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比布(ぴっぷ)町の町技(バレーボール)は最強の『チーム型』『生涯』スポーツだ!

第40回記念大会。比布町、全町バレーボール大会開催!!

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2018年12月3日。
我が町である比布(ぴっぷ)町にて、全町女性バレーボール大会が開催されました。
今回で第40回を迎える歴史ある大会。今年は比布町内の7町(7チーム)からの参加がありました。※ちなみに比布町の人口は4,000人未満の規模感。


私は西町のコーチ(?)として、ときには助っ人として試合に少し参加させていただきました。

40年続けることの偉大さ、もはやそれは文化。

第40回大会ということで非常に由緒正しき大会であることは分かっていただけるかと思います。何かイベントを企画・運営した経験のある方であれば分かると思いますが、数十年に渡って一つのイベントを途切れることなくやり続けることは極めて難しく、価値のあることだと分かってもらえるかと思います。

まして、今回参加させていただいた大会は40年も続いているということですから私が生まれる随分前にスタートしているということです。それは、もはや「文化」とも言ってもいいのかもしれません。おそるべし比布町。

そして、さらに驚くべきことが開会式で判明。副町長が挨拶の際に言及されていましたが、今大会含め過去すべての大会に参加されているレジェンドもいました。これは表彰モノです。

40年続いてきた理由について考えてみた

40年も続くには何か理由があるはず。そう考えてみると「町技」が関係しているのかもしれないと思いました。
実は比布町には「町技」が存在します。これまで私が住んだことのある地域にそのようなものはなかったので、最初は本当にびっくりしました。

町技とは言うならば、「町のスポーツ」です。

そうなんです。比布町の町技がバレーボールなのです。

そんな比布町には、日本中探してもなかなか体験できない泥んこだらけのバレーボール大会というイベントが毎年開催されています。

町技がバレーボールであること。
北海道のブランド米ゆめぴりかの発祥地としても有名な米所であること。

これらを掛け合わしてできたのが泥んこだらけのバレーボール大会なのです。私自身も今年の夏にデビューを果たし、初参戦準優勝という結果を残しました!(来年は優勝だ!)準優勝の賞品はなんとゆめぴりか1.5俵!!衝撃です!

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参考記事:ぴっぷ丸ごと水田!泥んこだらけのバレー大会

バレーボールが町技であるということが、40年間続いてきた一つの大きな要因なのだと思います。しかし、それだけではまだその理由として不十分なのではないかと思うのです。
そして、色々と考えた末に出た私の結論はバレーボールの「競技特性」も大きな要因になっているのではないかということでした。

バレーボールの競技特性

バレーボールの競技特性について考えました。 

バレーボールが最強の『チーム型』『生涯』スポーツである理由
1、相手チームとの激しいコンタクトがないため、怪我のリスクは低い。
2、プレー中、全身運動が常に求められるため、健康増進に寄与する。
3、プレー中、チームでの連携が常に求められるため、コミュニケーションが生まれやすい。

バレーボールというスポーツの特性は一言で言うと『チーム型生涯スポーツ

このように表現できるのではないかと思います。

もう少し詳しく説明すると、個人競技ではなく複数人でチームを構成して行う競技であること。そして、生涯現役でプレーすることが可能な数少ないスポーツであること。この2点の特長を兼ね揃えたスポーツだと言えるのではないでしょうか。

もう少しさらに突っ込んでみましょう。

1、相手チームとの激しいコンタクトがないため、怪我のリスクは低い。
▶︎「ネット型」スポーツであるため相手チームと接触することは試合中まずありません。サッカーやバスケットのように激しいコンタクトをして怪我をするといったリスクがありません。故に生涯に渡ってプレーすることが可能です。
2、プレー中、全身運動が常に求められるため、健康増進に寄与する。
▶︎ボールを触っていない間も常にボールの動きに合わせて体を動かしています。そのため見た目以上の運動量があります。また、サーブ・スパイク・ブロック・レシーブといった各プレーをする中で自然に全身の筋肉を使います。
3、プレー中、チームでの連携が常に求められるため、コミュニケーションが生まれやすい。
▶︎ボールをチーム内でつなぎ、3回以内に相手コートに返球するというゲーム特性があります。そのため、ラリー中は常にメンバー同士コミュニケーションをとる必要に駆られるため、コミュニケーションの濃度は自然と高くなっていきます。チームメイトとの関係はより親密なものになっていきます。

また、今回の大会では、多くの方が参加できるように、思いやりに満ち満ちたルールとなっていました。

まずネットの高さは2メートル5センチ。
初心者の方もプレーしやすいように、低めに設定されていたのだと思います。

またボールは4号級を採用しており、女性でも負担感なく扱うことが可能な重さのものでした。

そして、9人制を採用。できるだけ多くの人が試合に参加できるによう、そしてラリーがより続きやすいようにという配慮がルール設定から多く感じられます。

比布町、最強の町技。バレーボール

実際に今回大会に参加してみて感じたこと。

それは、スポーツを通じて老若男女が大勢集まり、町対抗で必死になって優勝を目指す。みんなで本気になってボールを追っかけている姿は見ていて清々しくもあり、なんだかほっこりするものであったということです。

世代や性別を超えて、一つのバレーボールというスポーツを通じて本気になれる。
これって、全国大会に出ることや大きな大会で優勝することに負けず劣らず尊いことなのではないだろうか?

そんなことを考えた大会でした。

やっぱり、バレーボールは人と繋がるため、健康になるため、ひいては幸せになるためのツールだ。こうした想いを強くした大会でした。




バレーボールに関する記事を執筆しています。バレーボーラーにとって有益な情報を提供することをコンセプトにしています。