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自分だけの自分のアバターが欲しくないか?私は作った。

第一部

この文章は、色々こじらせた結果、
自分の自分だけの3Dアバターが欲しいと、強く思った私の顛末についての文章です。
俯瞰的な事実と、私の内面的な事を両方書こうと思っています。


俯瞰的な結論を先に書くと、アバターは完成し、
2020年12月に開催される、バーチャルマーケット5に展示されます。


現在すでに、VR等で実用できる状態になっており、
VRワールドをそのアバターで闊歩し、
今後何かしらのイベントや、Vtuber活動的な、
顔出しのアイコンとしてもそのアバターを使用しようと思っています。

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これらがその作品です。
最後のリンクはVroid hubへのリンクで、
該当モデルを詳しく自分のスマホやPCで観る事ができます。

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さて、こうして、私はVRchatでVRアバターを使い、交流し始めました。
バージョン1と呼べるものが完成したのは2020年9月の終わりでしたが、それ以前、2020年7月ごろから、未完成状態でVRワールドを闊歩していました。

内面的な結論を言うと、



すっごくいいです!!!!!!!!!!!!!!


ゼロベースから自分のために、自分で1ポリゴン、テクスチャの1ドットから自分の手で作りだした、
混じり気ゼロの100%我が分身、それで自己表現する事の、
何たる楽しい事か。

しかしそれは、私が根本的に特殊な欲求を持っていた人間であるのが原因であるからだろうと思います。
VRchatを始めた当初は、無料配布、販売アバター双方使って、自分の楽しいVRライフを満喫しようとしていましたが、

結構早めのある時から「何か違う、何か足りない。」という、強い欲求を感じるようになりました。
当時から人気が出だしていた、キズナアイ等のVtuber、初音ミクのようなバーチャルアイドル、そして、当時から販売アバターを提供していた、ハイスキルな3Dモデル制作者さん。
それらを見るに、
「自分だけの、自分のアバターが欲しい、理想の形をしたものが」
という念が、強くあったのです。

もちろん、そうでない人も沢山いるであろうと思います。
お気に入りのアバターを改変したりして楽しむのも十分な喜びであると思います。
私が上記のような、強い欲求を持っていただけなのです。

そして、私は、自分の好みをとてつもなく盛り込んだモデルを作りました。
見ての通り、ハデなモデルです。あえてそういうデザインにしました。

王女様モチーフです。
土星の王女様です。というか、私のPN、さいくら脳腫は、土星という意味です。(サイクラノーシュはクトゥルフ神話で土星という意味)

とても装飾の多いコスチューム、
光る蝶の羽根が生えたり、デカい鎌(杖にもなる)が出し入れ出来たり、
目を引くギミックも導入しました。
簡単に鎧部分をパージして、素体になる事もできます。

それら全て、「一度私を見たら、強く印象に残り、忘れられないアバターを作ろう」というのが私のアバターのコンセプトであったからです。

極めて強い、純度の高い自己顕示。
それを求め、達成した感じはしています。

ここまでの感情を得るに至ったのは、
半年にかけて可能な限り妥協無く、
採算度外視で、ただ自分の自己顕示のために、
自分の労力を惜しげも無く注ぎ続けた結果でもあります。

例えば、色々手を抜く事は出来ました。
もっとシンプルなデザインにする事も、
ギミックを減らす事も出来た。

でもやらなかった。
そんなどこか不満の残るアバターを、自分のアバターとしたくなかったからです。

今自分が出来る100%オブ100%の力をふりしぼり、
自分を満足させ、
そして、他人にも「すごい」と思わせれるクオリティのものを作る自信はなんとなくありました。(実際すごいと思われているかどうかは分かりませんが)

ただゼロベースから作っただけでなく、
半年という長い間、自分の心血を注ぎ、
妥協無く己の欲望を追求し続けた結果、
届く事が出来た満足なのです。

とてもよい。すばらしい。

同じ事を他人に勧めるか…というとビミョです。
何故かというと、私には以前から、3DCGソフトを使える下地、スキルがあり、元々絵描き勢で、ある程度ものを作りだすビジョンを備えていたからです。

全く3Dソフトも触った事無い、絵も描いた事無い、という人が、
自分で満足が行くモデルを作るにはそこそこの年月がかかるでしょう。
始めは絶対奇妙な形のモデルを作ってしまいます。

