インスタグラムを消した

今年の初めの方、もう思い出せない位前だがインスタグラムのアカウントを消した。

そのアカウントは主に中高生の時の知り合いと繋がっていた鍵アカウントだった。

私は、現役で大学には進学したものの学歴にコンプレックスがあった。なにせ高校は偏差値60代の私立だったので、同級生の多くがエリートコースまっしぐらのような有名私大へ行ったのだ。

だから、彼ら彼女らのインスタグラムを見ては死にたくなった。とにかくリア充感が強かった。見たくないのに見てしまう、あの感じ、インスタグラムをやっている人なら分かるだろう。

そして、なぜか分からないが皆オシャレに写真を撮っているのだ。怖すぎる。その撮影技術は一体どこで手に入れたのだろうか。

そもそもインスタグラムなんて自慢話を写真と少しの言葉で表したようなものだ、と当時は思って、考えるのに疲れた私はついにインスタグラムを消した。そして中高生時代の友人とのつながりはラインだけになった。

とっても楽だった。まず、他人と自分を比べなくなった。それだけでもすごい心に余裕が生まれる。そして、自己否定が無くなった。あのコは美人だから出来るんだとか、彼氏がいるんだ、とかそういう事を一切考えなくなった。

要は、人の一部分だけを見て勝手に思考を巡らせていた自分とさよなら出来たという事です。

そして、本当に仲の良い友達はラインで繋がって数か月に一回電話すれば良いなと思った。

今でも、何でインスタグラムを消したんだ?と言われる事が多いが、楽になりたかったんだと思う。

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