スフィンクスとの出会い
事件はちょっと前のNFT講座でおきた。
なんと、わたしが落書きしたスフィンクスが、意外にもうけた。
そして、このスフィンクスとの出会いで、わたしは封印していたイラストを描くことを楽しめるようになった。
大学を卒業してCSRコンサルタントとして働いていたころ、一度は手放したアートへの世界が懐かしくなった。そして、わたしは、御茶の水美術学院に通った。
夢見る中学生・高校生にまじり、
社会人のわたしはめげずにデッサンをしていた。
でも、彼らの集中力には敵わなかった。
まあ、本来、アートは人と比べるものではないけれど。
ただ、デッサンが上手いか、下手かは先生たちにはすぐわかる。
わたしが描いた人の手は、「かっぱの手」になった。
骨がふにゃふにゃで、なんだか水っぽい。
わたしが描いたりんごの絵は、なんだか元気がなかった。
せっかく、張り切って、画材や、鉛筆をそろえたのに、
現実に、んーー。と悩んでしまった。
もちろん、デッサンを必要としない学科もあったけれど、
当時のわたしは、デッサンのチカラで入りたいと思った。
父は、毎日手をデッサンすれば、絵は上手くなるよ。
と教えてくれた。
でも、わたしが描いた手のデッサンは3枚。
結果、美大を受験せずに、今まで生きてきた。
美大を受けたいなあと思った時期もあったなあと今さら思い出す。
わたしが美大に入りたいと思った理由は、大学に入れば、のびのび表現できる環境がからと思ったから。
でも、ふと気がついた。
別に自分のためのアートであれば、ペンと紙があれば、すぐ楽しめる。
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