それを推してなお、やりたいという強い情熱がある方は世の中にいらっしゃるので、ドンドンやればいいと思います。

人生自己満足です。「あの時3Dアバター作っとけば」と老後振り返って人生後悔する生き方を私はしたくなかった。それだけなのです。

一応書いておくと、これは決して販売アバターを買う事で満足してる人や、改変アバターで満足している人を卑下するものではありません。
前述しましたが、私が欲求に従ったまでの事でしかないのです。

世の中の満足の形はひとそれぞれです。
自分に合った、自分の喜びを見つけるのが一番だと思っています。


ただ、この記事の題にあるように、
私は作った。というのを、人に示したかった。
こういう生き方もあるぜ!という記事なのです。





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ここからは第二部です

土星王女さいくらちゃんが誕生するまでの様々ないきさつの一連の出来事を書いていきます。

事の始まりは2018年の8月です。
HTC VIVE(無印VIVE)が価格改定で、フルセット7万円で販売されるようになりました。
今をもっても、ベースステーションでトラッキングするタイプのVRHMDが
7万でフルセットなのは格安です。
私はこれを購入しました。

当初は、スカイリムやビートセイバーなどの、一人でやるゲームをやるのが目的だったのですが、VRchatを始めた途端、目的が変わりました。

VRchatにドはまりしました。とてつもなく没入しました
自分で「実生活に侵食しだしてやばい」と感じたので、
「ログインするのは二日に一回」という制限を設けました。
それでもとても没入し、との当時はその当時で色んな人と交流し、遊び、楽しみました。

そんな中、創作畑で生きる私が、自分のアバター製作がやりたいと思うのは時間の問題であり、自然な事であったのでしょう。

私はそれ以前に、かつてゲーム会社に勤めていた経験があり、
背景製作の部署でしたが、3Dモデルを作る仕事をしていました。
なので、3Dソフトを使う下地とスキルはあったのです。

しかし、当時私は悩みました。
私はエロ漫画、エロイラストでやっていこうと当時思っており、3Dにかける時間が無かったのです。
3Dに時間をかける事は、エロ漫画、エロイラストをやっていく事においては遠回りであるのでは?という疑念が頭から離れなかったのです。
実際、それで3Dアバター製作を棚上げにし続けました。

当時、私はあるネットを通してイラストを教えてもらうという、通信教育を受けていたというのも理由としてはあります。
折角お金はらってイラストの勉強してるのに、他の事に時間割いていいのか?という迷いの理由の一つになりました。

しかし最終的に、
「2カ月ほどと期間を決めて、イラストと両立できる、省力で作れる範囲で、アバターを作ろう」
と決めて、アバター製作を始める決心をしました。


こうして、第一次、さいくらちゃん製作がはじまりました。

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当時描いた土星王女さいくらちゃんのデザインです。
上のカラーラフは結構早めに描きました。タイムスタンプを見ると、
2018年8月末頃です。
VRchatを初めて結構早くアバター作る気だったのですね…

当時、VRchatはまだまだ実験的要素が強く、
アップロードできる3Dモデルも2万ポリまでと、かなり制限がきつかったのです。
しかし、その範囲内で出来る、そこそこ見れるモデルを作ろう、
という趣旨で作り始めました。
デザインも、その範囲で収まると考えたデザインをしました。

しかし、製作は難航します。

やはり、時間が取れなかったのと、途中で製作がストップしてた時期があるのとで、当初2カ月ほどで作る予定が、全くアテが外れてしましました。

結局、3カ月以上オーバーの、2019年の1月になっても、素体状態をいじっている有様で、特に髪の毛で難航しました。
当時からウェービーロングを作ろうとしていたのですが、
やはりローポリでそれを簡単に表現する実力が、当時の私には無かったのです。

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画像が、2019年1月ごろのプロトタイプさいくらちゃんの画像です。
この当時はまだblenderも2.79でした。
ローポリで作ろうとする努力が見られます。
しかし、造形力が全然今見て足りませんね…顔が可愛くない…
体が肉々しいのは頑張って表現できてるかなと思います。

一応、この状態でVR上に持っていき、テストなどはしていました。

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この頃に描いた、さいくらちゃんのカラーラフです。
最初のデザインよりも、体型バランスや装飾を変えようと考えていたのです。作りながら、上手くいかない所は適宜新しく手を考えるという、結構行き当たりばったりな作り方をしていたと思います。

この頃位に二つ、大きな出来事がありました。

一つ目。
VRchat運営が突然仕様変更を告知しました。
これまで2万ポリまでしか使えなかったアバターのポリゴン数を、
最大7万ポリゴンまで許可するというのです!
これには仰天しました。
根本的にアバターの作り方を変えるものであるからです。

