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空き家という宝物

大入島(おおにゅうじま)

大分県佐伯市の東側、四国と九州の間にぽっかり浮かぶひょうたん型の島、大入島。思いのほか?アクセスは良く、佐伯市内の港からは目と鼻の先で、船に乗って島に渡る時間は最短で5分程度。

佐伯市内から大入島を望む

便数も1時間に1本は出ており、1便逃すともう帰れない・・・というスリリングな冒険心を持つ必要もなく、リラックスして訪れることが出来る。

大入島のいま

島民は600名前後で、往時に比べると急速な人口減少を迎えてはいるものの、日本全国で人口減少は起きていて、大入島もそうした社会問題に漏れなく飲み込まれている。高齢化もあれば少子化ももちろん、もれなく課題として存在している。

社会問題のもう一つに空き家問題があるが、まさに、大入島にも200軒近い空き家が眠っている。往時の人口増加に合わせて家々が建築されたころから40年ほどが経ち、ぽつりぽつりと増え始めた空き家は今や200軒近くまでの集積をするほどに増幅した。

20軒であれば、そこまでの問題ではないが、200軒となると一つの塊として十分に存在感を発揮する規模に ” 成長 ” したことになる。

空き家という名のワクワク

人口600人に対して200軒の空き家。考え方によっては大きな課題ではあるものの、目線を変えれば、200軒という活用できる資源がまちに眠っていると考えたい。

実際に、大入島に住んでみたいという人は多く、私の知り合いからも釣り好きの先輩が離島暮らしができる場所(離島と言ってもそこまで不便でもなく、便利過ぎない島)を探しているから紹介してほしいと連絡があった。

空き家についての議論を島内で始めた矢先に、ある地区出身の若者がUターンをするために空き家を活用して移住を決意してくれた。

「離島」「空き家」というキーワードを聞いて、課題感を持ち、解決するためにアクションを起こそうとする私たちがいると同時に、同じキーワードを聞いて「ワクワク」や「面白み」、「住んでみたい」「行ってみたい」という感情を抱く人たちがいることを強く意識したい。

そうした人たちに丁寧に出会っていくことで200軒近くある空き家に縁が結ばれ、一つ一つにステキなドラマを起こしていく。いわゆる「メイクドラマ」(古い!)。


これから、空き家の活用に向けたアクションを起こします。


実は大入島空き家プロジェクトは動きを進めています。まずはどこにどんな空き家があって、どなたが所有されているのか。空き家の活用を考えているのか、取り壊しの予定なのかなどのヒアリングをしています。

ヒアリングの中で「希望者がいれば活用を考えてみたい」という声がいくつかありました。こうした声は、今まで聞こえていなかった声ですが、アクションを起こした結果として出会えた声です。

おそらくもっと多くの声が空き家活用に向けたアクションの中で聞こえてくると思いますし、その声は私たちだけにとどまらず、島外の方たちにも聞こえる声も出てくると思います。

そうした声の蓄積が、大入島に新しいドラマを生み出すきっかけになると信じています。

まだはじまったばかりですが、確信していることがあります。それは、「ステキなメイクドラマ」をみなさんにご紹介できる!ということ。

大入島空き家プロジェクトがこれから展開する活動をどうぞお楽しみに!!



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