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連載ネームに挑む

こんばんは、漫画家で編集者で猫絵師のCatCuts樹崎です。
今夜も漫画編集していて感じた学びの話です。


自分がネームの直しを出される辛さを知っているだけに、しつこくネームの直しを要求するのは、めっちゃ葛藤があリます。
どんなにムカつくかわかるんで胃が痛くなるんです。
でも出すんだけどね。
作家が直しでムカつくのは、編集者に対してでなく本当は自分に対してであることも知ってるからですね。
最高の作品を作ることこそお互いにとって一番大切で、そのためには妥協こそ敵だということも!
でもついつい出来上がったばかりのネームは我が子のように可愛くて欠点を見つめづらくなりがちなんですよね。でもモンスターペアレンツになっちゃいけません。我が子だからこそ厳しくすべきはしなきゃですね。

もちろん作者として納得いかない直しには反論するか、描き直すことで編集を説得し、自分のやりたいことをとことん通すべきだとも思います。
いい編集は作家がそうしたこだわりを見せた時に喜ばしく思うべきだし、そう思わないで編集者の我を通そうとするような者なら、それは一端の編集者とは言えないでしょう。
そうした編集者としての力のない人が担当になったなら逃げ出すべきだし、それ以前にちゃんと思いは伝えて一緒にやってゆくべき人なのか?反応はしっかり見るべきですよね。
目先の編集者にこだわりすぎちゃいけません。
人と人ですからね、相性だって大切なんですから。

でもまあ、ネームが良くなってゆくほど、細部のアラは目立ち、直しはさらに膨らみ続け、なかなか終わらないもんです。無限地獄かと思う辛さ…わかってるんだ。
でも、連載ネームに挑む人はそんな覚悟だけはしておくといいかもです。
そしてそうした過酷な直しの末にどんどん良くなっていたりするなら、それこそが最高じゃないですか?
最高の作品以上の創作の正義ってありませんもんね!

でもそうして潤沢な時間で贅沢に直せるのは連載が始まってしまうまでのこと。
そこまでに絵や構図の悪癖をチェックし、染み付いてる悪い手癖を矯正し、連載に臨んでもらいたい!始まってしまえば時間との戦いもあるので、勢いを大切に描くべきで…そのためにも毎回同じ直しを要求されたりするようなことがなくなるよう読者のためにならない手癖は矯正しちゃおう。

いやしかし、連載ネームの立ち上げは楽しいね!
生み出す楽しみが溢れてる!

漫画描いててもそんなクリエイティブな喜びを感じてないって人は
自分の立ち位置がそこでいいのか?今一度確認した方がいいと思うよ。

漫画家としても編集者としても漫画制作はめっちゃ楽しいもんだよ!


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