二つ目。
バーチャルAV女優Karinさんが、Twitter上で、「自分のVtuberモデルを作ってくれる人を募集する(もちろん報酬はアリ)」という旨のTWをなさったのです。

私はその事以前から、バーチャルAV女優Karinさんの活動には注目しており、バーチャルでの新たな可能性としてずっと考えていました。
そんな彼女がモデラーを募集しているのです。
これはチャンスでは?と思ったのです。

応募しようか…いや、趣味モデルはともかく、実質キャラモデル実務経験が無い私がいきなり応募しても、相手に迷惑ではないだろうか?
しかし、応募もしないのであれば、可能性もゼロだ!

と思い、最終的にKarinさんにコンタクトを取り、
私が3Dモデルを作りたいという旨を伝えました。

以降、色々あったのですが、最終的に私がKarinさんの3Dモデルを作る事になりました。
そして2019年2月初めごろから、Karinさんの3Dモデルの製作が始まりました。


この件はこのnote記事の主題である、私のアバターとはあまり関係無い上、私以外の他者、Karinさんの事もあるので、
これ以上特に描く事はありません。

最終的に、2019年4月上旬位に、Karinさんの3Dモデルは納入しました。

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上の画像がそのモデルです。
4月の中頃にお披露目されました。

お披露目動画です。

この頃、私の中で大きな心境の変化がありました。

・まず、3Dは3Dでも、Blenderを使ったポリゴンモデルでは無く、Zbrushを使った、3Dスタチューのような事をやりたい、という気持ち。

・次に、やはりもっと絵、イラストをやりたいという気持ちです。

・一つ目のZbrushについては、Zbrushは以前からとても興味があったのですが、どうも手を出す切っ掛けが無いという状態でした。
しかし、Karinさんの3Dモデルを完成させてみて、
「私が作りたいのは、3Dモデルでも、Zbrushで作られるような2.5次元的のものなのかも知れない」
と思い出したのです。
実際フィギュア好きですし。

他にも、Zbrushで作品を作ってるアーティストさんの中で、アダルトなものを作ってるのに惹かれたというのも理由です。

そして結果、Zbrushを買いました。
すげえ私。買っちゃいました。

そして、教本を見ながら、勉強し、Zbrushの学習を進めました。

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Zbrushで教本を見ながら作ったモノたちです。
Zbrush自体は全然悪くないのですが、ここで、違う問題にぶつかってしまいました。それは後述します。

・二つ目のイラストに関しては、
そろそろエロイラストやエロ漫画で商売がしたいという欲求が高まって来たのです。
なので、当時流行り始めていた、PixivFANBOXや、PATREON等のクリエイター支援サイトを利用しつつ、販売同人作品を作るという手段を取ろうとしたのです。

実際、それらのサイトで支援を募りながら、エロイラスト描いてUPしたりしてました。支援者にはもちろん特別な特典を付加します。

しかし、上記のZbrushとのかみ合わせが良くありませんでした。
ある程度続けていたのですが、どうしても折り合いがつかなくなったのです。

そう、3Dの勉強しながら、イラスト描いて同人作品作るというサイクルを私が出来なかったのです。

仕方がないので、一旦Zbrushの事は諦めました。
わたしにとっては、絵の方が優先順位が高いからです。

2019年6・7月、初夏の頃です。

この頃、さいくらちゃんのようなアバターを作りたいをいう気持ちはあったものの、エロ絵、エロイラストを描いて、先に商売したいと考えており、
結果的に3D製作から完全に撤退してしまいました。

以降、イラスト漫画を勉強しながら、ネットにUPするという日々が続きました。

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そうして時間が過ぎました。2020年になり、2月頃になりました。

私は以前から、自分の中で、Pixivでこれくらいのブクマイイネが欲しいというラインがありました。

pixivでは、100イイネ100ブクマが付く人が、絵をUPしてる全体の3割ほどで、1000イイネ、1000ブクマが付く人は、その中のさらに3割位という話を以前聞きました。実際のデータもあるそうです。

絵を描いてネットにUPするにつれ、
複数の作品で1000イイネ、1000ブクマが付くようになりました。
中には3000ブクマに到達する作品も出て来ました。

なんというか、自分の中で、ウケる絵の描き方みたいなものをなんとなく掴んだ感じがしたのです。
売れる作品を作るにはもっとウケる作品作らないとダメであろうし、
Twitterのフォロワーももっと増えないとダメであろうみたいな感じはあるのですが、方向性は見えて来たかも…と思う事がありました。

