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【日記】ゲムマ24春に行った話とか

※ゲムマの話は後半なので、読みたい人はそこまで飛ばしてください。


■0日目:飛行機とポケカ

 2日分の着替えを背負って、札幌駅から新千歳空港へ。安い飛行機に乗るには朝早く起きる必要があり、低血圧の自分には厳しい。朝ごはんはセコマのおにぎりに決まり。余裕を持って空港へ着き、特にトラブルなく離陸。

 ANAは飛行機内でもTwitterができるので、あまり普段と変わった感じがしない。珍しく航空性中耳炎になってしまい、Googleで「耳抜き 方法」とかで調べる羽目に。バルサルバ法もトインビー法も効かず、本当に痛い。

 結局、治らないまま羽田空港へ着陸。第三ターミナルまで連絡バスで移動し、ずっと食べたかったつるとんたんでうどんを食べる。皿でっっっか。思っていた以上にコシがあって美味しい。お寿司もあって嬉しい。

 渋谷のポケカラウンジへ行くためモノレールに乗ってる最中で航空性中耳炎が治る。ぎゅぽん!じゃねえんだわ。完全に治ったわけでもないし。

 渋谷TSUTAYAに到着。ぶいすぽのイベントもやってるらしいってのは事前に知ってたけど、予約が要るのは知らなかったので波動を感じることはできず。まあまあ、メインはポケカなのでエスカレーターで5階へ。

 ポケカラウンジで限定スリーブを購入。プレマも欲しかったけど贅沢品と自分に言い聞かせて耐えた。そのまま受付してもらい、手もち無沙汰なのでポケカクラシックをレンタル。一人で借りる奴じゃないよね、ごめん。

 孤独を嘆いても仕方がないので、ポケカクラシックを並べてパシャパシャ写真を撮ってたら、店内マッチングしてくれて感じの良さそうなお兄さんとポケカクラシックで対戦することに。五棟分の花嫁のライブがあり東北から遠征で来てるらしく、同じく遠征で来てる自分的にはシンパシー。

 ポケカラウンジは飲み物とかお菓子も食べ放題でめっちゃ良かった。自分は格好つけてコーヒーとチョコを選んだけど、本当は冷たいジュースとか飲みたかった。格好つけなければよかった。普通に冷蔵庫にドールの果物ジュースとか並んでて、紙パックなの汚れなくていいなって思った。

 ポケカラウンジを満喫し、渋谷を出て移動→ホテルへチェックイン。重いリュックサックを背負って少し疲れたので、ベッドに寝っ転がってTwitterに勤しむ。そのうち晩御飯の時間になったので外出、適当な飲み屋さんに入ったらサッポロビールだったので勝利。角煮とよだれ鶏を食べてお勘定。

■1日目:人生初のゲムマ

 ホテルの朝ご飯で出てきたチキンカレーがやたら美味くて首を傾げる。ネトフリで実写ワンピを観て(サンジがめっちゃ格好良かった)少し時間を潰した後、門前仲町まで移動して都営バスでビッグサイト前へ到着。

 ビッグサイト、思ってた5倍くらいデカかった。早期入場チケットを買っていたのでスムーズに入場し、予約していたゲームを順番に買っていく。当然だが中も広い。企業ブースも色々あり、適当に歩くだけで面白い。

 目星をつけていたサークルへ行くと向こうから「買いませんか?」と声を掛けられることが多く、こちらが「実はこれ目的で買いに来たんですけど…」と言うとすごく喜んでくれる。ちゃんとチェック済みですぜ。

 自分も同人イベントにサークル参加したことがあるので、自力で調べてわざわざ買いに来てくれることが嬉しいのは本当にわかる。限定カードとかおまけの用意もあったりして楽しい。プロモカードはやっぱりええな。

 パッと見た感じ、やっぱりマダミスがめちゃめちゃ流行ってるなと思った。ボドゲはトリックテイキングがたくさん作られていて、やはり作りやすいシステムなのかなと思った。結局、今回はトリテは買わなかったけど。

