190908_BANAOYAポスター

ボードゲーム「バナナはおやつに入りますか?」のショートゲームルールを作った話

こんばんは。

大晦日、いろいろなチャンネルをザッピングしながら書いています。

「バナおや?」はゲームマーケット2019秋で頒布しましたが、その際、試遊卓を設けさせていただき、来ていただいた人に声をかけてプレイをしてもらいました。

時間の関係上、フルゲームをしてもらうことはできないと考えていたので、回転率をあげるべく短縮版を考えました。

今日はそんなショートゲームのルール紹介です。


「バナおや?」短縮版を考えるにあたって考えたこと

ほかの出展者の方の中にもゲームの短縮版を考えているサークルはいらっしゃいました。

それで、どこで読んだかは定かではないのですが、短縮版を作る注意点として以下のようなことが書いてありました。

フルゲームを途中で終わらせるような短縮版にはしないこと

・短縮版の中でゲームの核となる面白さを伝えられるようにすること

例えば90〜120分がかかるような中量級以上のゲームは、そもそも試遊にはなかなか向いていないとは思うのですが、それにしても試遊に来てくれたプレイヤーの人を時間が来たという理由でゲームを途中中断させてはいけないなと。

各ゲームの目安時間はプレイヤーがそれだけの時間を投入して、通しでプレイすることで一定のプレイ感が得られるように調整されていると思うので、中断してしまってはそもそもその「楽しさ」を伝えることが難しくなりそうです。

「バナおや?」はインストからプレイまでを全て懇切丁寧に行なっていくとすると、だいたい3〜40分はかかってしまうようなゲームです。

途中で終わってしまったという不全感を持たせず、それでもなお「楽しみの核」を伝える必要があると思いました。

この点から改めて「短縮版」を作ることが必要だと感じた次第です。


「バナおや?」の「楽しみの核」とは何か?

「バナおや?」をプレイしてもらって、作者として一番楽しんでもらいたいと思っていたことを整理します。

それは、変化するお店のラインナップを前に、おやつカードを選択して、うまいことおつりの枚数が減るようなお金の出し方をできるかを考えることです。そして、その結果として財布の中身のコインを使い切ることにあります。

また、やや蛇足的ではありますが、タイトルして掲げるように、「バナナがおやつに入るかどうか?」を大人が大真面目に議論することも楽しんでもらいたいと思っていました。

短縮版では、これらの点を過不足なく体験してもらえることが必要であると考えました。


「バナおや?」短縮版のルール

さて、上の「楽しみポイント」を残しつつ、「バナおや?」を楽しんでもらえるルールを考えました。

まずは、基本のルールはこちらです。大きく異なるのは次の2点です。

(1)最初に配るお小遣いを200円(100円2枚)とする

(2)お店カード山札の枚数、<閉店カード>を入れる場所を変える

(3)お店のレジとして全てのお金チップを用いる

(1)(2)の変更点と、(3)の変更点では若干の主旨が異なるので、それぞれ説明していきます。

最初に配るお小遣いは通常のルールでは、300円(100円3枚)です。また、通常ルールでお店カード山札の枚数は人数×12枚で、<閉店カード>はお店カードの山札の下から4分の1(12枚)のいずれかに入れます。

この金額、山札の枚数でゲームを開始すると、ゲーム終了までにおやつカードを平均11枚前後買えるようになっています。(実はこれは初披露のウラ話だったりします)

プレイ人数にもよりますが、1ラウンドで購入するおやつカードの平均枚数が2枚程度のため、ゲーム終了時までに5〜6ラウンドくらいはプレイすることになります。

一方で、「バナおや?」短縮版ルールでは、最初に配るお小遣いを200円(100円2枚)とし、お店カード山札の枚数を人数×9枚としました。

お店カード山札の総枚数が変わったことに伴って、<閉店カード>を入れる場所も変わりました。このルールでゲームをプレイすると、各プレイヤーがゲーム終了時までにおやつを買うことができる枚数の平均値を7枚にまで下げることができました

またラウンドで購入するおやつカードの枚数は、通常プレイとは変わらず平均2枚程度になります。その結果、大体ゲーム終了が3〜4ラウンドということになります。

3〜4ラウンドというのは、個人的には上記であげた「楽しみポイント」が体験できるくらいのプレイ頻度ではないかと思います。


続いて、(3)お店のレジとして全てのお金チップを用いることにした理由を説明します。

「バナおや?」の通常ルールでは、ゲームの準備段階で、1円、5円、10円、50円のチップをプレイ人数に合わせてそれぞれの規定枚数分、お店のレジとして準備をします。

これによりプレイヤーは、「財布の中身が8枚を超えないように」、「お店のレジのお金の枚数を鑑みながら」、うまいことおつりの枚数が減るようなお金の出し方をできるかを考えます。

2つの状況を同時に見ながらどのおやつカードを買うかを考えなくてはならないのです。これは、それはそれで苦し楽しいことではあるのですが、体験プレイという場においては、まずは気持ちよく買い物をして、おつりの枚数をうまくやりくりする体験をしてほしいという想いから、

お店のレジにあるお金チップに制限を設けない

という変更点にいたることになりました。


大きな変更点としては上記3つでして、「バナおや?」カードによる「バナナおやつ論争の投票」は通常ルールと同じようにしてもらいました。

ここは外せなかったです笑


短縮版を作ってみた結果

ゲームマーケット2019秋の当日は、細かい点でインストを工夫したりもしたのですが、インストも含めて1組15分以内で体験プレイをしてもらえました。

体験プレイをしていただいて購入につながった例もありましたので、この短縮版ルールを準備して作ってよかったなと思います。

こちらは同梱の説明書にはないので、もし「バナおや?」をお持ちの方で時間があまりない場合、短縮版ルールでもプレイしてみてください。


本日のカレー

さて、今日も今日とてカレーを作りました。

今日のカレーはこちら!

画像1

ジンジャーポークカレーです。今年一番作ったカレーかもしれません。

上にちょこっとだけ乗せた青唐辛子がピリッと効いてて、すっごく美味しくできました。

大晦日、年越し前にギリギリセーフで間に合いそうです。

みなさま良いお年を。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?