すると、自分の中で、3Dアバター作りたい!!!という欲求がとてつもなく強くなりました。

切っ掛けは色々あるのですが、
上記のように、絵のおいての目標を一つクリアした事、

ホロライブ等のVtuberが台頭してきた事、
個人レベル同人作家でも、Vtuberとして情報発信する人が増えた事、
とにかく、ネット上での「顔」があった方がよいであろうなという事。
という、商売上の理由ももちろんあるのですが、切っ掛けに過ぎず、

やはり最大の理由は、棚上げしてた自分のアバター製作をなんとかしたい、自分のアバター製作をせずに死ぬのは嫌だ

という強い欲求を感じた事です。

こうしてさいくらちゃん製作は再開されました。



ここからは第三部です。

結構細かくさいくらちゃんの製作経過を載せていきます。

まず、全面的にリデザイン、新たなロードマップを作ろう、と考えました。
色んな資料を漁りながら、新たなさいくらちゃん像を作って行きます。

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こうして、このコンセプトアートができました。
この絵を描いたのは2020年の3月初めです。

実はさいくらちゃんのリデザインは、以前からラフスケッチやバストアップだけの画像は存在しており、この絵はそれらをまとめたものになります。
ずいぶん前からずっとぐつぐつと、自分のアバター作りたい熱は煮えていたのです。

そして3Dモデルの製作が始まりました。
今度は時流に合わせて、Blender2.8系を使います。その勉強もしました。

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まずは素体製作からです。
折角Zbrushがあるので、それを利用して作る事にしました。
ラフモデルをBlenderで作り、あとはZbrushでコネコネ。
コンセプトアートのような体型を作ろうとしました。

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しかしここまで作ってみて、思います。
「なんか違う。思ってたようなカッコ良さを感じない…」
となりました。
ここから作り込めば、コンセプトアートのようなモデルは出来るかも知れない。でも、それをカッコイイと、恐らく私は思えない。
そう思ったのです。

ちなみに、この時点ですでにあれやこれやと、ひと月半くらい経過しています。

私は決めました。「全部ボツ!!!最初から作り直し!!!」

そう、妥協しない、自分が心からこのアバターが自分だと思えるようなモデルを作れないと意味がないと感じていた私は、
カッコイイと思えないのであるなら、それを許してはいけないと自らを断じたのです。

私は新たに考えを整理しました。
どんなアバターを作りたいのか、どんなデザインがよいのか。

結果、まず体、素体については、「さくらもち」さんという3Dデザイナーの方の作り方を参考にしようと考えました。

これが2020年5月の末位です。

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これまで培ってきた、造形力を総動員します。
ローポリからもうシルエットは決まります。
スレンダーだけど、メリハリがあり、そして爆乳。
そんなシルエットが出来て来ました。

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次に、このモデルは肉体造形として、筋肉をポリゴンで造形する事にしました。
これも「さくらもち」さんの影響であるのですが、
よりメリハリの効いた造形美になったと思います。

造形参考用2020_06_02_01

そして顔です。このボディにふさわしい、顔をリデザインしました。
今度は3Dモデルに起こす事を意識したデザインをよく考えて絵を描いたつもりです。これまでより、昨年よりも、私の素の画力もUPしてるはずです。

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顔と素体のモデリングを進めます。髪の毛はまだ仮置き。

ここまでなんと早かった。2020年の6月の上旬です。2週間ほどくらいでここまで作りました。
これまでの蓄積があるから出来た事です。

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ここで一旦VR上にUPしてテストします。
すでに素体部分はボーンが通っており、操作可能です。

3Dソフトで観るのと、VRで観るのとで、見え方が変わる事は当たり前にあります。
ここで気になった事を修正していきます。

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コスチュームの仮モデルを作ります。
まだ仮ですが、ある程度の質感設定をして、イメージを膨らませます。
この画像がまだ6月上旬です。

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髪の毛はベースモデルをZbrushで作る事にしました。
しかし、ウェービーロングヘアというものそのものの造形の解釈が足りなくて、正直ビミョーな出来栄えにしかなりませんでした。

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仕方がないので、Zbrushで作った部分で使える部分は使い、それ以外は特に後ろの髪の毛はBlenderでつくりました。
髪の毛はカスタムメイド3Dを参考にした部分が大きいです。

