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刑務作業からつながる道

松本市にある松本少年刑務所は、全国に6つしかない少年刑務所の一つです。刑務所内に公立中学校があることでも知られています。

松本少年刑務所では木工をはじめ、印刷、縫製、自動車整備、金属解体、紙加工などの刑務作業をおこなっており、民間企業も仕事をお願いすることができます。
弊社はイベントや移動教室にくる中学生等にノベルティとしてスマホスタンドを差し上げていますが、その製作を定期的にお願いしています。

カラマツは他の針葉樹に比べて強度が高いため、加工は難しいところがありますが、高い精度で仕上げていただいています。

長野県は、人工林に占めるスギ、ヒノキの割合が他県と比べて低く、カラマツが半数を占める地域です。

刑務作業でカラマツに触れた経験が、木工に興味を持っていただいたり、就業につながったり、どの道につながるかはわかりませんが、仕事をされる方にとって良いきっかけになっていただけると嬉しいです。

SDGsの理念である、「誰一人取り残さない」持続可能で多様性と包摂性のある社会の実現に向けて、刑務所や障碍者施設に仕事を依頼するといったことは製造業では比較的取り組みやすいのではないでしょうか。

定期的に依頼できるものであること
スポットでお願いすることも勿論できますが、定期的に発生する仕事の方がより好ましいと思います。仕事の精度にも関わりますし、継続的な関わりの中で双方の理解が深まり、スムーズな依頼ができるようになります。

納期にゆとりを持てるものであること
あまり納期が迫っているものは、難しいと思います。弊社も依頼したものが出来上がったら、連絡いただくというというのが基本スタンスです。とは言え、〇〇日までに仕上げて欲しいという要望は言えますので、その点は要相談です。

どういう作業がお願いできるか相談にのっていただけます。弊社の場合は、作業場を見学させていただき、設備、現在行っている仕事等を確認し、相談の上、スマホスタンドの製造をお願いすることにしました。

松本少年刑務所の隣には、売店も併設されており、ここで買い物をするのを楽しみにしています。自分が作ったものが売れる=自分の作業が認められるという承認欲求を満たすものだと思いますので、購入を通じた社会貢献にもなるのではないかと思います。社会貢献という意識でなくても、魅力的な商品が手頃な価格でたくさんあります。

最近購入したカエルの置物

技術でつなぐ木のみらい 齋藤木材工業株式会社 :https://saito-mokuzai.co.jp/
森を循環させるウェブメディア 森の中 :https://mori-naka.jp/


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