第44回 トップアスリートにあれこれ聞いちゃいましたシリーズ③

おはこんにちばんは。

今回もアウトドアショップオーナーであり現役トップアスリートでもある、加藤淳一さんへのインタビューシリーズ第3弾になります。

カルロスさん

はやし(以下、は)「今後挑戦したいレースや目標とするレースはありますか?」
加藤さん(以下、か)「スキーの大会で海外遠征にもう1回だけ行きたいですね。3年前に中国で開催された大会で大怪我したんですけど、それのリベンジに行きたいです。唯一行きたいと言えばそこに行って無傷で帰ってきたい。それ以外はやりたいことできてるのでそれぐらいかなぁ。」

「中国でスキーモっていうイメージなかったですね。」
「僕も全くなかったです。アジア選手権があるから行こうってなって、怪我をして帰ってきたっていう(笑)あれだけはリベンジしたいですね。
もう年齢的にも40超えててやっぱり衰えを感じるので、ほどほどでいいかなって。足も痛いので。靭帯切って、足首ってやっぱり致命的なので、連チャンのレースとかはもう無理ですね。怪我してからはそういう考えになってきました。全体的にほどほど。自分の足で会場に行き、終わったら帰ってくる。それができたら満足かな。今日も富士山行ってきましたけど、めちゃめちゃ安全運転でゆっくり滑って帰ってきました。考え方は変わりましたね。
ただ唯一リベンジだけはしたいです。車椅子に乗らずに帰ってきたい(笑)」

「大変でしたね(笑)」
「ほんとに。中国語もわからないんで痛み止めも貰えずに。良い思い出です(笑)」

「富士山といえば去年は1年間登山禁止だったわけですが…」
「まず世間一般的にはまだ富士登山はできないんですが、安全ガイドラインていうのがって、ちゃんとした準備と申請手続き、登山届を出して、しっかりトレーニングしている人に限り登ってもだめではない、みたいなすごいわかりづらい言い方してて(笑)
結局これだけ大きな山だとトレーニングで使いたい人は多いので、そこは守りながらやってますね。
ただトレランで行くにはまだ早いですが。」

「道の感じとかはどうですか?」
「全然荒れてないです。1年2年じゃああいうところは荒れないので全く問題なく歩けます。」

「この辺りだとやっぱり『富士山に登りたいんですけど』みたいな人も来るんですか?」
「もう今このタイミングで来てますね。五合目までの往復をやってる人が多いです。富士登山競争のトレーニングで。」

「一昨年富士山で落石事故があって、ヘルメット義務化みたいな話題があったと思うんですけど、そうなった時にこちらではヘルメットの貸し出しみたいなこともされるんですか?」
「貸し出しはしないですね。ヘルメットって命に関わるものなので、借りるものじゃないかなと。あとは匂いもつくし気持ち悪いじゃないですか(笑)なので販売のみですね。
山スキーの場合はずっと被ってるので何の違和感もないですけど…、どうなんでしょうね。
実際メディアに出ない事故ってたくさんあるので、僕らもたまーにそういう現場を見ちゃうんですけど、結局自分が気をつけるしかないんじゃないかなと。」

「ヘルメット云々は関係なしに気をつけないといけないってことですね。」
「そう、だから大雨の翌日は入らないようにしたり、風が強い日も行かない方がいいし、音楽聴きながらとかもあり得ないので、神経を研ぎ澄ましながら。場所によりますけどね。吉田口と富士宮口は落石がしょっちゅう起こるし、須走口と御殿場口は落石少ないので。」

「人の多さもありますよね。」
「富士山ライブカメラっていう定点カメラがあるので、もし行くのであれば今どうなってるのか見ていくのがいいかもしれないですね。富士山て場所によっても全然気候も違うので。
難しい山だと思います。独立峰であれだけ高いと急に天気も変わるので。特にこの残雪期は気温がいきなり下がるので、日陰になったらすぐ帰るとか、すごく気を使います。
もうちょっとして山開きになったら賑やかになると思います。」

は「いろんな情報も入ってきますよね。」
か「ですね。そしたら僕はまた人のいない方のルートに行こうかなと(笑)
走るのであんまり人の多いルートは行きたくないんですよね。人がいなければ何も起こらないので。」


はいというわけで今回は前半が加藤さんが唯一リベンジしたいレースの話、後半が富士山のちょっとシビアな話でした。
富士山は登山者の数やゴミ問題など、数々の課題を抱えていますが、一人ひとりがしっかりマナーを守って、安全に登ってもらいたいですね。
明日は加藤さんインタビューシリーズ最終回になります。

それではまた!

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