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シーシュポスの呻吟 2023/03/23 ボボボブログ 雑日記

話の種

  • Sisyphusの物語(Meaning of Lifeという授業のメモ)

  • 比喩を真っ正面から受け取るな!!

授業メモ

前提として起用されていたSisyphusの物語
これを綺麗に和訳してまとめてくれていた方がいたので引用させていただきます。

シーシュポスは、ギリシア神話に登場する英雄です。シーシュポスは神々の反感を買い、地獄で刑罰を受けることになります。シーシュポスが受けた刑罰は、岩を転がして山のてっぺんまで運ぶという労役です。しかも山のてっぺんまで転がされた岩は、また平原へと転がり落ちてしまうという意地の悪いオマケまで付いています。シーシュポスは、岩を山頂へ転がしてはまたふもとまで降りてゆく、という無益な労役を繰り返しています。

https://amaikahlua.hatenablog.com/entry/2021/10/02/151428
かるあ学習帳
 より

 この神話が悲劇的であるのは、主人公が意識に目覚めているからだ。(中略)神々のプロレタリアートであるシーシュポスは、無力でしかも反抗するシーシュポスは、自分の悲惨な在り方をすみずみまで知っている。まさにこの悲惨な在り方を、かれは下山のあいだじゅう考えているのだ。かれを苦しめたにちがいない明徹な視力が、同時に、かれの勝利を完璧なものたらしめる。侮蔑によって乗り超えられぬ運命はないのである。

https://amaikahlua.hatenablog.com/entry/2021/10/02/151428
かるあ学習帳
 より

自分の人生を振り返った時に、最高の人生だった!って思えるくらい楽しめる人生がいい人生って言うなら、最初から振り返れない方が幸福と言えるのでは?Waspに成り下がる方が幸福とも言えるのでは?
最高って思える人生にしないと!と言う義務感が消えたり、自分の人生を不幸と思うる視野も消える。
そう言う意味では、振り返るのが良いこと、という根拠は特に言及されていない。

振り返りと言うプロセスがなければ、
「なんかずっと楽しくないんだよなーー、、まぁいいか!」で終わる。
その分深い絶望もないし、大きな幸福もないのかな?
想像力が高まることで、振り返りができることで幸福の最大値と、悲しみの最大値も上がっているのかもしれない。

ただ、振り返る時、その振り返った今までの経験をどういうレンズで見るかで全然振り返りの意義が変わる。

効率的だったか?有意義だったか?楽しかったか?やりたいことができていたか?など色々な振り返り方がある
ので、振り返り、と一言で括れないし、そのレンズによって幸福度は大きく変わる。
だから授業内で行われた、人々はもっと振り返る機会を増やすべきか、それとも減らすべきか、の質問は極めてナンセンス。じゃない?


あと、普通にSisyphusは超可哀想だけど、結局は比喩だし、見方によっては同じくらい不幸って感じる人はいるかもしれないけど、社会の一部である限りSisyphusほど無益なことをやらされてる人はいないんじゃないの、、?
自分の生活はSisyphusそのまんまだ、、と悲観的になりすぎないように、とだけ。


終わり

斎家リック

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