そうさく長者になる方法
今となっては、いつ始めたのかもはっきりしないのですが…
毎日ヘロヘロテキトーな落書き猫絵をおはよう絵としてツイートするところから始めて、受けると嬉しいもんだから少しづつ時間もかけるようになり
そうすると、もっと欲が出て見てもらう工夫もするようになって
「おはようございます」より「おはこんばんちは」で1日中反応を返せる挨拶として猫絵をアップするようになり、反応は倍以上になって
コレはひょっとして仕事にもなるかもしれない、仕事で猫描いてられるならかなり幸せに違いないと思うようになって…
猫の描き方も、骨格、筋肉、構造、習性、歩き方走り方、体重移動、毛の流れ…と独力で勉強し、その過程の学びのツイートがバズったので
猫の描き方本も同人で出して、それなりの反響もあって(現在完売)
でも反響以上に自分の猫理解が深まったことで描くのが上手く早くなって
同じ時間であってもさらに描きこめるようになって
どんどん毎日描いてアップしていると毎日平均50人ほどがフォローしてくれるようになって…
猫漫画雑誌やNFTや猫グッズ制作会社からも頻繁にお声がけいただけるようになって…
本気で取り組めば、この道だけでも生きてゆけそうなとこまで来たような気がしますが…
そんな欲なく当たり前に毎日やってきただけのことだから…の結果でもある気がするので…
そして食い扶持としては現在別に編集者というやり甲斐ある仕事もあるので、これを行ってゆきたいのです…が、
毎日当たり前に続けることの大切さを解ってはいたけど、重大な使命感なくそれができたことは、身を持っての経験としてとてもよかったと思えることでした。
頑張らないで当たり前に続けること!
創作においての成功に欠かせないことだと思います。
頑張ってると頑張ってることに酔って気持ち良くはあるんですけどね。でも頑張ることはイコールで無理してるってことでもあって、大きな結果にでも結びつかないと続けられないし、いい結果が途切れればそこでやる気を失いやすいものだと思います。
一方、当たり前に続けることは、量をこなした結果として傾向と対策を知ることができるし、その結果でさらに量がこなせるし、着実な成長があれば目先のことで自分を見失うことも少ないのではないでしょうかね?
折れない自分という作家を作るためにも、描き続けましょう。
僕が編集者として作家を選ぶときの基準の一つとして言っている「毎日描いてる人かな?」ってのはそういう理由です。
目先の栄光のために一ヶ月二ヶ月だけ死ぬ気で頑張ろう!で、長くその道に残る人は少ないと感じます。
創作で成功してる人は自分が努力してると思ってない人も多いけれど、その生活に密着してみれば、いろんな成長の礎になることを習慣でやっているものです。当たり前だから努力と思ってないだけなんです。
当たり前に仕事しながらも映画やドラマを観て学習も忘れず、知識本もそこら中においてあってちょっとした合間に読み、いつもメモを忘れず、いい本を聞けばその場で注文する。食べ物に気をつけ、運動も毎日。スタッフともできるだけ話して関係を維持…地道な習慣ですね。
あとはひたすら描く!長く漫画業界にいて、いろんなすごい人と時には机を並べ、語り合い切磋琢磨してきましたが、成功した人は毎日描かないことが怖いっていうくらい続けている人ばかりです。
他の業界のことは分かりません。でも創る仕事に関しては間違いなくこうだと思います
「創作長者は1日にしてならず」
…ってね!