 転売ヤーやAI、猫ミームなどのトレンドも抑えられてるなと感じた。 チェックしていなかったゲームでも興味を惹かれるタイトルがいくつかあり、特に自作TCGを1デッキ200円で売ってるサークルにはビンビン来た。

 ストラク4色と拡張2デッキで合計6デッキ。「これがストラクで、これが拡張で…」というサークル主の説明を遮って「あ、全部ください」と言って全部買った。全部買っても1200円、当然買いです。遊ぶのが楽しみ。

 他にも「海の仲間たち」にはカードダスがあったので何回か引いた。引いたカードを見て「それは強いやつですね…」みたいにコソっと評価してくれるのが面白かった。1回100円のガチャ沼にハマりかけた、危ない。

 サークルによっては、そこで試遊させてくれるゲームも多く、とりあえず遊んでみるのが良かった。インストの上手さは正直ピンキリだったけど、適宜質問しながら問題なく遊べた。ゲームマーケットは初めてだったけど、M3とかコミティアには参加したことあるので、「またぐるっと見てきます~」と言ったり「とりあえずチラシください~」と言うのには慣れている。

 新作ゲームの展示スペースは良いなと思った。気になるサークルに近付くと(良くも悪くも)話しかけられるので、コミュニケーションに集中してしまってゲームをじっくり眺められない事もあるが、展示スペースは気を遣わずにゲームを吟味することができる。コンポーネントが触れるのもいい。

 チラシスペースも興味がそそられた。人によっては何十枚も入る書類ケースを持参しており、すべてのチラシを一枚ずつ回収していた。後でゆっくり読むのだろうが、それもまたいい作戦だなと思った。企業の人なのかな。

 そういえば、ガチ勢は最初からキャリーケースを持参して会場を回っていた。ボードゲームをパンパンに詰めて帰るのだろう。梱包コーナーもせわしなく、ガチ勢達が段ボールにボードゲームを詰め込んでいた。すごい。

 トークショー等のサブイベントも充実しており、TRPG落語を少し立ち聞きした。今回は食べなかったけどフードコーナーも気になった。コロ(ゲムマのイメージキャラクター)の着ぐるみと記念撮影もした、可愛かった。

 そんな感じでゲームマーケットから退却、帰りのバスの時間を間違えるトラブルもあったが、リンガーハットでちゃんぽんを食べてからホテルへ帰着。諸事情があって2日目には参加しないことになり、初ゲムマ終了。

■2日目:ホテルで試遊する

 買ったゲームをホテルで遊ぶ。「私はロボットではありません」は、3種類の絵が描いてあるカードを裏向きで出していくだけのシンプルなゲーム。人間カードを捨ててますよ~という嘘をつきながら、ロボットカードをこっそり捨てていき、手札を全て捨てた方が勝ち。うーん、シンプルだ。

 シンギュラリティカードを3枚捨てると、ロボットと人間が逆転する。つまり、ロボットカードを捨ててますよ~という嘘をつきながら、人間カードを捨てていくゲームになる。大富豪でいう革命みたいなシステムだ。

 私はロボットではありません、誰でも遊べるルールなのでオススメ。

 「海の仲間たち」は素晴らしいゲームだった。事前にチェックしてなかったのが悔やまれるくらい。遜色なく言えば、見た目はポケカ、ルールはデュエマって感じ。ただし、クリーチャーのみで呪文はなし。シンプルだ。

 手札が6枚、デッキが10枚、デッキがライフポイントを兼ねていて、ドローフェイズのドローは任意。捨てたカードは墓地ではなく「仲間」と呼ばれるマナゾーンへ送られる。ダメージを負うとハンデがもらえる仕組みだ。

