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トシちゃんから思う「IPプロデュースとは価値の“縦“拡大なり」

8月5日、田原トシちゃんの2023年全国ツアーの初日に行って来ました。
場所は、宮崎県日向市の日向市文化交流センター。
ちなみに、日向市は宮崎市から電車で1時間ほどの街。
宮崎市からはちょっとした旅気分で到着って感じなのですが、そこのホール約1,500人キャパが私が見る限りは満席。
すごいね、スターって。

62歳、相変わらず⁉︎2時間歌いっぱなし・踊りっぱなし

今回のツアーも変わらず、2時間歌いっぱなしの踊りっぱなし。
6月の新曲発表イベントも歌いっぱなし踊りっぱなしでしたが、それは30分ほど。
今回はツアー仕様ですから、ご本人のギアもトップにガチッと入って2時間!
さらに、4年ぶりの観客声出しあり。
私、昨年のツアーが生トシちゃんステージ初体験だったので、黄色い声援が飛び交う、ファンも含めた会場一体となった本来のトシちゃんコンサート体験は今回が初だったのですが、いやはや、すごい!
なんと言うか「幸せ〜!」エネルギーが充満。
とにかく、お客さんが嬉しそう、幸せそうなのです。
田原さんがよく言っているのですが、「エンターテイメントはとにかくお客さんを喜ばせること」。
その意味が改めてよくわかる時間でした。

62歳現役ソロエンターテイナーって世界で唯一⁉︎

「ローリング・ストーンズ」をはじめとするロックバンド界では、80歳近い現役バンドはいますし、ソロシンガーでは、日本でも小田和正さんなど、現役バリバリの方もいらっしゃいます。
が、60歳を超えてダンスもガッチリやって歌うエンターテイナーとなると、実は、他に類を見ないのではないか?と思うのです。
マイケル・ジャクソンが生きていたらそうなったかもしれませんが、亡くなっちゃいましたし。
私、ステージを見たことがないので何とも言えませんが、あとは郷ひろみさんくらいなのでは、と。

やり続けることで生み出された唯一無二の存在

「ローリング・ストーンズ」がデビューした頃はロックは若者の音楽で、彼らがずっと現役で活躍してきて、当時のファンがファンのまま年齢を重ねたことで、ロックは今やオールエイジのための音楽となりました。
これと同じことを「田原俊彦」というカルチャー⁉︎に感じるのです。
田原俊彦が田原俊彦をやり続け、ファンがファンであり続けた結果、今、ここに唯一無二の「62歳の現役バリバリエンターテイナー」という存在が出来上がったわけです。
これって、もうプロデュースとかクリエイティビティとか、の領域ではないですよ。
でも、ポップスエンターテイメントが歴史を重ねる中で生まれた(誕生しちゃった⁉︎)「新しいIP創造スキーム」であることは確か。
しかも仕掛けようと思っても出来ないスキームなのです。
ある意味、石油みたいな資源と一緒だな、と思います。
 

ビジネス活用ではなく価値の「縦」拡大

さて、このような貴重なIPを前にして、ライツビジネスプロデュースの使命はなんでしょうか。
IPを活用して色々な商品を展開していく、いわゆる「横への拡大」もビジネスとしてはとても大切なことです。
ただ、真のプロデュースマインドからすると、それだけではいけない、というか、面白くない!
今、世の中が思っている、IPの価値を更に拡大していく。
活用の拡大ではなく価値自体の拡大、横ではなく縦の拡大を。
それが、真のライツビジネスプロデュースの醍醐味だな、とトシちゃんの素敵なステージを体験して思ったのでした。


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