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カラマツ集成材の行方~その2(そのデスクは会社の「らしさ」を表現する存在だった)

当社が製造する信州カラマツの集成材は、建物に使われることが多いですが、それ以外にも使われています。
今回は、長野市にある株式会社JBNさん(https://www.jbnet.jp/にお伺いしました。

JBNさんは、「伝わる」をふやすをMissonに掲げる、Webというツールを使って企業と顧客の対話を創造する事業を展開されています。2017年、JBNさんは事業拡大に伴い、現在の住所にオフィスを移転。その際にデスク用に当社のカラマツ集成材を購入いただきました。
その時の様子や実際使ってみての感想などを、社長の室賀さんと運用サポートユニットの尾﨑さんにお話を伺いました。

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カラマツ集成材購入の経緯について

社内でメンバーを募りオフィス移転のプロジェクトを立ち上げました。メンバーでオフィス内装をどうするかの議論が繰り返されました。オフィスの内装はまさに会社自体を表現するもので、議論はいつしかJBNとして大切にしたいものは何か?という根本的なものになっていきました。
そこで行きついた新オフィスのコンセプトは

『オープンであること、フラットであること、つながっていること』

コンセプトは決まった。しかし、それをどうやって表現するべきか。
プロジェクトメンバーから相談を受けた室賀社長がアイデアを提示しました。それは、室賀社長が以前視察した信州国際音楽村(上田市)で使われていたカラマツ集成材。カラマツがとても印象的で、いつか何かに使いたいと思っていたものが、このタイミングでアイデアとしてプロジェクトメンバーに提示された訳です。
しかし、室賀社長はプロジェクトメンバーではなく、コンセプト造りから全てプロジェクトメンバーが決定権を持っています。
そこで、プロジェクトメンバーで、実際に工場見学もおこなって、このカラマツ集成材でデスクを作ろうと決めました。

ホールこだま外部-1

信州国際音楽村

ホールこだま内部-1

信州国際音楽村 ホール内

新オフィスのコンセプトをどうやって表現したのか

新オフィスのコンセプトは、『オープンであること、フラットであること、つながっていること』。
オープンであることフラットであることは、もともと店舗として使われていた建物だけあって、ガラス張りで明るい。建物自体がオープンであることを表していました。そして、皆が同じ空間で仕事をし、仕切りを設けないことで表現することにしました。いわゆる社長室のようなものは設けない。

つながっていることは皆が同じ木の材質で、3人掛けの長いデスクを使うことで表現をしました。そして、今後スタッフが増えた時のために多めに席を用意しました。それまでは新しいスタッフが入社する度に、中古の家具屋さんでデスクを購入していましたが、中古だけあって、同じものがない。だから、オフィス空間がバラバラで統一感がない。移転時にはスタッフより多めの席を設けて、これから新しく入る方も同じデスクで仕事ができるようにしました。
齋藤木材工業(当社)にはカラマツ集成材で天板の製造をお願いしました。サイズは自分たちで考えて長さは3人掛けを基本として、スペースの関係で1人掛けの席もお願いしました。デスクの足は自分たちで別に発注しました。
そのため、組み立ては自分たちでおこないましたが、自分たちでオフィスを作り上げるという一苦労することでよりオフィスに愛着が湧きました。

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現在はテレワーク実施中でほとんどのスタッフの方は在宅勤務中

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使ってみて3年目の評価

カラマツ集成材は材質が固いため、キズが付きづらく、ヘタリも少ない。3年経過していい感じに赤みを帯びてきていて、新しい時と違った表情が楽しめています。本物の木で作られたデスクはスタッフにとって癒しになると評判がよく、オフィスをご覧いただいたお客様からも好評です。

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お話を聞いて感じたこと

コロナ禍で、いち早く3月9日からテレワークを導入されたJBNさん。普段から、気軽に話しかけられる社内の雰囲気や企業文化があるからこそ、テレワークという違う働き方でも受け入れられるのだろうと思いました。

カラマツ集成材で作ったデスクは、JBNさんらしさを表現している存在なのだと思いました。これからも長く愛される存在であり続けて欲しいと感じます。

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