 さらに、ライフを失う時に山札から「仲間」=マナゾーンへ送られるのだが、「トラップ」という種類のカードがめくられると効果が発動するようになっている。デュエマで言うシールドトリガーの概念だ。これがいい。

 どこがいいのかと言うと、たとえば「タコクラゲ」というクリーチャーは「手札の任意のカードを山札に戻す」という効果を持っている。この効果で素引きしたトラップクリーチャーを戻すと、シールドトリガーを仕込むことができるのだ。デュエマでシールド入れ替えをすると、明らかにトリガーを仕込んだという「いやらしさ」が生まれるが、このゲームではあくまで「ライフを回復する」という建前があるため、仕込みがいやらしくならない。

 公式サイトもあり、どうやらこのトレーディングカードゲームは「海の仲間たち」という大きなプロジェクトの一環にすぎないようだ。とりあえず試遊したければ無料版があり、公式ストアから製品版も購入できるぞい。

 蛇足だが、先程、見た目はポケカ…と書いたことについて、既存の優れたデザインを踏襲しているのは素晴らしいと思った。世の中、オリジナリティを出そうとしてセオリーから外れているものもたくさん生まれてくるが、実際のところ、優れたデザインとはもう世で評価されていることが多い。

 「海の仲間たち」のデザインは、細かいところに配慮が色々と感じられる。説明書には記載されていない部分で、「あってもなくてもいいが、あった方がわかりやすいアイコン」等が随所に散りばめられていると感じた。

 とりあえず、第二弾のカードはランダム封入でしか手に入らないみたいなので、これをコンプするところから始めようと思う。本当か? それから無料版のカードを3枚ずつ印刷して、アータラコータラ…。気が向いたらね。

 海の仲間たち、第三弾もきっとあると思うので、今後も期待。

 最後に、デザイナーズを遊んだ。このゲームは個人で制作したのだろうか? だとしたら完成度が高すぎると思う。マジでよくできてるゲームだった。あまり見たことがないシステムだけど、よくあるものなんだろうか。

 システムとしては、カードを並べて、最下層が5段のピラミッド作っていくゲーム。並べ方にルールがあり、2人のプレイヤーが競いながら自分のピラミッドを作っていく。先に完成させた方がボーナスポイントが入る。

 しかし、勝敗は早いもの勝ちだけで決定するのではなく、カードに記載された点数の合計ポイントに左右される。つまり、早くピラミッドを完成させれば点数がショボくなり、点数にこだわりすぎると完成が遅くなる。

 このジレンマを、なんと「デザイナーの仕事」に喩えているのだ。つまり、「クオリティ」と「納期」の関係としてゲームに落とし込んでいる。なんて素晴らしいんだ。クオリティを優先すると、納期に間に合わない!

 先程の「カードを並べるルール」も、デザイナーの仕事が関係している。カードにはそれぞれ色が描かれており、ピラミッドを作りながら色の足し算をおこなう必要がある。好きな色のカードを置いていい訳ではないのだ。

 そして、サブタイトルにもなっている「デザイナーの給湯室」が最後のピースになっている。カードを並べるルールは制限が厳しく、手札にあるカードでは対応できないこともしばしば。そこで、手札を好きに交換できるカードプールを用意しており、そこが「給湯室」と呼ばれている。美しい。

 そう、「給湯室」のカードは毎ターン、山札からランダムに補充されるようになっているのだ。さながら、「給湯室」を社員が出入りするように。すげー、すべての要素が、こんなにもコンセプトとマッチしているなんて。

 デザイナーズ、面白いし見た目もオシャレなので、買った方がいい。

 あまり意識していなかったが、子供とも遊べるような簡単なゲーム、友達とワイワイ遊べるようなゲーム、じっくり考える必要がある難しいゲーム、と色んなジャンルのゲームを買うことができたので、非常に満足である。

 近い将来、絶対にサークル参加するぞ、という固い決意をここにメモメモ。ということで、人生初ゲムマの感想などなどでした。あでゅー。

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