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コスチュームのデザインを考えます。
コンセプトアートのデザインのイメージを引き継ぎつつ、
より情報量が多く、それでいて立体映えするデザインは無いかと考えます。
この画像のタイムスタンプが2020年6月20日です。


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コスチュームをバキバキとモデリングしていきます。シェーダーで色付けしながら、雰囲気を確認しながらモデリングします。
この画像のタイムスタンプが2020年6月28日、
1週間とちょっとでコスチュームを作りました。
この時は相当ノってたのだろうと思います。

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武器をモデリングし、VR上に出力。
この状態でチェックします。

テクスチャーこそ貼られていませんが、
トゥーンシェーダーを適応して、それっぽい質感は設定します。
かなり形になってきました。

この頃から、もうこのアバターでVRChat上を出歩きます。

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UV設定をして、テクスチャーを描く準備をします。
上の画像のコスチューム部分は、水色の所しか描きません。
他の白色の部分は、テクスチャーを使いまわしているからです。
こうやって、テクスチャーの密度を稼ぎます。描かなくてはいけないパーツ数も減るので、省力にもなります。

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AOベイクが終わった画像です。
今回はこれをベースに、グリザイユでテクスチャーを塗っていきます。

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ボディ部分は比較的簡単に終わりました。
グリザイユで描いたら、グラデーションマップで色付けします。
画像はアンリット状態で、光源が関係しない、テクスチャーだけの状態です。光源やエフェクトにに依存しないレベルまで、テクスチャーを作り込むのが今回の目標でした。
「強いテクスチャーで殴る」

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髪の毛も顔も、一旦グリザイユで製作し、
グラデーションマップで色付けします。

目や口の中その他細かい所は手書きで色を塗ったりします。

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顔の作り込み。
私好みに可愛らしく!!

ここでタイムスタンプは7月25日です。
肌と顔と髪の毛のテクスチャーを作るのでひと月かけてしまいました!!

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コスチュームのテクスチャを描いていきます。
バキバキとグリザイユで描き込んでいき、
最後はグラデーションマップで色付けします。

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インナーコスチュームも作って行きます。

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コスチュームを一通り書き込み、Blender上で適応させた画像です。
この状態でも十分…?いやいや、ここからなんですよ!!!!

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ケルティックパターンをベースにした模様を、コスチューム全身に渡って描き込んでいきます。これが我ながら狂気の密度です。
しかし、折角4Kテクスチャ丸々コスチュームに割いているので、それをなんとか活かしたいと思ったのです。
そして、これはなかなか誰にも真似できない。
私のワンオフアバターのとても有効な長所になります。そして美しい。
タイムスタンプは2020年8月17日です。

コスチューム部分のテクスチャだけで3週間かけた事になります。
それくらい、コスチューム部分にはとてつもなく手数が加えられています。

しかし、ここで体調を崩してしまいます。

毎年夏には体調を崩してしまうのですが、やはり今年も崩しました。
暫く寝込んでしまいます。

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2020年9月13日、
復活した私は、シェーダー設定をしました。

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ゲームシステムに組み込む、細かい設定をしていきます。
髪の毛や揺れ物にボーンを設定し、表情やリップシンクのモーフを作ります。

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そして最後のゲームギミック、このAFKポーズを組み込みました!!
これは絶対やりたかった!!

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最後に各部色調整した後、
今後を考えて、黒タイツ部分が広い、健全モードも製作。
このタイムスタンプが2020年9月29日です。

こうして、私はVRchat世界にバージョン1として降臨したのです。

実に、コンセプトアートを書いてから7カ月!!
一回全ボツにしてからは4か月だけど、
こうして、さいくらちゃんは誕生したのです。
これだけ紆余曲折、色んな事を試したからこそ、出来たモデルであろうと思っています。私がんばった。

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そして、VRM版も製作し、Vroid Hubにアップロードしたのでした。


このnoteを書いているのは、2020年10月17日です。
ここ2週間、12月に開催される、バーチャルマーケット5の準備をしていました。
そしてそれは終わり、もうデータは入稿しています。

このnoteを見てさいくらちゃんが気になった皆さん、2カ月先ですが、
バーチャルマーケット5に来て、展示してある私のアバターを見てみて下さい!Karinさんのアバターも展示してあるぞ!

とてもとても長くなりましたが、ひとまずこれで。

最後に、一つ。

さいくらちゃんをベースに、販売アバターを作ろうと思っているので、
良かったら買ってね!!



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