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振り返りジャーナルをやってみた

◆お久しぶりです。または、はじめまして。小学校教員のねこぜにゃーと言います。夏休みに入りました。昨年度、夏休みに自分が日頃考えていることをいろんな書籍を引きながら文章にしてきました。今年度もそこから1年間の間に読んだ本や日頃向き合っている子ども達、日々の実践などをアウトプットしていきたいと考えています。連続投稿目指して頑張ります。まずは日々の実践から「振り返りジャーナル」について。


1.振り返りジャーナルとは

 振り返りジャーナルという実践をご存知でしょうか?知っている方は読み飛ばしてください。詳しくは岩瀬直樹・ちょんせいこ著『「振り返りジャーナル」で子どもとつながるクラス運営』をお読みいただければと思います。が、この本…売ってないんです。アマゾンやメルカリでも中古がいくつか出回ってますが高値がついています。実践をインターネットで調べたり、見聞きしたりして何となく内容はわかっていたのですが、「ちゃんと読んでからやりたい!」と、二の足を踏んでいました。それが今年の春、ようやく書籍をゲットすることができ、熟読の末、今年度のクラスで初実践を迎えました。同じ著者で『よくわかる学級ファシリテーション① かかわりスキル編』という本にも振り返りジャーナルについて簡単に触れられているのでそちらでも概要は把握できるかと思います。

 ざっくり言うと、帰りの会に10分取り、一日の振り返りを書くことです。子ども達もそして私たちも、毎日同じ日々だ…とつい感じてしまいがちです。学校に行って、授業を受けて、休み時間に遊んで、給食食べて、そうじをして、帰って…の繰り返しの日々だと。養老孟司先生の唯脳論にもあるように、人間の脳は違うものを同じだとします。二つのリンゴを並べて、同じ赤くて丸いリンゴだと認識します。色も形も微妙に違うのにそれを「無かったことにして」同じだとする。いちいち違うじゃん!と言っていたらそれはもう大変なわけです。子どもたちで思い浮かべると、顔も性格も得手不得手も違うはずです。しかし、指導するときには「同じ子ども」「同じように」接していくわけです。(もちろん違いますよね)
 だから子ども達には「これから1年間、およそ200日近く学校に通います。全く同じ日は一日たりともありません。ですが、ただ何となく日々を過ごしていると同じような毎日を送っていると思いがちです。一日一日を大事にする、記録する、足跡を残す、そんな思いで振り返りジャーナルに取り組んでいきます。」とこちらの意図をぶつけ、スタートしました。

2.4か月続けてみて

 勤務校には振り返りジャーナルの実践をご存知の先生が何人かいらっしゃり、今年度受け持った子たちの中には「振り返りジャーナル懐かしい!3年生でやったよ~」という子もおり、取り組む壁が幾分か低く始めることができました。テーマも今のところこちらで設定し、「今日でソフトバレーボールが終わったよ!」とか「移動教室で学んだこと3つ」といった形で提示しました。後半は子ども達に委ねてみようと考えています。
 また、今年度は38人学級でなかなかいろんな子とじっくり言葉を交わすことができません。ジャーナルがあることで、日々の子どもたちの思っていることや、好きなことなどをキャッチアップできるので子どもたちのためでもありながら、こちらの児童理解にも役立てることができています。
 更に、保護者会や個人面談のある日には、「お家の方へ」として書くことで、その内容を保護者の方に読んでいただき返信も書いてもらうようにしました。もちろん、お家の方に読まれたくないページがあるとか、クラスのみんな紹介していいかなど、丁寧に確認をしながら進めていく必要があります。手段の目的化とは言えますが、まずは続けてみることを大事にして、今後は深めることを意識して実践を続けていこうと考えています。


◆こうして文を書くことは大事だなぁと改めて。お読みいただきありがとうございました!

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