので、演奏のポイントも少しずつ異なってきます。

ぜひ、動画でご確認ください。

また、最後の方には速い半音階を弾く際のテクニック、タッチについても何点かのポイントをお話しています。

なお今回の曲の一部は、私のYouTubeでも演奏していますので、今回の動画をご覧いただいた後にお聴きいただくと、「半音階がこのように生かされているのか!」と、新しい発見をしていただけるかもしれません?お時間のあります方は、ぜひあわせてご視聴ください。
↓↓↓

↑「半音階」が使われているフーガは、3:47あたりからです。

↑半音階と全音階が効果的に使われています。

動画はこちらから(34分)

では、今回のレッスンnote動画はこちらからご覧ください。

約34分です。

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