にほんの里100選、「大越」。
堅田八幡宮の社叢が、水田に映る田植の頃。
ここ下城から、川を上流に向かっていきますと・・・
懐かしい風景が広がります。
ここは、佐伯市の「大越(おおこえ)」。
「にほんの里100選」のひとつ「大越」です。
にほんの里100選は、
朝日新聞社と森林文化協会の共催の選定事業とのことで、
選定委員には、あの山田洋次監督も名前を連ねております。
ところで「にほんの里」って、どういう里なのでしょうか・・・
確認しましたら、「人の営みが育んだすこやかで美しい里」とあります。
2008年1月から3月で募集をしたところ、
なんと4,474件の応募。
候補地は、2,000地点以上に達したそうです。
「景観」「生物多様性」「人の営み」を基準に現地調査がされ、
さらに、里を構成する12の要素ごとに、利用や管理の仕方などの評価があり、
ここ「大越」は、にほんの里100選として、選出されました。
これは、2009年1月6日の新聞で発表されたようです。
これは、水田の用水路。
川と水路がこの土地の文化そのものです。
人の営みと景観が、優れているからこその選出だったのでしょう。
美しい・・・。鏡のように反射する「大越川」。
この水で育った米は美味しいでしょうね。
黒い羽根を持ったトンボがいるここは、
大越の「観音の滝」です。
生物多様性!田んぼの神様といわれているらしく、水質のきれいな場所にしかおりません。
その「観音の滝」をお楽しみください。
滝の由来と思われる観音さまの写真をご覧いただけましたでしょうか。
ここには、稲作に欠くことのできない「水」の神様がいるように感じられます。
豊作を願って、ここでお祈りをしたのではないでしょうか。
今は、水があっても、人手が足りない時代です。
大越の方たちとお話をしましたが、田植えが大変とのことです。
里の風景は、自然だけでなく、人があってのものです。
もしくは、人もまた自然の一部というのが適切なのか。
貴重なこの風景がいつまでも残ってほしいものです。
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